2019年10月24日 (木)

本日の練習、本番まであと一週間余り

曇りのち雨。
遥か太平洋上の台風21号が低気圧を刺激して東海関東に大雨の予報。

先週ハードオフで800円で購入した母のテレビリモコンは三日で反応しなくなった。

結局ネットで互換機を購入するという回り道。

 

木曜夜は文化センター大ホールでオーケストラの練習。
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本番まであと1週間余り。

今回は曲順にざっと全曲を通した。

「金と銀」の単純な後打ちが意外と難しい。

最近この年になってホルンの面白さがわかりかけてきたような気がする。
いつまでホルンを続けられるのか。

 

練習が終了し車に乗るとエンジンがかからない。

やはりバッテリーがだめのようだ。
新車を購入し3年余り。

こんなに早くダメになるのだろうか?

 

家内に迎えにきてもらおうかと考えた。

が、迷った末に昨日来てくれた整備工場のSさんに電話すると遅い時間なのに奥さんと一緒に直ぐに来てくれた。

 

Sさんのご両親は沼響の創設者にしてお父様は初代団長、アマチュアオーケストラの雄「新交響楽団」の創立時のメンバーでもあった。

温厚な人柄で多くの人たちに慕われていたが不慮の事故で急逝してしまった。

 

息子夫婦さんは沼響とは関係していないが、引き続き私とのお付き合いは続いている。

 

結局バッテリー交換ということになりそのまま代車をお借りして帰宅した。

 

Youtubeはオロスコ=エストラーダ指揮の「ルスランとリュドミュラ」序曲

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2019年10月23日 (水)

グレゴリー・ソコロフのショパン

今日は晴れて秋の空。

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今年は季節の流れが遅く、昨日は平年より22日遅い富士山の初冠雪。
庭の金木犀も今頃咲いている。

 

それでも天体の運行は不変。
昨晩遅くには東の空に冬の星座オリオン座が見えていた

 

朝、出勤しようと車に乗るとエンジンがかからない。????

 

やむなく懇意の整備工場屋Sさんを呼び見ていただいたらバッテリーが上がっているという。
今の車を購入して3年ほど、半ドアでもなかったしSさんも首を傾げていた。

 

ということで本日遅れての出勤。

 

今日はロシアのピアニスト、グレゴリー・ソコロフのショパンを聴く。

 

曲はピアノ協奏曲第1番。

 

ソコロフは16歳でチャイコフスキー国際コンクール優勝の天才肌のピアニスト。
その後着実にキャリアを重ね今や巨匠の域。

 

以前聴いた2005年のシャンゼリゼでのライヴのDVDには強烈な印象を受けた。

 

数度の来日を重ねているが90年代の来日を最後にばったり来なくなった。

近年はコンチェルトも演奏していない。

 

聴いたのは1977年独逸オイロディスクへのスタジオ録音。

 

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ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op. 11

 

 グリゴリー・ソコロフ (ピアノ)
 ヴィトルド・ロヴィツキ (指揮)
 ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団

 

録音時期:1977年11月
録音場所:ミュンヘン、ビュルガーブロイ

 

録音時ソコロフは27歳。

高音部の美しさが印象的な悠然としたテンポの老成した演奏。

弱音部の緊張感と不純物が皆無の研ぎ澄まされた音は今のソコロフに共通する音。

現在の巨匠ぶりを知るだけに、演奏の奥につかみどころのない巨大さが感じられるのも事実。

ポーランドの名匠ロヴィツキのサポートも雄弁な出来だ。

 

EQカーヴはAESで聴いた。

 

Youtubeはソコロフの弾くバッハ、フランス風序曲

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2019年10月22日 (火)

即位の礼の虹、富士山初冠雪そしてモーツァルトのホルンコンチェルト

台風は温帯低気圧に変わり昨晩は雷を伴う激しい雨。

雨は明け方には上がり即位礼の日の朝。

ポコとの散歩のひととき。

ポコが急に立ち止まったのでふと北の空を見ると、愛鷹山が虹色に染まっていた。

 

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数分で消えたがそのあとに雪を被った富士山が一瞬見えた。

 

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初冠雪。
ほんの数分の出来事。

 

令和の時代が平和で災害のない世になりますように。

 

こちらは別の場所からの初冠雪。72964565_2455147657933830_28525424513594

 

