2017年12月10日 (日)

クロンマーのパルティータ集

朝からよい天気の日曜日。
この週末は冷えて天城山系は雪がちらついたらしい。

昨晩寒気がしたので早めに就寝。

寝ている最中に肩が痛くなり早い時間に目が覚めてしまった。
寒い部屋の中布団から這い出るのも億劫。

しばらくしても眠くならないので、枕頭の書を手にとって見ていた。
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「飛鳥を掘る」(河上邦彦著)

飛鳥に残る「酒船石」や「猿石」、巨大列石、石舞台古墳のことなど。
飛鳥のあちこちに散在している石造物について実際に発掘に関係した著者による書。
2003年発行なので、いささか古い部分もあるけれど読んでいて面白い。



そして今日はクロンマーのパルティータ集。

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クロンマーはハイドン、モーツァルトとほぼ同時代にウィーンで活躍したモラヴィア生まれの作曲家。

生前はその二人と人気の点では遜色のない存在だったらしい。



パルティータはオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2本の基本8本に曲によってはコントラファゴットとトランペットが加わる。

演奏はマイケル・トンプソンアンサンブルによるナクソスのCD。


モーツァルトのディヴェルティメントに似た愉悦の世界。

明るく爽やかな木管アンサンブル。

曲によってトランペットが1本入るのが個性的で面白い。



変ホ長調の作品にはホルンデュオのためにと書いてある。

ホルン2本が木管群の伴奏に乗って気持ちよさげにソリスティックに活躍するのが、あたかもホルンコンチェルトのようで楽しい。


演奏者は何曲かのコンチェルト録音もあるホルンのトンプソンと、フィルハーモニア管にいたトランペットのジョン・ミラーくらいしか知る人はいないが、いずれもかなりの水準の名手たち。


Youtubeはクロンマーのパルティータ Op.79

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2017年12月 8日 (金)

本日の練習、喜古恵理香先生の指揮

曇のち夜から雨。

世界の大きな変化をよそに身の回りは粛々と時間は過ぎていく。


水曜の晩は職場の忘年会。


比較的人気のある結婚式場アクアガーデンでの宴。

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宴会料理には飽きていて最近はあまり箸を付けることも少なくなっていたが、

今回は上品なフランス料理のコース。



これがなかなか良くて、皆はもっぱら食事に専念。


宴の最中に席を立ってビール瓶片手にテーブル席を巡るいつもの風景は見られない。


2次会は若い者にまかせて自分は1次会で失礼した。


そして木曜日の夜はオケの練習。


一年ぶりの喜古恵理香先生の登場。

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あいかわらずの元気でわかりやすい棒。


はちけるような若さ一杯の楽しい練習に一部のおじさんたちも元気いっぱい。



曲はソリストたちの伴奏として「アルルの女」から間奏曲、

ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番から第3楽章、シュトラウスの「春の声」ソプラノ入りバージョンのほか、11月の「第九」公演の前プロで演奏した喜歌劇「こうもり」序曲。



エリカ先生の解釈ははなかなか個性的で面白い。

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ビゼーの最初のアルトサッックスのメロディ部分など今まで聴いたこともないような速いテンポだった。



譜面をみるとなるほどそのように書いてあるので、なるほどこのテンポもありか。

と妙に納得



喜歌劇「こうもり」序曲も先月小森先生の指揮で演奏したのとは全く異なるテンポ
なのがかえって新鮮。

Youtubeはファランドール、合唱入りバージョン

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2017年12月 5日 (火)

コンヴィチュニーのメンデルスゾーン

晴れ、本日最高気温14度。冷たい風の吹いた師走の一日。

日曜に富士山に見えた大きな笠雲。
昨日の午後から曇り始めて夕刻から言い伝えの通り一時雨となった。




来年の定演のメイン曲はメンデルスゾーンの交響曲第3番。

沼響初のレパートリーだ。


果たしてホルンパートはどんなかな?と


全音から出ていたポケットスコア片手に聴いてみた。

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演奏はフランツ・コンヴュチュニー指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。



