2021年10月27日 (水)

ウイリアム・シューマンの交響曲第3番

昨日からに引き続き穏やかな良い天気の水曜日。

10月も最終週となって頰に触れる風には微かに冬の気配。

今年の秋は短いようだ。


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ご近所の柿がたわわに実っているけれども我が家の柿は不作。

今年は結局10個あまりしか採れなかった。

 

昨日休みで午前中はクリニックに行き定期検診。

ついでにインフルエンザの予防接種。

 

なじみの看護師さん曰く・・・


「今年はコロナワクチンの製造に資材が取られてインフルエンザワクチンの生産が少ないです。在庫が少なくなってきました」とのこと。

 

なるほど・・・

 

そのまま近くの市役所へ行き衆議院選挙の期日前投票へ。

投票所には行列ができていた。

 

正午過ぎに帰宅。


午後には腰が痛むという母を連れて整形外科へ。

気がつくともう夕方。

休日は時間が経つのが速い。

 

20世紀アメリカの作曲家、ウイリアム・シューマン(1910-1992)の交響曲を聴いている。

 

交響曲を書いた20世紀アメリカの作曲家ではコープランド(5曲、但し番号付きは3曲)のような著名人もあるけれど他にも数多くの作曲家がいる。

 

思いつくままにW.シューマンのほか、サミエル・バーバー(2曲)ロイ・ハリス(13曲)、ウオルター・ピストン(9曲)ヴィンセント・パーシケッティ(9曲)、ハワード・ハンソン(7曲)、アラン・ホヴァネスは実に67曲!

そしてレナード・バーンスタインが3曲。

 

W.シューマンには番号付きの交響曲が10曲ある。(第1,2番は破棄されたため実際は8曲)

 

聴いたのはNAXOSから出ているジェラード・シュウォーツ指揮シアトル響のW.シューマン交響曲全集録音から第3番と第5番の1枚。

先月ブックオフの1000円以下CD全て半額セールでの捕獲品。

この時6番と8番以外の6曲をゲット。

 


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・交響曲第3番
・交響曲第5番『弦楽のための交響曲』*
・バレエ音楽『ジュディス』**
 
 ジェラード・シュウォーツ(指揮)
 シアトル交響楽団

  録音:2005年9月 1991年1月*
     1992年1月**

 

アメリカの作曲家たちの交響曲の多くは伝統的な技法と形式で書かれているので、さほど難解には感じられない。

 

それぞれ独自の個性はあるけれども、ちょい聴きにはどれがどの作曲家なのか区別がつかないほど。

ウイリアム・シューマンでは特にこの第3番が傑作とされ、バーンスタインやオーマンディ、プレヴィンらの録音も存在する。

 

第3番は2楽章形式で第1楽章はパッサカリアとフーガ、第2楽章はコラールとトッカータ。

 

編成も比較的大きなもの。

バッハの影響を受けながらもコープランドやロイ・ハリスの交響曲にも共通したオケをよく鳴らした平易な曲。

 

シュウォールツの演奏は各楽器が見事な鳴りっぷり。

 

緊張感の中にもアンサンブルは緻密、曲への強い共感があふれる名演だ。

 

Youtubeはウィリアム・シューマンの序曲「チェスター」

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2021年10月24日 (日)

本日の練習、2ヶ月ぶりのオケ、来年の定演に向けて練習再開

日曜日、今日も良く晴れた。


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富士山もよく見える。

 

昨日村の駅でのマグロの解体ショー。

 

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ジャンケン大会に参加したら勝ってしまってマグロの頭をいただいた。

家の切れない包丁を研いでYoutubeでバラしかたを調べたりして頭の解体に挑戦❗

脂で滑ったりしてうまくいかず、結局スプーンで削ってすきみでいただくことに。

 

日曜日はオーケストラ。

緊急事態宣言も解除され沼響の練習は再開。

松川先生の指揮で来年4月の定期演奏会に向けての始動。


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会場は市民文化センター小ホール。

自分にとって実に2ヶ月ぶりのオケ。

曲は来年の定演のブラームスの大学祝典序曲と交響曲第4番


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早めに会場に入ったつもりが到着するとほとんどのメンバーが揃っていた。

皆この日を待ち望んでいたのだ!