その後家内のスマホを受け取るために昼前から「ららぽーと」に行っていた。

凄い人出で帰宅は4時過ぎ。

 

 

今日はモーツァルトのホルン協奏曲。

最初にパリ管の首席ホルン奏者だったジョルジュ・バルボトゥー。

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モーツァルト/ホルン協奏曲全集
 ・ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
 ・ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 ・ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 ・ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417 
  
ジョルジュ・バルボトゥー(ホルン)
   ローラン・ドゥアット指揮
   パリ・コレギウム・ムジクム合奏団

 

70年代に日本コロンビアから廉価盤パルナス1000シリーズで出ていたLP.

ドイツやアメリカのホルンよりも暖色系の音、けれどもクリュイタンス指揮のパヴァーヌで聴かれる名手ルシアン・テーヴェのヴィヴラートたっぷりのフランス系のホルンの音とは異なる音だ。

かつて管楽器の音楽雑誌「パイパーズ」のバルボトゥーのインタヴューで、明るくヴィヴラートをつけたフランスの管楽器独特の音は20世紀最初の一時的なものだった
というような記事をだいぶ以前に読んで気になっていた。

 

他の何種類かの演奏を聴いてみた。

いずれも70年代にLPで出ていた古いもの。

ウィーン響のホルン奏者だったミュールバッハーのホルン。

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モーツァルト/ホルン協奏曲全集

・ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
・ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
・ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417 
・ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447

  エルネスト・ミュールバッハー(ホルン)
  フランツ・バウアー=トイスル指揮
  ウィーンフォルクスオパー管弦楽団

こちらはバルバトゥーと同じ日本コロンビアの廉価盤シリーズでダイアモンド1000シリーズから出ていたLP.VOX系の音源から。

ダイアモンドシリーズは、仏ムジディスクやエラートといった幾分ハイクラスな音源を使用したパルナスシリーズに比べてバジェット感が強かった。

主な演奏家は廉価盤の帝王と言われたハンス・ユルゲン=ワルターのものが多かった。

 

ミュールバッハーの音色は幾分太くて朴訥で素朴な音、この音はウィンナホルンを使用しているのかもしれない。

そしてデンマークのホルン奏者リンダーのホルン。

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モーツァルト/ホルン協奏曲全集
 ・ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 ・ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 ・ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 ・ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
  
アルベルト・リンダー(ホルン)
  ハンス・スワロフスキー指揮
  ウィーンフォルクスオパー管弦楽団

アマデオ原盤で国内ではTRIOから出ていた。

演奏はきっちり優等生的なところはあるけれども、のびのびと歌っていてテクニックも申し分なし。
音も品があって美しい。

スワロフスキーの伴奏も良くてミュールバッハー盤と同じオケとは思えないほど。

この曲のスタンダードとして誇れる名演だと思う。

Youtubeはバボラークの吹くモーツァルト、ホルン協奏曲第1番

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2019年10月20日 (日)

本日の練習、本番近し。

再び台風が接近中。

またもや至近距離を通過する気配。

家の修理は台風が過ぎてからしよう。

こんな状態なので、やっとセットできた木造築90年の母屋の雨戸は出したまま。

 

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雨の合間の晴れた日曜日には畑の落花生を収穫したりしていた。

今年はタネの選択に失敗して小粒だった。

 

そろそろサツマイモも採れそうだ。

 

夜は文化センター大ホールでオータムコンサートに向けての練習。

曲は歌劇「フィガロの結婚」序曲、歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲そのほか。

 

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ラグビーワールドカップが気になりながらのホール練習。

モーツァルトは多少まとまりが出てきたので吹いていて楽しくなってきた。

 

73067642_1449354701885371_68201282961733 グリンカはまだまだ荒いまま。

 

後半は場所をリハーサル室に移して金管セクションでガブリエリ。

 

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ガブリエリは響きやすい曲なので、各楽器のピッチがぴたりと合った時はオケとはまた異なる快感。

 

本番は近い。

 

Youtubeはリュートによるガブリエリ

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2019年10月19日 (土)

再び音盤大人買い、ヴィンダーリヒの歌う「第九」

低気圧が停滞、金曜夜から激しい雨。

 

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朝の狩野川は再び増水していた。

 