ベルリンクラシクスから出ていたCD。


ゲヴァントハウス管弦楽団はメンデルスゾーンが楽長であった時代に大きく飛躍。

シューベルトのグレート交響曲の初演もこのオケだ。




予想通りの頑固で重厚な演奏。

渋い響きが地味さを助長している。

「真夏の夜の夢」に聴かれるような軽妙なメンデルスゾーンはここでは希薄。



手持ちの全音のスコアは学生時代に購入したもので、


発行年月日の記載はないが定価600円。

今出ている全音の同曲のスコアは定価1400円。



ミスプリが多く2ページめから早速ホルンパートの部分がクラリネット表記になっている。


今は訂正されているかもしれないが。



無料楽譜サイトに自筆譜がアップされているのでそのうち確かめてみよう。




それにしても音符の多い曲だ。


弦楽器は細かい音符の連続でほとんど弾きっぱなし。

ホルンもこの時代のホルンパートによくある1,2番と3,4番ホルンは全く異なった扱い。


この規模の曲としては休みが少なく、フィナーレ最後には強烈な高音の連続攻撃。




今回の定演の前プログラムには、メンデルスゾーンに出番のないトロンボーン、チューバのためにワーグナーが決定している。


来年はキツイ舞台になりそうだな。


youtubeはドホナーニ指揮ウィーンフィルの「スコットランド」

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2017年12月 3日 (日)

モントゥーの「ペトルーシュカ」

良く晴れた日曜日。朝は恒例の地域防災訓練。

ビルの谷間から見える富士山には堂々たる笠雲が見えた。

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富士に笠雲は古き言い伝えでは雨の前ぶれ。

週間天気予報ではここ一週間は晴れの予報。今日明日の降水確率10%

果たしてどちらが当たるのか。

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下の工事の手すりにはユリカモメがずらりと並んでいた。



最近家にある古いLPを、さまざまなイコライザーカーヴに切り替えて聴き直している。



あまり音が良くなかったような印象のあるものを特に選んで視聴。

そのような中の1枚。

70年代に日本ビクターが出していたRCAグランプリクラシカルシリーズから聴いてみようと、一番最初に目が行ったのがこれ。



ストラヴィンスキーのバレー音楽「ペトルーシュカ」。



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初演者モントゥーの指揮のボストン交響楽団。

 

1959年録音、モントゥーの3種ある同曲録音のうち最後のもの。
1911年版による演奏。


購入したのはもう30年以上前なので、ジャケットもだいぶ汚れている。



色彩豊かでリズムのノリも軽薄に鳴らない程度のキレの良さ。

歌い回しに色気の漂う独特の味のある貫禄の名演だ。



最初標準のRIAAカーヴで聴いてみた。

ステレオ初期のものとしてはこんなもんかなと妙に納得。

ところがコロンビアカーヴで聴いてみたら、
とても同じ録音とは思えないほどの変貌ぶりに仰天!


キラキラと音が舞うグロッケンシュピールの高音の伸び、響きの奥行きも出ていてダブ
ついていた低音部も引き締まった響きで演奏の印象も一変。



こんな凄い音が入っているとは思わなかった。



ついでに1956年のデッカへの演奏も聴いてみた。

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オケはパリ音楽院管弦楽団。

ピアノをはジュリアス・カッチェン。



1911年版とされているが曲間のドラムロールはない。

こちらもキングレコードが出していた廉価盤LP。

家のレコード棚は作曲家別演奏家順。

モントゥーのストラヴィンスキーは続けて並べてあるのですぐに取り出せる。



こちらはおそらくデッカのffrrカーヴだろうと最初からこちらで聴いてみたら、
高音がキンキンして良くない。

RIAAカーヴの方が明らかに落ち着いた音だった。

色彩の豊かさではボストン響盤よりもこちらが上。

音楽運びに若々しさが感じられるのは良いが、アンサンブルはかなりラフ。



ボストン盤の方が熟成された味わいがあり、僅か3年で再録音したのもわかるような気がする。



Youtubeはネルソンズ指揮コンセルトヘボウ管の「ペトルーシュカ」クライバーそっくりの指揮

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2017年12月 2日 (土)

