2020年3月31日 (火)

カンテルリのドビュッシーの「海」

曇り時々雨。
年度の最終日。
オフィスでは去る人来る人の出入りが多く、落ち着かぬ1日。
一年前の 自分のことを 思うと遥か過去の出来事のよう。

静岡県内でも ウイルスの感染者 が増え始めた 。

 

今日はイタリアの指揮者グイド・カンテルリのドビュッシーを聴く 。

イタリア、ファヴリのLPでピアノロールによるドビュッシーの自作自演のピアノ曲数 曲とのカップリング。
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・交響詩「海」

 グイド・カンテルリ 指揮
 ニューヨークフィルハーモニック
 
 録音 1954年3月7日
    カーネギー・ホールでのライヴ

36歳の若さで飛行機事故で逝ってしまったカンテルリは、長命すればカラヤンとバーンスタインに並ぶ大指揮者になったと思う。

 

カンテルリの 「海 」は、同年のフィルハーモニア管とのスタジオ録音 のほかにNBC 交響楽団 とトリノの放送交響楽団とのライヴがあり、
ニューヨークフィルとのライヴ録音 はニューヨークフィルの自主制作録音を集めたCDセットにも含まれていた演奏で、LPでは珍しいと 思う。

 

このファヴリ のシリーズは一般家庭向きの名曲シリーズで、大部分はステレオ録音の 有名無名の 中クラスの演奏家を起用している 。

その 中でモノラル録音の古いライヴのこの盤は異色の存在だ。

 

聞いてみると 重層的なきらびやかで力のあるオケの 響きと強靭なカンタービレ。

テンポを自由に 動かしながら熱く歌い上げていく大変な名演だった。

 

悪魔的な笑みを浮かべながらオケを思うがままにドライヴしていくカンテルリの表情が想像 できるような凄演だ。

 

ファヴリであえてこの演奏を選んだ理由も納得 。

Youtubeはカンテルリのブラームス、交響曲第1番

 

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2020年3月30日 (月)

ルモーテルのフランス音楽集

3月も残り少なくなってきた。
例年桜の開花と春へ向かっての新年度への高揚感が感じられる季節だけれど、今年は違う。

昼間に志村けん死去の衝撃的なニュースが入ってきた。

新型コロナウイルスに感染して闘病中だとのニュースは入っていたけれど、そのうち退院して再び元気な姿でお茶の間に笑いを届けてくれると思っていた。

多くの世代の人たちから慕われていた国民的なエンターティナー。
この8月には沼津での公演も予定されていた。

このような時期だからこそもっと活躍して人々に笑いを届けて欲しかった。
心よりご冥福をお祈りいたします。

 

昨日は朝から冷たい雨の日曜日。

東京はこの時期としては32年ぶりの雪だった。

東京にいる娘は、会社はしばらく自宅待機となり今日は一日部屋にいたとのこと。
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先月結婚した娘は一時帰省。
内浦漁協直営店「いけすや」で一緒に昼食。

内浦は日本でも有数の鰺の養殖地。

「いけすや」は天然ものを超える養殖鰺の使用に特化した店だ。

 

いつも一時間以上待つ人気店だけれども、こんな天気。

そしてコロナウイルスの影響ですぐに席に付くことができた。

それでも店内はほぼ満席。

活鰺丼と鰺フライをオーダー。
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駐車場のナンバーは神奈川、東京圏の車ばかり。

なんとなく気になって窓際の風通しの良い席に座り、風が強かったけれど窓をちょっと開けて食事。

 

待っている間に馴染みの美人店長に話しかけられた。

「今日は空いているけれど先週の週末は混みました」・・・とのこと。

 

今日はベルギーの指揮者エドゥアルド・ヴァン・ルモーテル(1926-77)のフランス音楽集を聴く。
VOX系の音源を集めていたスイスTUXEDOから出ていたCD

ルモーテルはかつてバジェットプライスの CDがたくさんでていた


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・ラ・ヴァルス
・ 亡き王女のためのパヴァーヌ
・交響詩「海」
・交響詩「魔法使いの弟子」
・狂詩曲「スペイン 」