河川敷には上流から流されてくる小魚を狙う白鷺が群れている。

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我が家の台風被害は昨年ほどではないけれども、雨樋のいくつかにダメージがあったらしく屋根のおかしな場所から雨水が垂れている。

今週火曜日は休みで、午前中に契約しているケーブルテレビ局が4K対応の工事をするというので立ち会っていた。

 

電柱を工事するような作業車で来て屋根付近の電線を加工していた。

作業車を見ているうちに閃いた。

 

「すいませーん、そこの雨樋見ていただきますか?」

「わかりました。外れているので直しておきます」

「ありがとうございます。」

 

大きく外れているところを直していただいた。

工事は2時間ほどで終了。

 

母親の部屋のテレビリモコンが壊れてしまったので、クリニックへ定期健診のついでにハードオフによりリモコンを物色。
幸い同じメーカーのものが見つかったが800円。
高いな。

ソニーやパナソニックのリモコンは100~200円なのにアクオスは高い。

レジに持っていくと消費税込みで880円。

メーカー正規品は高いけれども他社の対応リモコンが新品で1000円。

微妙なところだ。

今月からレジ袋代5円だということになっていた。

「袋は結構です」

 

 

帰ろうと車に乗りかけたけて、ついでにレコードコーナーを覗いてみようとUターン。

 

昨年暮れからの怒涛のクラシック外盤LPジャンク品大放出もこの夏で収束した気配だったので、ここしばらくハードオフには来ていなかった。

大して期待せずにジャンクコーナーに行くと、再びまとまった数のクラシック輸入LP群を発見!

「あ!」思わず声を出してしまった。

 

店員が興味深げにこちらをじろじろと見ているのが視界の端に入ってきた。

しかもほとんど100円。

どうも手放した方の音盤は無尽蔵のようだ。

お店もあまりの数の多さに諦めて100円均一にしてしまった様子。

 

パタパタとレコードを漁る。

目に付くのは独テレフンケンの古楽シリーズ「ダス・アルテ・ヴェルク」の一連のLP。

 

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全てドイツプレスのSAWT規格のもので、テレフンケンの別ブランド、ノイマン製のマイクとカッティングマシンを使ったロイヤルサウンドのマーク付きの非常に音の良いもの。

 

今回はベートーヴェンが多い。

交響曲の有名どころではトスカニーニはすでにあるのでパス。

フルトヴェングラーがローマのRAIオーケストラを振ったCetra盤から2枚とバルシャイ指揮で1,6,7,8番。

 

他にグローヴス指揮の「田園」。

フェレンチク指揮チェコフィルの4番スプラフォン盤など。

 

その他マイナーな指揮者達の「第九」が数枚あって、ウィーレン、ヴロンスキー、デーゼンハウス、ケストナーら。
オケはヴィスバーデンやシュトゥットガルト、ブルノのオケ。
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この中では実演を聴いたヴロンスキーしか知らない。

 

ディーゼンハンスの第九はステレオ表記になっているが1955年7月の録音でオリジナルは独Intercord原盤のモノラル。

合唱はおろかソリストの記載のないおかしなものだが、実は前年にオペラデビューしたばかりの名テノール、フリッツ・ヴィンダーリヒがソロとして加わっている非常に珍しいもの。

ヴィンダーリヒはこの年にシュトゥットガルト歌劇場に契約したばかりでおそらくヴィンダーリヒの最も初期の録音だと思う。

 

ヴィンダーリヒの「第九」はクレンペラーとの1960年ウィーンライヴと、ディーン・ディクソンの1962年のライヴがあるが、スタジオ録音としては唯一のもので最も古い録音。

 

コンチェルトでは、フルトヴェングラー時代のベルリンフィルのコンマスだったジークフリート・ボリスのソロのヴァイオリン協奏曲。

マックス・レーガーのスペシャリストとして知られるエリック・テン=ベルクのピアノ協奏曲第5番「皇帝」とピアノソナタ数曲。

伴奏はいずれもフリッツ・リーガー指揮のミュンヘンフィル。

 

バルヒェットカルテットによる弦楽四重奏曲など。
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他にベートーヴェン以外の交響曲ではハイティンク指揮ロンドンフィルのショスタコーヴィチの第15番、プレヴィン指揮ロンドン響のチャイコフスキーの交響曲第2番。

 