今まで当たり前と思っていたこの時がいかに貴重で幸せであったことか、あらためて思う。


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それぞれの思いを秘めながら練習の準備をする皆の顔を見ていて涙が出そうになった。

初見大会ながら久しぶりの合奏で出席率も良く皆気合いが入る。

 

秋はブラームスの季節。

 

Youtubeはフルトヴェングラーのブラームス、交響曲第4番のリハーサル、1948年ロンドン楽旅の記録

 

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2021年10月23日 (土)

ワルター・クリーンのモーツァルト

良く晴れた土曜日の朝、湿気もさほどなくて爽やかだ。


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富士山はちょうど雲に隠れて見えない。

狩野川河川敷を歩いているとマラソンの給水所が設置されていた。


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本日「沼津smileマラソン」実施。

風もなく絶好のマラソン日和だっただろう。


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昨日の静岡県内の感染者数は0人。

徐々に日常が戻ってきている。

 

オーストリアのピアニスト、ワルター・クリーンのモーツァルトを聴く。

VOXへの全集録音から初期の作品。

手持ちは米VOX原盤のワーナーが出した国内盤LP.


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・ピアノソナタ第1番ハ長調K.279(189d)
・ピアノソナタ第2番ヘ長調K.280(189e)
・ピアノソナタ第3番変ロ長調K.281(189f)
・ピアノソナタ第4番変ホ長調K.282(189g)
・ピアノソナタ第5番ト長調K.283(189h)
・ピアノソナタ第6番ニ長調K.284(205b)
・ピアノソナタ第7番ハ長調K.309(284b)

   ワルター・クリーン(ピアノ)
   録音 1964年

1番から6番までのミュンヘンで書かれたいわゆるデユルニッツ男爵の求めに応じて作曲された6曲のソナタに作曲家カンナビヒ の令嬢のために作曲された7番を聴く。

6番まではモーツァルトが18才から19歳までの作品。

若々しくも爽やかなソナタの数々、5番までは演奏時間10分前後の可愛らしい作品だけれど第6番は演奏時間が20分を超える意欲作。

終楽章は短調で書かれている。

 

その2年後の作品の第7番となると音楽的な充実ぶりがさらに著しい。

6番までを作曲した時と7番を作曲したときとではモーツァルトが使用していたピアノに大きな変化があったようだ。

 

7番での多彩な楽想はそれ以前のピアノでは表現しきれなかったのに違いない。

6番までは細かな音符が多かったのが7番になって音符の数が減っている。

それは楽器の表現力がパワーアップしたからではなかろうか。

 

余計なことを書かなくても楽器の性能向上により最小限の音符で表現できるようになったからだろう。

ワルター・クリーンの演奏はきっちり端正、確信に満ちた弾きっぷりで音も美しい。

 

Youtubeはワルター・クリーンの弾くモーツァルト、ピアノ協奏曲第27番

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2021年10月22日 (金)

ハイティンク逝く、「ダフニスとクロエ」再掲

雨のち曇り。


10月も後半の金曜日、朝から冷えて12月なみの気温。

 

出勤前に畑に行ってみると夏野菜のナス、ピーマン、オクラが元気なく雨に濡れていた。

オクラの実は気温が高いときには1日目を離すと巨大化していたのに、気温が低いここ2日ほどはほとんど成長していない。

先日撒いたレタス類や小松菜などが順調に育っているので夏野菜はそろそろ潮時か。

 

名指揮者ベルナルト・ハイティンク逝く
享年92才。

ハイティンクは夥しい数の録音を残していてレパートリーも驚異的に広かった。

何度か来日しているけれども、とうとう実演に接する機会を逃してしまった。

 

コンセルトヘボウ管の音色が好きで結局かなりの数のハイティンクの録音が手元に残ることになった。

今日はその中からラヴェルを聴く。

日本フォノグラムの廉価盤で出ていた「ダフニスとクロエ」第2組曲と「亡き王女のためのパヴァーヌ」。


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・「ダフニスとクロエ」第2組曲
・亡き王女のためのパヴァーヌ

 ベルナルト・ハイティンク(指揮)
 アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団
 
 録音 1961年

ハイティンクがコンセルトヘボウ管の首席指揮者に就任した最初期の録音。

このLPはモントゥーの「ボレロ」とのカップリングで、なぜかジャケットの表にはハイティンクの名がない。

オリジナルはこの2曲に「道化師の朝の歌」と「スペイン狂詩曲」のカップリング。

 

ハイティンクは天才肌というよりも真面目にコツコツと経験を積み上げて巨匠となったイメージがあるけれど、若い頃から優れた演奏を残している。

このラヴェルも代表的な録音。

ちょうど2年前にも聴いていた

 

「ダフニス」は多くのハイティンクの録音の中でも実に4種類の録音が残っている。

この録音はその最初のもの。

 

じっくり腰を据えたテンポ、最上のバランスでオケを鳴らし切っていて「夜明け」の部分の壮大さも見事。

全員の踊り」の歓喜の爆発は若き日のハイティンクの美点が最良の形で出ている。

 

それにしてもコンセルトヘボウは良い音のオケだな。

「夜明け」の冒頭や「パントマイム」の名手バルワーザーのフルートソロには惚れ惚れするほど。

 