 エドゥアルド・ヴァン・ルモーテル
 ウィーン交響楽団

 録音  1962年

ルモーテルはベルギーの放送交響楽団やセントルイス交響楽団の音楽監督を歴任。

セントルイス時代は楽団員を多量解雇。

何があったのかはわからないが、以後はモンテカルロのオケの音楽顧問のほかはフリーランスに近い活動を続けて比較的若くに亡くなってしまった 。

セントルイス響とのコロンビアへのプロコフィエフや、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団を振ったドビュッシーやカバレフスキー、いくつかの協奏曲の伴奏録音 などのフィリップスへの演奏は比較的良かったと思う。

この録音の時期の 1962年には来日して、日本フィルを指揮してドビュッシーの 「海」やペトルーシュカなどを振っている。

 

ルモーテルの演奏にはメロウで明るい独特の音色感があって、特にフランス音楽には相性が良かった。

この録音も 個性的なアコーギクもあるけれども素朴なローカル色が感じられるよい雰囲気の演奏だ。

特にラヴェルとシャブリエが良い。

 

ただし録音は枯れた響きであまりよくない。

Youtubeはルモーテルのシャブリエ

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2020年3月28日 (土)

幕末狂乱~コレラがやって来た!

新型コロナウイルスの脅威が刻一刻と迫っています。

 

疫病退散についてこの沼津に伝わる歴史的事実を紹介します。

 

安政5年5月ジャワを経て長崎に上陸したコレラは各地で猛威をふるいながら東上、7月には江戸に到達しました。
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沼津市下香貫楊原にある吉田神社は、安政年間のコレラ流行時に疫病退散を祈念して京都の吉田神社を勧請した神社です。

 

当時の勧請の詳細を書き記した記録が残されていて、本にもなっています。

 

「幕末狂乱~コレラがやって来た!」(高橋敏著 朝日選書)

 

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この本は異国船の到来、安政の大地震、大津波。


社会不安が日本全体を覆う中、各地に残る古記録を元に庶民が立ち向かう姿を紹介したものです。

 

コレラが刻一刻と西から沼津に迫る中、必死に対抗策を模索する下香貫の人々。

 

やがて疫病退散に御利益があるという京都の吉田神社の勧請しようということになりました。


日々の暮らしで精一杯の中で、村内からかき集めた5両を懐中に村内から選ばれた2人が京都に向かいます。

ところが、苦労してたどり着いた京都の吉田神社側は、足元を見透かして法外な祈祷料を要求。
この人達が祈祷料7両二分をいかにして工面したかの記述はありません。

 

やっとの思いで祈祷されたお札の入った小箱を手に入れた2人は、故郷沼津に向かって東海道を飛ぶが如く下っていきます。
途中、心配して駿府(静岡市)まで迎えに来ていた村人の代表二人に会いました。

 

沼津に向かう東海道筋では、吉田神社の祈祷の小箱が通過することを聞き小箱に群がる人々の姿。

 

この本には緊迫した当時の様子がドラマティックに書かれています。

 

京までの路銀は全て自己負担だったといいます。

 

皆のためになるならば、自分を犠牲にしてまで全力を尽くそうとする、当時の人たちの純朴にして崇高な精神には心を打たれます。

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2020年3月26日 (木)

本日の練習、金管分奏中止。そして・・・・

本日も快晴。
コロナウイルスの件がなければ非常に良い日よりなのだが。

 

仕事を終えて駐車場へ向かう途中、職場の先輩にして高校吹奏楽部の先輩でもあるEさんに会った。Eさんはもうリタイアしてかなり経つ。
しばしお互いの近況報告で立ち話。

 

しばらく歩いていると今度は職場のS先輩に会った。
Sさんは自分が新入社員の時に同じセクションで働いた先輩。
あの時には非常にお世話になった。

 

Sさんはこの3月で再雇用が終了。
これからは特に何もせず自由に暮らすという。
ちょうど自分の勤務地のオフィスに近い場所に新築中だという。
「時々遊びに来てください。」と言って別れた。

 

帰りに自宅近くのスーパーに寄り駐車場に向かうと、中学高校の吹奏楽部の後輩S君に遭遇。

 

今日はいろいろな人に会う日だ。

 

自分も懇意にしている同じく高校吹奏楽部後輩にして彼と同級のN君とU君が今日が誕生日なので、ここで待ち合わせて家飲みで誕生会をするという。

 

そのうちN君とU君も合流、しばし4人で立ち話。
この3人に前沼津市長だった故O君も加えた4人が仲良しグループだった。
彼らはここで一斉に退職。

 