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フランスの名指揮者アンゲルブレシュトによるラヴェルで「マ・メール・ロア」「スペイン狂詩曲」「ダフニスとクロエ」のデュクレテ・トムソン盤。
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映画音楽界の異才バーナード・ハーマン指揮によるクルト・ワイル、ミヨー、ストラヴィンスキー。

これはジャケットも魅力的なもの。
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オーストリアのピアニスト、ロジャー・ウッドワードの弾く武満徹のピアノ曲WERGO盤。

 

ブルーノ・マデルナ指揮のペンデレツキ、ノーノなどエトセトラ。

 

思わぬ展開に完全にハイなってしまい1枚100円とはいえ冷静さを欠いての大人買い。

 

あまりに大量なので有料袋をお願いした。

 

Youtubeはヴィンダーリヒの歌うシューマン「詩人の恋」

 

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2019年10月16日 (水)

テミルカーノフ指揮読響のチャイコフスキー、交響曲第5番

曇り朝のうち雨。
気温は下がり月曜に横浜で買ったハーフコートを着て出勤

 

月曜の横浜行き、横浜美術館のあとの昼食は東急スクエア地下の中華「香家」で坦々麺

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直ぐ隣の店は回転寿司「沼津港」

食事を済ませ、みなとみらいホールに向かう。

 

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ロシアの巨匠ユーリ・テミルカーノフ指揮のチャイコフスキーの交響曲第5番をメインとするもの。
オケは読売日本交響楽団。

今月は奇しくも小林研一郎の「カルミナ・ブラーナ」に引き続き2度目の読響。

 

スヴェトラーノフとロジェストヴェンスキー亡き今、ロシアの巨匠と言えばフェドセーエフとテミルカーノフ。

フェドセーエフは何度も聴いているのでこの演奏を聴く為に横浜へ。

 

翌15日のサントリーホール公演は完売。

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・ヴァイオリン協奏曲    :シベリウス

・交響曲第5番ホ短調    :チャイコフスキー。

 

ヴァイオリンソロは未だ20代の俊英エマニュエル・チェクナボリアン。
個性的な演奏を聴かせるアルメニアの指揮者ロリス・チェクナボリアンの息子だという。

 

客演コンミスはベルリン・コンツェルトハウス管の第1コンサートミストレルの日下 紗矢子。

彼女は12月にベルリン・コンツェルトハウス室内管を率いて沼津にやって来る。

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今回自分の席は2階左側ステージの真上。
ちょうどホルンセクションの真後ろで、指揮者も斜め右正面から良く見える位置だ。

自分がオケで吹いている位置に近いのがありがたい。

 

そして最初はシベリウス。

チェクナボリアンはシベリウス国際ヴァイオリンコンクールで2位となっている。
シベリウスを得意としているのだろう。

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テクニックは問題ない。

音色に適度な艶と粘り気があるのがこのヴァイオリニストの個性なのだろうか。

楽器は1698年製のストラディヴァリウスだという。

だが音楽への切り込みが浅いように思う。

この曲は過去にロンドン響の来日公演で同じ年頃の若き日の五嶋みどりで聴いている。

 

その時の五嶋みどりにあった挑戦的な鋭さとホール全体に拡散していくようなエネルギーの放射はこのヴァイオリニストには、ない。

さらに2年前にはラ・フォルジュルネで竹沢恭子の入魂のシベリウスを聴いている。

あれは本当に凄かった。

 

チェクナボリアンはよくも悪くも優等生的で、ある種のひ弱さを感じさせる。

オケも第2楽章終盤で一部乱れを感じさせる場面があった。

 

アンコールはヴァイオリンソロで「浜辺の歌」。

美しい音色でしっとりと叙情豊かに歌わせていて、これはよい。

 

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休憩のあとはチャイコフスキー。

高まる期待でホール内には指揮者の登場前から独特の雰囲気が漂う。

 

やがてテミルカーノフの登場。

シーンと静まり返った会場にオケも緊張気味。

自分の席からは指揮棒を使わないテミルカーノフ独特の指揮がよく見える。

 

テミルカーノフが俯きがちに両手を合わせて拝むような姿勢のまま静かに両手を下ろすと、ごく自然に曲が始まった。

へぇー!これは凄いな、指揮者とオケの以心伝心の姿。

まるで蕎麦打ち職人のような手の動き。

左手が実に雄弁だ。

 