本日の練習、次に向けての練習始まる。

本日快晴今年も早くも12月、師走らしく気温も低い。

今日は土曜休みで家内と街中へショッピング。

昼食はイタリアン「めぐる」でハンバーグドリア。

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ここの姉妹店、居酒屋「廻」はかつての部署の忘年会で使ったことがあり、 

珍しい酒や凝った創作料理でなかなか良い印象だった。

こちらのイタリアンも、グルメ番組で紹介されたほどの人気店だが初めて入るお店。

ランチメニューは大盛りにしても同額、ドリンクお代わり自由なのが良い。


そして昨日はオケの練習。


「第九」の演奏会も終わり、次は1月のニューイヤーガラコンサートに向けての練習が始まった。


場所は市民文化センター小ホール。


練習開始まで多少余裕があったので、街中のイタリアン「ボルカノ」で夕食。

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今回のニューイヤーガラは、海瀬京子さんその他、地元で活躍する音楽家たちのコンサート。

そのオケ部門としての沼響ということらしい。


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曲はシュトラウスのワルツ、ビゼーの「アルルの女」その他。
そしてブルッフのヴァイオリンコンチェルトなど。

いずれも演奏したことのある曲ばかりなので、比較的形にはなってきた。


いよいよ来週は本番を振っていただく喜古恵理香先生の登場だ。

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沼響としては昨年のオータムコンサート以来。



練習終了後は技術委員会。

来年定演の前プロやこれからの演奏計画の話し合いなどで帰宅は23時。


Youtubeはブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、諏訪内晶子のヴァイオリン

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2017年11月30日 (木)

アイヒホルンの「ヘンゼルとグレーテル」

晴れのち曇り、11月最後の日としては暖かな一日。


通勤の車中でフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」を聴いている。

独オイロディスク録音の日本コロンビアから出ているCD2枚組。

ヘンゼル役のソプラノ歌手、アンナ・モッフォの追悼盤であったと記憶している。

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クルト・アイヒホルン指揮ミュンヘン放送管弦楽団。

歌手はアンナ・モッフォ、ヘレン・ドナート以下フィッシャー・ディースカウ、
ルチア・ポップ、クリスタ・ルードウィッヒほか。
1971年録音。

驚きのオールスター・キャスト。

子供向けのメルヘンオペラのようなフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」.
この顔ぶれで聴くと聴き応えのする立派なオペラとなっている。

一人一人の歌手が高い水準を維持しながらの緻密なアンサンブルを展開。

わずかな出番しかないフィッシャー・ディースカウの抜群の存在感。
手堅いだけのイメージのアイヒホルンの指揮も精気に満ち、熱を帯びた演奏を展開。

「魔女の騎行」での音を割ったホルンの響も凄まじく、
あたかもワーグナーの楽劇を聴くような趣。

この演奏があれば他の演奏はいらないと思えるほど。

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沼響HPの聴き比べコラム、「新第九を聴く」に山田和男指揮日本交響楽団の1943年録音の感想をアップしました。


YoutubeはN響ホルンアンサンブルによるフンパーディンク「夕べの祈り」

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2017年11月28日 (火)