飲み会に誘われたけれどここは断りそのまま帰宅。

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大は人類がかつて経験したことがないほどの大事件になりつつある。
今生きている人のほとんど全てが、この種の危機を経験したことが無いだけに深刻だ。

 

 

本日予定の沼響の練習は直前になって中止。

 

練習は先週一ヶ月ぶりに再開したばかり。

 

今回は元東京佼成ウィンドオーケストラホルン奏者の並木博美先生の指導での金管分奏だっただけにがっくり。
並木さんも高校吹奏楽部の先輩。

 

近隣のアマオケ団体仲間からは次々と演奏会中止の連絡が入ってきている。

 

夜遅くになって沼響の定期演奏会も中止と決定。

 

沼響創立以来、台風直撃エトセトラ、開催が危ぶまれるほどの困難はいくつかあったけれども演奏会中止は初めてのこと。

 

東京オリンピックが史上初の延期となるほどの今の状態。
予想はしていたものの非常に残念だ。

 

ここはしばらく堪え忍ぶしかないのだろう。

 

明日帰省する予定の東京に住む娘からは「もし感染していると大変だから帰るの止める」との連絡が入ってきた。

 

年寄りも同居する我が家への感染を危惧してのことだろう。

 

この状態がいつまで続くのか、これからの世の中の仕組みが大きく変わる予感。

 

観光立国を目指していた日本の経済は壊滅的な打撃を受け、日本の形、個人のライフスタイルも大きく変わっていくのだろう。

 

令和の世は激動の時代となりそうだ。

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2020年3月25日 (水)

ヘルムート・ミュラー=ブリュールのハイドン

本日快晴。

新型コロナウイルスの感染拡大は止まることを知らず。

世界の総人口の3分の一以上が外出制限。

自由に行動することも出来ないという異常事態。

流通も滞り、マスク以外でも品薄になるものが増えてきた。

歴史に残る第二次世界大戦以後最大の世界的な危機。

 

これを契機に世界がひとつになり争いがなくなれば良いのだが。

 

そんな中でも季節は確実に移りゆく。

昨日出かけようとしたら頭上からチチチと小鳥の声が聞こえた。

見上げたらツバメが昨年作った巢の横から私を見つめている。


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世界中が大変な中、なんとなく励まされているようで嬉しくなった。
思わず「お帰り」と声をかけました。

 

名エンジニア、アンドレ・シャルランの録音でハイドン。


ヘルマン・アーベントロートの弟子、ヘルムート・ミュラー=ブリュールの演奏。
手持ちはシャルランの外盤LP.

 

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・交響曲第53番 ニ長調 Hob.I-53 「帝国」
・交響曲第63番 ハ長調Hob.I-63 「ラ・ロクスラーヌ」

 ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮
 ケルン室内管弦楽団

このオケの初代音楽監督はヘルマン・アーベントロート。

さほど馴染みのない2曲だけれど第63番など管楽器が大活躍の楽しい曲だ。

オケの木管楽器が優秀で、63番での妙技は非常に楽しめた。

ワンポイントマイク録音で有名なシャルラン録音だが、今の耳ではさほど優秀だとは思わない。

 

youtubeはハイドンの交響曲第63番、ドラティの指揮

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2020年3月23日 (月)

本日の練習、沼響一ヶ月ぶりの練習再開

晴れ、再び気温は下がり午後から雨。
夕方屋根を叩く大きな音が聞こえてきたので外に出ると雹だった。

本日休み。

午後から家のリフォームのため設計士との打ち合わせ。

このコロナ騒動で資材の不足が目立ってきたという。
工事はもう少し様子を見た方が良いかもしれない。

 

マスク不足は解消の目処が立たず。
花粉症予防のために事前に買い込んでいたものの夏以降まではとても足りない。
家内は洗える手作りのマスクを作り始めた。

 

昨日は午後から役員をしているお寺の行事に出席。

このご時世なので広く知らせることもせず出席者は20人ほど。
本堂の窓を開け放って小一時間ほど。

 

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昨晩はオケの練習だった。

場所は沼津市民文化センター小ホール。


指揮はトレーナーの太田巡先生で曲はベートーヴェンとチャイコフスキーの交響曲第1番、そしてボロディンの「中央アジアの草原にて」

実に沼響一ヶ月ぶりの練習再開。

 

久しぶりのオケの練習で皆嬉々として演奏しているけれども一ヶ月のブランクは大きくアンサンブルはかなり荒れていた。

 

休憩後に今後のことについて意見交換する場が設けられた。

かなりの意見百出。

 

自分はこのまま練習を続け、GWあたりで最終結論を出せば良いと思っていたのだが、皆の意見はさにあらず。

皆意外と悲観的だった。

 

練習が思う通りに進まぬ中、これから感染の広がりが予見される中。

果たして披露に値するだけの水準に達することができるのか・・・・

感染に対して十分な対策ができるのか、そしてそのことに費やすコストは?