シベリウスの時とはオケの響きがガラリと変わったのにも驚いた

ホルンセクションの真後ろの席、しかもチャイコフスキーの第5番は何度も自分が演奏している曲なのであたかも演奏しているような気分。

各ホルン奏者の右手の動きも良く見えた。

シベリウスもチャイコフスキーもゲシュトップの部分があり、良く見ているとシベリウスではゲシュトップミュートを使っていたがチャイコフスキーの第3楽章では使っていなかった。

 

持ち替えのタイミングや音色の選択の関係の理由があるのだろう。

 

手馴れたチャイコフスキーでありながらテミルカーノフは終始スコアを見ている。

時として熱くなりがちなオケを引き締めながら壮大なチャイコフスキーを構築。

客席も息を呑んで聴いている様子が伝わってきた。

 

テミルカーノフの若い頃の演奏には、ある種のあざとさが感じられてあまり好きではなかった。

初めて聴いたテミルカーノフの実演、オケが十分に鳴るように効果的に書かれた楽譜の中で、何もしなくても効果的に響く部分は自然に流し、強調したい部分はきっちり指示を出すという全てを知り尽くしたものの強みと凄み。

 

自然体の中での非常に説得力の強いチャイコフスキー。

演奏会終了後のホールロビーではチョコレートが配られていた。

 

Youtubeはテミルカーノフ指揮のラフマニノフ、シンフォニックダンス

 

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2019年10月15日 (火)

雨の横浜、横浜美術館

日曜の暑さから一転して小雨振る10月半ばの週。

 

気温は下がり10月中旬並みの肌寒さ。

 

台風の被害は東日本の広範囲に及び、犠牲者の数も増え続けている。

 

 

こんな時だけれども、昨日は以前から予定をしていたユーリ・テミルカーノフ指揮読売日本交響楽団を聴くために横浜に行っていた。

 

 

朝、通常の出勤の時間に家を出た。

 

暑かった日曜の感覚のままだったので薄着で家を出たのが失敗の元。

 

駅のホームに立つと肌寒い。
周りを見ると皆さん長袖に上着。

 

自分は肌着の上に長袖シャツ一枚の姿だ。

 

横浜駅には10時30分の到着。

 

横浜も雨。

 

このままでは風邪をひきそうなので、軽いジャンパーでも買おうかと財布に割引券が入っていた横浜駅前の「洋服の青山」に向かうと11時開店だった。

 

直ぐ近くに「ドトール」があったのでここで暖かなカフェモカを飲みながらの時間調整。

 

青山に入って店員に尋ねると、この店はフォーマルが中心らしく、高そうなスーツばかりが並んでいる。
「2階にコートがありますが」ということなので行ってみると、どうみても本格的なコートばかり。

 

かろうじて見つけた半額値札のレインコートはサイズが合わなかった。

 

やむなく薄めのハーフコートにした。
ここで想定外の痛い出費。

 

コートを着てしばらく歩いているうちに今度は暑くなってきた。

 

みなとみらい線に乗りみなとみらい駅へ。
Img_20191014_114349-2 コンサートは2時開演なので近くの横浜美術館に行ってみる。

 

ここでは「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展

 

横浜美術館は初めての訪問。

 

最初に無料の「絵でたどるペリー来航」展を観る。

 

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ペリー来航時に同行した画家ヴィルヘルム・ハイネの描いた石版画などと写真家のエリファレット・ブラウン・ジュニアの撮影した写真が展示されている。

 

コンパクトながら非常によくまとまった展示。

 

当時400枚余り撮影されたというブラウン・ジュニアの写真は残念ながら現在6枚しか確認されていない。そのうち5枚は国内に有り、いずれも重要文化財に指定されている。

 

ここでは「遠藤又左衛門と従者」のレプリカが展示されていた。

 

同じブラウンが撮影した写真の現存する6枚のうちのもう一枚は函館にあって、かつて函館に旅行した時に見ている。

 

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ただこの時の函館の展示では日本最古の写真との解説があったが、ペリーの函館滞在は1854年5月17日から6月3日まで、横浜滞在は同じ年の2月13日から4月18日までなので、正確には横浜の写真の方が数か月だけ早いことになる。

 

 