「第九」のことなど

11月最後の週は暖かな日和。
「第九」も終わり今年の本番はこれで打ち止め。


沼響も来年で創立34年。

今回の「第九」では創立以来のメンバーはとうとう自分だけになってしまった。

娘のオケデビューもあり、自分としてはひとつの区切りの演奏会となったような気分。

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6回目の「第九」にしてあらためて合唱の大切さを痛感。

今まで沼響の「第九」の合唱団は市民公募だった。


公募では頭数は集まるものの一人一人のレベルがまちまちで、
演奏の質よりも市民総参加の心意気、という雰囲気に流れがち。


今回の合唱は常設の東駿河混声合唱団の団員のみ。

人数は70数名であるものの良く訓練されていて、曲の終盤でも乱れも少なくしっかりとした音楽になっていた。



今まで「第九」を演奏していて、フィナーレ終盤のプレストで胸が一杯になったのは初めての経験だ。



「第九」の余韻が残っているうちに今日は「第九」を聴いていた。

ハイティンク指揮ロンドンフィルのフィリップスへの全集録音から。
手持ちは国内盤LP2枚組。

4面は交響曲第8番とのカップリング。

1976年録音。

ハイティンクのロンドンフィルの首席指揮者時代、1974年のベートーヴェンチクルスの好評を受けて急遽全集録音となったもの。

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ハンネローネ・ボーデ(ソプラノ)
ヘレン・ワッツ(アルト)
ホスト・ラウベンタール(テノール)
ベンジャミン・ラクスン(バス)

ロンドンフィルハーモニー合唱団

ロンドンフィルハーモニー管弦楽団


ライヴではソリストたちはキリ・テ・カナワらかなり豪華なメンバーだったが、
スタジオ録音では契約の関係で起用できず地味なメンバーになっている。


第九については、聴き比べコラムの関係もあるので、ここではサラリと簡単な感想を。


ハイティンクの3つある全集録音の最初のもの。

スコアに書かれたことをひたすら忠実に演奏。

各楽器のバランスも良く、職人的な腕の確かさの中にベートーヴェンの音楽の偉大さが素直に聴き手に迫る演奏だと思う。

「第九」を演奏したばかりなのでこのような演奏は自然に入って来る。


Youtubeはマゼールの第九

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2017年11月26日 (日)

沼津交響楽団 第九特別演奏会終わる

11月最終の土日は第九三昧。

土曜日は前日リハーサル。

合唱団との大詰めの練習だった。

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金曜にチェコフィルのメンバーが立った同じ舞台に
この日は沼響。


思えば35年前に建設されたこのホール。
建設当初は近隣にロクなホールがないために
一流アーティストが続々とやってきた。

指揮者だけでもラトルやM.ヤンソンス、
今や長老となった小沢征爾。
その他フェドセーエフ、プレニョフなど。

指揮はしなかったけれどオイゲン・ヨッフムも
バンベルク交響楽団の来日公演では
自分のすぐ目の前の客席に座って
レオポルド・ハーガーの指揮ぶりをじっと見ていた。


思えばよき時代だった。





そして今日は本番。

晴れて寒さもさほどでもない良き演奏会日和。

本番前のゲネプロは10時から。

本日娘は沼響初舞台。



小森先生の指揮で「こうもり」序曲に続き
第九を第一楽章から軽く流していく。



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いつもながら本番直前のこのなんともいえない
緊張感が好きだ。


そしてソリストのみなさんたち。



バリトンの初鹿野さんは沼響の北原先生との
初めての第九以来4回目の共演。

その間に日本音楽コンクール入選のほか
着実にキャリアを積み上げて貫録十分。


他の方は初鹿野さんが連れてきた
いわば気心知れたメンバーたちのようだ。


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開演は午後3時。


第九はやはり特別な曲なのだろう。

開場前から長蛇の列。



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開演前に入口ロビーでお客様を迎えていると、
思いがけない中学時代の友人何人かが来てくれていた。