 

結論は持ち越されたけれども前途は厳しい。


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休憩後はチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」

 

皆のテンションは極端に下がり自分も吹いていてスカスカの響き。

帰宅したらテレビでN響の同曲の演奏が放送されていた。

沼響のチャイコフスキーがそのまま「冬の日の幻想・・」にならなければ良いのだが。

 

Youtubeは「冬の日の幻想」第2楽章のホルン、フェドセーエフの指揮

 

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2020年3月21日 (土)

Arturo Danesinのフルート、「忠実な羊飼い」

お彼岸の三連休の土曜日
今日も晴れ、夕方から強風。
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家の近くの道路がやっと開通。

さほど長い道路ではないけれど、工事にかれこれ3年以上かかっていた。

 

散歩に出かける前のポコ。


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今日は墓参りのほかは外出することもなく、家でホルンをさらったりしていた。

 

気が向いたのでピアノに向かってみる。

指ならしにドビュッシーの「アラベスク」の最初の部分を弾いててみて愕然。

指が全然回らない。鍵盤も重い。

 

筋力がこれほど落ちているとは思わなかった。

 

ピアノは自己満足の域だけれど、頭の運動と指の刺激のつもりで時々弾くことにしよう。

 

 

ヴィヴァルディのフルートソナタを聴く。

イタリアのフルーティスト,Arturo Danesinの演奏でイタリアCetraのLP.

これも昨年ハードオフのジャンクコーナで購ったもの。

 

 

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・フルートソナタ集「忠実な羊飼い」 作品13

  Arturo Danesin (フルート)
  Maria Consolata Quaglino(チェンバロ)

 

「忠実な羊飼い」は6曲からなるフルートのためのソナタ集。

この中では第2番がかつてNHKFMの人気番組「バロック音楽の楽しみ」テーマ音楽だった。

 

だが今では6曲ともフランスの作曲家ニコラ・シェドヴィル(1705-1782)の作であることが確定している。

 

Danesinの演奏は初めて聞く。

トリノの音楽院で教鞭をとりイタリア放送局オケの首席を1948年から勤めていた。

教則本も出しているらしい。

 

これは大変な名手だった。

 

しっとり美しい音色に確かなテクニック。

聴いていて安心して深い安らぎを感じさせる演奏。

EQカーヴはNAB。

Youtubeは「忠実な羊飼い」第2番

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2020年3月20日 (金)

プラッソンのサン・サーンス、交響曲第3番

本日天気晴朗なれども波高し。
強風の中、狩野川の川面にはカワウが群れて魚を漁っていた。
白く見えるのは白鷺の姿。

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コロナウイルスの感染は徐々に拡大。
今はかろうじて抑え込んでいるものの、この状態でいつまで続くのだろうか。
イタリアでは医療崩壊、勉学途中の医学生まで駆り出される事態に。

 

当たり前の日常生活がいかに貴重だったか。

 

沼響は練習ができず2月から休眠状態。
5月の定演は予定通りできるのだろうか。

 

 

昨年の今頃はサン・サーンスの交響曲第3番を練習していた。

 

ふと聴きたくなって、プラッソンの演奏を聴く。

 

EMI録音の国内盤CD。

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・交響曲第3番ハ短調 op.78『オルガン付き』
・糸杉と月桂樹 op.156~オルガンと管弦楽のための

 

 ミシェル・プラッソン(指揮)
 トゥールーズ・キャピトール管弦楽団
マティアス・エザンベール(オルガン)
 録音:1995年7月
  トゥールーズ、La Basilique de Notre-Dame de la Daurade

 

 

丁寧に音を積み上げていく確かな技と、自然な呼吸感の中に必要十分な音が鳴り響く雄大な演奏。

 

第一楽章第一部での朗々と響くホルンの響きもゴキゲンだ。
第二楽章第一部のコラール風に大きくカーヴを描きながら昇り詰めていく部分を聴いているうちに鳥肌が立ってきた。