そして「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」展
Orangerie_ogp パリのオランジュリー美術館の常設展示作品から、画商ポール・ギュヨームコレクション。
の展示。

 

ルノワールをはじめとしてマチス、ピカソ、ドガ、モネ、マリー・ローランサン、モジリアニなど、19世紀から20世紀初めの著名な画家13人の作品を集めたもの。

 

 

画商ポール・ギュヨーム。

 

詩人アポリネールのアドバイスを受け若きモジリアニの才能を見出したことで有名だが幅広い交友は超人的。
個人でこれだけの芸術家たちと深い交友があったことに驚く。

 

ギヨームは42歳の若さで逝っている。

 

72469653_2502101656575873_30817389444092 ここではユトリロの描いたベルリオーズの家やバレエリュッスの「牝鹿」の下絵なども観ることが出来た。

 

会場にはルノワールの「ピアノを弾く少女」に描かれているプレイエル社製ピアノが展示されていてプーランクのノヴェレッテが流れていた。

 

72321466_2502103346575704_76354238218009 長くなったのでコンサートの感想は次回。

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2019年10月13日 (日)

狩野川放水路に助けられる。そしてフーガの技法のことなど

大型台風19号は大きな被害を残しながら北の海上に去って行った。

朝早くに起きて周囲を見回ると、被害は雨樋1本が飛び畑の蜜柑の木が倒れていた。

 

我が家はこの程度だったが、近くのローソンに行くと床に商品が散ばっていた。

茫然と立っているなじみの店主さん曰く、店内が浸水してしまって今日は開店できません。

店の前には稲刈りの済んだ田から流出した藁束が散乱していた。

 

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夜が明けるにつれて各地の被害の全容が明らかになりつつある。

多くの河川の氾濫、そして取り残された人々。

夜になってもその全貌は見えてこない。

 

今朝の堤防からの増水した狩野川の様子。

 

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もう一枚は1週間前の同じカメラアングルからの風景。

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今回は本当に危なかった。

狩野川放水路のお陰で氾濫を避けることができた。

 

狩野川放水路の完成には14年の歳月を費やし総工費は当時700億だった。

この放水路のおかげで救われた命は数知れず。

 

大雨の度に狩野川流域の人々は放水路の恩恵を思う。

 

今日はバッハ。

米centaurのCDでバッハの「フーガの技法」をファイン・アーツ金管五重奏団による演奏を聴く。

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ここでは14のコントプンクトウスにコラールを収録。

バッハの絶筆となった部分はスコアのどおり突然終わる。
そして静かなコラール。

 

柔らかな音色で暖かいオルガンのような響きで広がるバッハの世界。

 

youtubeはグレン・グールドの弾く「フーガの技法」

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2019年10月12日 (土)

台風直撃、そしてスーザとラヴェル

台風直撃の土曜日。


着実に接近しつつあった台風19号は予想通り午後7時前に伊豆半島に上陸。

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台風の目が通過するのを実感するほどの至近距離を通過していった。

ちょいと頭が重いのは気圧が低いためなのだろうか。

 

朝5時ごろ、強い雨音で目が覚めた。

予想では午後あたりから強くなるはずがかなり早い。

ネットで台風の位置を確認するとまだかなり遠い距離だった。
それだけ大型ということだ。

 

超大型だけに関西から東北までの広範囲に影響が出ている。

午後になって隣町に住む叔母が、近くの狩野川の水位が上がって避難勧告が出たということで避難してきた。
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最初近くの避難所に指定された高校に行ったところ、駐車場が一杯で入れなかったとのこと。

今回は長時間激しい雨が続くのが特徴のようだ。

 

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ポコは家の中に避難。

 

台風の目が通過したタイミングでタブレットが突然鳴って驚いた。

すわ!緊急地震速報か!と画面を見ると国土交通省から河川氾濫のおそれを示す緊急速報メールだった。

 

狩野川が危なくなってきたようだ。

 

 

こんな日なので一日家に引きこもり。

雨戸などの養生が終わったのでゆっくり音楽を聞くことにした。

 

時間が有るので長い曲を聞こう。

とリヒターの「マタイ受難曲」を取り出しかけたけれども、自分に受難が降りかかるような気がして止めた。

 

外は暴風雨。

最初はイギリスの軍楽隊、ロイヤルマリーンズバンドのスーザ行進曲集で、ヴォリューム大き目に威勢良く。

 