いずれも沼響を聞くのは初めてだという。

SNSやポスターで知ったとのこと。


自分が出ることも知っていた。

そして職場OBのかなり上の先輩からも声をかけられた。

最初誰だかわからなかったほどの久しぶりの方。

前から行きたいと思っていて
やっと都合がついたからとのこと。



自分が知らないところで
多くの方が気をかけて下さっているような気がして、
ありがたい気持ちになってきた。



学生オケでファゴットを吹いていたという
沼津市長もプライヴェートで来てくれた。


市長を客席に案内して急いで舞台袖へ。



最初の「こうもり」から「第九」


演奏が始まると、ただただ夢中。


時間は驚くほど速く過ぎていく。


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今回アンコールは「花が咲く」

合唱とともに会場のみなさんも参加。


大震災のレクイエム。


しみじみとしたいい曲です。




こうして沼響6回目の「第九」も終った。

今回は娘と一緒に出演することもでき、
大勢のお客さまからブラボーと
盛大な拍手もいただき感謝の気持ちでいっぱいです。


小森先生をはじめソリストの方々、
東駿河混成合唱団のみなさまありがとうございました。



そしてなによりも偉大な曲を作曲してくれた
ベートーヴェンに感謝です。


写真は本番直前のゲネプロの様子。


それにしても、第九は疲れる・・・・

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2017年11月24日 (金)

チェコフィル八重奏団 2017

快晴、多少の風。
通勤途中の車内から見える富士山は裾野まで真っ白。

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今日は恒例の沼津法人会主催の「税を知る週間コンサート」。

今年はチェコフィル八重奏団。
親しみやすい有名曲ばかりを集めたコンサート。

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自分としては、ベートーヴェンやシューベルトの室内楽あたりをじっくり聴きたいところだが、クラシック音楽を普段着のまま気楽に親しむ入場無料のチャリティーコンサート。


客層は普段クラシック音楽の会場で見かける層とは何となく異なり経営者っぽい人たちも多かった。
会場整理の人たちもビシッとスーツで決めた人たちばかり。

チェコフィル八重奏団はちょうど10年前に同じ法人会主催のコンサートで聴いている。


この時はシューベルトのオクテットをメインにベルワルドの大七重奏曲やドヴォルジャークの伝説曲などなかなか聴き応えのあるプログラムだった。

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今回メンバーはチェコフィルのベテランクラスで見た目平均年齢60を超えている感じ。

10年前のメンバーからクラリネットのみ変わっていた。

編成は弦楽5部にクラリネット、ファゴット、ホルンというもの。
曲は全てこの編成のためのアレンジもの。


ホルンのズデニェク・ディヴォキーはロゼッティのコンチェルトのCDを架蔵していたりするので、期待の中心はホルン。
曲目には「亡き王女のためのパヴァーヌ」もありました。

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最初ステージに登場した人たちは何となくお疲れの様子。

スケジュールを見ると大阪、広島、長野、連日の演奏でしかも前日は大分公演。

なかなかのハードスケジュールだ。


最初のお国物である「モルダウ」や「新世界よりのラルゴ」は精細を欠く出来。
期待のパヴァーヌもウォーミングアップが不十分なのか、最初のホルンの音が強いアクセントで出てしまい音程も揺れているように聞こえた。

それでも後半の軽い曲になると、ホルンのデヴォツキーも調子を取り戻し、高音を小気味よくポンポンと当てていた。
ピアニシモでの音色の多彩さと、響きがアンサンブルの中に見事に溶け込んでいるのも見事。

さすがにチェコフィル首席。

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そんな中でクラリネットのトマーシュ・コパーチェクが秀逸。
ジャズからクラシカルな曲まで芸の多彩さと抜群のテクニックで、これは凄かった。

アンコールは「くるみ割り人形」から小行進曲と「トリッチトラッチポルカ」。

このチャリティ・コンサートも今年で18回目。

チェコフィルやベルリンフィル、ウィーンフィルのメンバーなどの一流奏者の演奏が毎年沼津で聴くことができる。

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ありがたいことです。

会場を後にするときに娘とささやかながらチャリティに協力させていただいた。

遅い夕食は家内と娘で「毎日牧場」のサラダバー付きステーキ。


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2017年11月23日 (木)