Youtubeはハイティンク晩年の「ダフニスとクロエ」、ロイヤル・カレッジオブ・ミュージックの学生オケ。

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2021年10月20日 (水)

サロネンのニールセン

二日続いた雨から今日は晴れて富士山も冬の装い。


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夕方仕事帰りに狩野川の堤防沿いを歩いていると大きな月が箱根連山から顔を出していた。


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スマホのカメラだとこれが限界。

阿蘇山が噴火、比較的大きな噴火。

 

最近列島全体に地震が頻発。


特定の場所に集中していないだけに、そのうちどこかで大きな地震が来るのでは?
と捉えどころのない不安。

 

今日もニールセンを聴いた。
フィンランドの指揮者にして作曲家のエサ・ペッカ・サロネンの指揮で聴く。

 

手持ちはソニークラシカルから出ていたCD


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・交響曲第4番『不滅』
・序曲『ヘリオス』

  エサ・ペッカ・サロネン(指揮)
  スウェーデン放送交響楽団

          録音 1985年

 

張り詰めた緊張感の中にもフレッシュでしなやかな旋律線が印象的な名演。

 

広いダイナミックレンジ、オケを豪快に鳴らしたドライヴの手腕も見事。

 

Youtubeはサロネン指揮フィルハーモニア管のマーラー、交響曲第3番

 

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2021年10月18日 (月)

マルティノンのニールセン「不滅」そして福永武彦さんのことなど

急に冷えて冬の到来を思わせる月曜の朝。

母親の部屋には暖房を入れた。

 

コロナ禍でここ1年の行動範囲が極端に狭くなった。

遠出することもなくなりコンサートも皆無に近い。

オケも8月から休止状態。

海外ではさほど沈静化していないのに、ここ数週間の感染者数激減は不思議。

医療従事者の姪曰く「第6波は必ず来るよ」

 

本日休みで午前中は格安カットで散髪。

平日なので客は自分と同年代以上のおじさん達ばかり。

待合中に、娘とかなり仲の良い同級生の父親でかつて同じ職場にいた先輩が入ってきた。

 

今日はデンマークの作曲家カール・ニールセンの代表作、交響曲第4番「不滅」を聴く。

聴いたのはマルティノン指揮のシカゴ響で日本ビクターが出した国内盤初出 LP。

 

「不滅」の 金文字 のジャケットで有名なもの。

 

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・交響曲第4番『不滅』
・序曲『ヘリオス』

  ジャン・マルティノン(指揮)
  シカゴ交響楽団
 
       録音:1966年

 

ジャケットの「不滅」の金文字は臨済宗円覚寺派管長だった朝比奈宋源禅師。

 

この当時ニールセンはほとんど知られていなかった。

LPレコード1枚1枚に国内各社がかなり力を入れていた時期のもので、作曲者の紹介と曲目解説は外盤の解説の翻訳文に加え国内解説。。

さらにニールセン自身が曲に添えた解説文の翻訳は小説家の福永武彦さん

 

福永武彦さんに深い思い出が。

我が家の親しい御近所に福永武彦さんの奥様の親戚の方がいて、福永ご夫婦が伊豆に来るたびに立ち寄っていた。

当時自分は中学生になったばかり。


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ある日福永武彦さんご本人がわが家の前を通った時に庭のエリカの花が目に止まった。

 

そのエリカの花に大変感動されて、後日ご本人から「あのエリカの花の家の方に渡してください」とその親戚の人を通じて小説「忘却の河」の単行本をいただいた。


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その時、本の扉に素敵な一文をさらりと書いてくれた。

この時福永さんが書かれた岩波少年文庫版「古事記物語」もいっしょにいただいている。


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その単行本2冊は今でも大切に我が家の書架にある。

 

福永さんは音楽に詳しくてクラシック音楽に関するエッセイも書いている。

 

特にシベリウスがお気に入りで、かつて「レコード芸術」誌にシベリウスのレコードのかなり詳しい紹介記事も書いていた。

当時入手できるシベリウスの作品はほぼすべて所有していたという。

 

おそらく同じ北欧の作曲家ニールセンも好きな作曲家だったのだろう。

 

このマルティノンのニールセンは熱く燃えた壮大な演奏で、今再評価が進むシカゴ響時代のマルティノン最良の記録。

フィナーレ導入部分の嵐の弦楽器の速いパッセージの正確さは鳥肌もの。

ティンパニの乱打も強烈で、とても落ち着いて聴いていられぬほどの迫力だ。

 

シカゴのホールの残響少ない極めてデッドな録音が、かえってオケの高性能さを浮き彫りにしている。

前任のフリッツ・ライナー時代のオケの高い水準がそのまま保たれているのがよくわかる。

 