 

終盤でも軽薄なお祭り騒ぎにならずに、オケの手綱を引き締めて大きなクライマックスを築い上げていく名演。

 

カップリングは同じくオルガンが重要な役割を果たす交響曲第3番の姉妹曲のような
「糸杉と月桂樹」

 

Youtubeはプラッソン指揮のデュリュフレのレクイエム

 

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2020年3月18日 (水)

ネヴィル・マリナーのベートーヴェン

昨日の氷点下から一転、今日は4月中旬の天気。

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音楽部屋においてある対流式のアラジンのストーヴ。

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昨日なかなか部屋が暖まらないのでストーブファンを使ってみた。
ストーヴの天板の熱で回る優れもの。

 

これがなかなか良かった。
もう少し早く買えば良かった。

 

今日はネヴィル・マリナーのベートーヴェンを聴いていた。
フィリップス録音の国内盤LPで交響曲第1番と第2番。

 

1970年9月の録音で「交響曲の誕生シリーズ」の1枚。

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このシリーズはヨハン・クリスチャン・バッハのシンフォニア、ハイドンの交響曲52,53番、そしてモーツァルトは交響曲第35番、40番に続くベートーヴェン編。

ベートーヴェンは後に足掛け20年ほどをかけて全集に発展している。

原典に返ってベートーヴェンのスコアを忠実に再現した演奏。

 

この2曲は自筆譜が存在しないためできるだけオリジナルに近い形の演奏を目指したらしい。

1970年と言えば、古楽器系の録音といえばコレギウムアウレウムあたりの録音が出始めた頃のこと。

 

発売当時は全く話題にならなかったけれど、今聞いてみるとブライトコップ旧版を用いた巨匠系の演奏と、後の古楽器隆盛期に雨後の筍のごとく乱立した古楽系の演奏とちょうど中間の音。

ヴィヴラートはかけているとはいえ弦楽器の透明で見通しの良いクリアな響き、
各楽器の無色透明な響きにバランスも良く仕上げた名演。

 

ところどころのブラスの強調が実に新鮮に響く。
この当時としては画期的な演奏だと思う。

 

Youtubeはマリナーの指揮する「魔笛」序曲

 

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2020年3月17日 (火)

ロジェ・ワーグナーのヴィヴァルディ

晴れ時々曇り。今日は冷えて明け方の気温はー0度。

新型コロナウイルスの蔓延はヨーロッパ中心に大きく広がり今や歴史的な大事件。
それぞれの国々が抱えていた潜在的な問題も一気に表面化。

 

消費生活も大きく様変わり。

意外なものが品薄になったり爆発的に売れたりと、
これを契機に世の中の仕組みやライフスタイルが変化していく予感。

 

今日は組織の人事異動内示。

自分にはさほど関係はなくなったけれど着実に進む世代交代。

なんとなく落ち着かぬ職場内。

 

合唱指揮者ロジェ・ワーグナーのヴィヴァルディ。

グローリアを聴く。

 

EMI原盤の国内盤LP。

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 ロジェ・ワーグナー(指揮)
 パリ音楽院管弦楽団
 ロジェ・ワーグナー合唱団
 A.エスポージト, S.ミシェル(ソプラノ)
 J.コラール(アルト)
 アンリエット・ピゥイグ・ロジェ(オルガン)

 

ロジェ・ワーグナーはあまり興味を惹かない演奏家。

どちらかといえばよくも悪くもアメリカ風楽天的の典型な印象。

 

 

ロジェ・ワーグナー合唱団は一度沼津に来たことがあり、このときは娘さんが(かなり年輩 )が率いていた 。

ほとんど印象に残っていない。

少人数の合唱団で聞いていて退屈だったような気がする 。

 

 

この演奏は、オルガンのアンリエット・ピゥイグ・ロジェ、伴奏オケがパリ音楽院管弦楽団 なのが興味深い。

ロジェ・ワーグナーの経歴を見るとフランス生まれで父は教会のオルガン奏者。

 

彼の音楽の根底に教会音楽への素養があったのだろう。

冒頭から煌びやかで華やかなオケの音が散乱。

 

演奏はひたすら楽天的 。

ヴィヴァルディならばこれもありか・・・

と思う 。

ピウィグ=ロジェのオルガンが次元の異なる素晴らしさ 。

Youtubeはヴィヴァルディの「グローリア」、ピノックの指揮

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