コミック・ベートーヴェン

勤労感謝の日は朝から冷たい雨。
午後には晴れてきた。

今日はベートーヴェンの軽い作品集。
「コミック・ベートーヴェン」

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米セラフィムのLP、歌手のローテンベルガー、ニコライ・ゲッダ、ワルター・ベリーにミュンヘンのオーケストラや合唱団が加わったもの。

指揮はケラーやレーハン、ウオルフガング・パウムガルトというあまり馴染みのない人たち。


サブタイトルに「ベートーヴェンの軽い音楽、ダンス、風刺的な歌、カノン」とあり
伴奏者はバラバラ。



内容からして、おそらくEMIのアルヒーヴから同傾向の録音を掻き集めてきたようにも思える。



歌手の録音については、この3人でボスコフスキー指揮の喜歌劇「こうもり」全曲の1971年録音があり、この全曲録音の合間に録音されたのかもしれない。



内容はベートーヴェンの作品のうち、世俗的な歌曲、民謡の編曲や合唱曲の合間にコントルダンス、ウィーン舞曲などが散りばめられている。

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A1 O Welch Ein Leben (Oh! What A Life!)
A2 Soll Ein Schuh Nicht Druecken (If You Don't Want Your Shoes To Pinch You)
A3 Country Dances Nos. 6 In C, 7 In E Flat, 8 In C & 9 In A
A4 Punschlied (In Praise Of Punch)
A5 A) Abbe Stadler (Father Stadler)
A5 B) An Maelzal (To Maelzel)
A6 German Dances Nos. 8 In A & 10 In D
A7 Mit Maedeln Sich Vertragen (Getting On Well With Girls)
A8 German Dance No. 12 In C
B1 A) Der Zufriedene (The Contented Man)
B1 B) Der Floh (Song Of The Flea)
B2 Viennese Dances Nos. 5 In E Flat & 6 In E Flat
B3 A) Lob Auf Den Dicken (In Praise Of A Fat Man)
B3 B) Esel Aller Esel (Ass To End All Asses)
B4 Ih Mag Di Nit Nehma (I Won't Have You)
B5 German Dances Nos. 3 In F & 4 In B Flat
B6 Teppich-Kraemer-Lied (Carpet-Seller's Song)
B7 A) German Dance No. 5 In E Flat 3:39
B7 B) Country Dance No. 12 In E Flat



コントルダンスの中には有名な「エロイカ」変奏曲の原曲があったり、カノンでは交響曲第8番第2楽章と同じ主題の「メルツェルさん」などもあり、めっぽう楽しい。



もっとも「メルツェルカノン」は、最近アントン・シュタッドラーによる偽作であることが判明している。


多くの曲の歌詞はよくわからぬが、どうやらモーツァルトのベーズレ書簡にも似た下半身をテーマにした音楽もあるようにも聞こえる。


EMIには同じような内容で「コミック・モーツァルト」というアルバムがあり、こちらは1966年のフランスディスク大賞を受賞し、国内盤でも「モーツァルト声楽のためのカノン集」と言うタイトルで出ていた比較的有名なもの。

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モーツァルトの演奏者はワルター・ベリーは重なっているものの、エリカ・ケート、ヘルマン・プライなどが歌っていた。

ちなみに伴奏者のエーリッヒ・ケラー指揮ミュンヘン・コンヴィティウム・ムジクムは コミック・ベートーヴェンにもその名が見える。



モーツァルトのアルバムの好評を受けて、姉妹編としてベートーヴェン編が製作されたのだろうか。

ベートーヴェンの意外な側面を垣間見させる面白いアルバムだ。


独逸盤では「Der heitere Beethoven」というタイトルで出ている。

ところが不思議なことに、独逸盤に収録されているヘルマン・プライの歌う
8つの歌の第7曲「マルモット」と「口づけ」作品128は、このセラフィム盤には収録されていない。

Youtubeはカノン「メルツェルさん、ごきげんよう」

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