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手持ちはEMI原盤の国内盤LP.。

きっちり整然、格調高い中にも英国紳士のユーモアを感じさせる適度な演出が心憎い。

 

EQカーヴはColumbia

 

続いてアメリカのピアニスト、レナード・ペナリオのラヴェル。

 

米CapitolによるLPで

 

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・組曲「クープランの墓」

・亡き王女のためのパヴァーヌ

・ソナチネ

・水の戯れ

艶やかで煌びやかなペナリオ独特の音色。

サロン風の雰囲気漂う異色のラヴェルだが、抜群のテクニックと丁寧な歌い回しで楽しめる。

EQカーヴはNABで聴いた。

 

Youtubeはペナリオの弾くラヴェル、「ラ・ヴァルス」ピアノ独奏版。この曲の初録音です。

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2019年10月11日 (金)

巨大台風接近中、そしてハイティンクの宗教改革のことなど

巨大台風19号が接近中。


この台風の規模はかつてこの地沼津を襲った狩野川台風に匹敵するという。

テレビの台風情報では何度も当時のニュース映像が流れていた。

 

60年前とはいえ経験した人の記憶は未だに鮮明。

かつてご近所の老人からは、狩野川上流から流されて来る家の屋根にしがみついた人たちが次々に濁流に呑まれていく様子を助ける術もなく泣きながら見ていたという話を伺った。

 

当時住んでいたわが家では屋根がすっぽり強風に持って行かれ、暴風雨の中を避難した恐怖を母は台風が来るたびに語っている。

予想進路には今回も伊豆半島が完全に入っている。

 

今日は早めに帰宅して築90年の母屋の古い雨戸の調子をみていた。

枠が歪んでしまって何度試しても完全に閉まらない。

うーんダメか・・・

 

 

そのうち雨に煙る裏山の遠くから生き残りのツクツクホウシの鳴き声が微かに聴こえてきた。

まだ生きていたか・・・

 

そして何となく不安を感じながらも聴いた音楽はハイティンクのメンデルスゾーン。

 

曲は交響曲第5番「宗教改革」と序曲「フィンガルの洞窟」。

ハイティンクがロンドンフィルの首席指揮者だった時代の録音で、最初のメンデルスゾーンの交響曲録音。

 

手持ちはフィリップス原盤の日本フォノグラムのLP

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・交響曲第5番 ニ長調 「宗教改革」 Op. 107
・序曲「フィンガルの洞窟」Op.26

  ベルナルド・ハイティンク(指揮)
  ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

 1978年録音

この時期のハイティンクはブルックナーとマーラーの交響曲の最初の全集を完成させていて、ロンドンフィルとはベートーヴェンの交響曲全集も録音。

交響曲全集大量製造機の趣があって、当然このメンデルスゾーンも交響曲全集に発展するだろう、と思わせる内容がジャケット解説に書かれている。

 

結局交響曲全集としては完成せず、フィリップスはロンドンフィルとのメンデルスゾーンの交響曲録音のうち第2番のみデビュー間もないリッカルド・シャイーに任せている。


このあたりは何か事情がありそうだ。

 

このハイティンクの演奏では、ロンドンフィルの幾分ふくよかな音色がメンデルスゾーンの交響曲でも古風な味わいの深い第5番にはうまく合っている。

 

書かれた音符をバランスよく鳴らし切る手際の良さでどの曲も一定以上の水準で聞かせるハイティンク。

 

この職人技が各種交響曲全集の録音に繋がったのだろうか。

 

この演奏も多少生真面目で優等生的な印象もなくはないけれども、曲の楽しさと美しさを味わうには十分の出来だ。

 

ハイティンクでは、古い音楽雑誌の若い頃のインタビュー記事にあった「私はたぶんノロマなのです。」という言葉が今でも非常に印象に残っている。

 

謙虚なこの言葉をハイティンクの演奏を聴くたびに思い出す。

 

真面目にコツコツ勤め上げて巨匠の域に達したハイティンク壮年期の記録。

 

壮大にオケを鳴らし切った「フィンガルの洞窟」は交響曲以上の名演だ。

 

EQカーヴはffrrで聴いた。

 

Youtubeは「宗教改革」のフィナーレ

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