カップリングの序曲「ヘリオス」も目の前に広大な風景が浮かんでくるような雄大な出来。

冒頭のホルンの響きが神秘的。

 

Youtubeはラトル指揮ベルリンフィルの「不滅」、二人のティンパニ奏者の乱打強烈なフィナーレ。

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2021年10月17日 (日)

ホロヴィッツ、ゴールデンジュビリー・リサイタル

曇りのち雨の日曜日。

北海道では雪。

夜になって急に冷えてきて暖房が欲しいほど。

 

昨日は午前中に畑作業。

タイミングとしては遅れ気味だけれど小松菜の種を蒔き大根用の畝作り。
作業の途中で雨が降り始めた。

 

孫は順調に成長して来るたびに進歩がみられるのが楽しい。

もう一人の娘は明日仕事のため再び関東圏へ帰っていった。

このままコロナが収まればいつでも会えるのだが。

 

ローカル新聞に母校の中学校のバーチャル修学旅行の記事が出ていた。

8月に実施予定の修学旅行はコロナ第5派のために中止のやむなきになったという。

この学年は昨年の高原教室もできなかった。

 

今日はピアノの巨人ホロヴィッツのデビュー50周年を記念して録音されたゴールデンジュビリーリサイタルを聴く。

手持ちは国内盤LPで、リストとフォーレの作品を収録。

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・ピアノソナタ ロ短調            :リスト
・即興曲第5番 嬰ヘ短調Op.102
・夜想曲第13番 ロ短調Op.119        :以上フォーレ

 

    録音:1976年11月21日、1977年9月9日

この録音の2年後にはゴールデンジュビリーコンサートとしてアメリカデヴュー50周年を記念してラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を弾いている。

リサイタル盤の手持ちは国内盤LP.

リストのロ短調ソナタは中学生の時に地元の音楽教室が開いたコンサートで聴いた。

弾いたのは日本のプロの男性ピアニストだったけれど名前を失念。

とにかく長い曲と感じた。

ピアニストが悪戦苦闘して曲と戦っている姿しか印象に残っていない

 

この録音の時点でホロヴィッツは73歳。

衰えを微塵も感じさせない強靭な打鍵、第3部のフガートあたりからの集中力も凄まじく、巨大でデモーニッシュな音楽を展開していく。

 

そしてあたかも巨峰を仰ぎ見るようなフィナーレ。


第2部アンダンテの静けさも秀逸だ。

 

フォーレはホロヴィッツにとっては珍しいレパートリーでいずれも初録音。

ノクターン第13番はフォーレ最後のピアノ作品。

 

Youtubeはホロヴィッツのラフマニノフ、ピアノ協奏曲第3番

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2021年10月15日 (金)

ヘンリー・クリップスのヨハン・シュトラウス

晴れのち曇り、再び10月らしからぬ残暑風の1日。

朝、孫に顔を叩かれて目が覚める。

大声を上げて今日はご機嫌の様子。

 

コロナも下火になってきたので、関東圏に住むもうひとりの娘が夜になって帰省してきた。

会うのは実に2年ぶり。

久しぶりに家族全員が揃いひいおばぁちゃん、孫も交えて賑やかに。

 

今日はヘンリー・クリップスのウィンナワルツそのほか。


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聴いたのはウィンナワルツのほかチャイコフスキーの各種ワルツ、フランス系の作曲家たちのワルツを集めた国内盤LP2枚組

 

ヘンリー・クリップスはウィーン生まれのウィーン育ち。


第二次世界大戦前はウィーン音楽大学で学びブルク劇場やウィーンフォルクスオパーの指揮者。

ユダヤ系のため戦中はオーストラリアに渡りそのままオーストラリア音楽会の重鎮のとして活躍していた。

晩年はロンドン中心に活動。

 

兄は高名な指揮者ヨゼフ・クリップス。


兄のヨゼフは生粋のウィーンっ子としてウィーン中心に活動し、モーツァルトやハイドン、シューベルトなどによい味の録音を数多く残している。

 

ヘンリー・クリップスの前半生は兄とほぼ同じキャリアを辿りながら、オーストリアに渡ってからはクラシック系だけでなく軽い路線も手掛けていた。

自分の印象としてはアーサー・フィドラーやフェリックス・スラットキン、カーメン・ドラゴンらと芸風がオーバーラップする。

 

まず1枚目のウィンナワルツを聴く。


オリジナルLPのタイトルは「The Irresistible Mr. Strauss」


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・皇帝円舞曲  Op. 437
・ポルカ「雷鳴と稲妻」 Op. 324
・常動曲 Op. 257
・喜歌劇「こうもり」序曲
・ワルツ「芸術家の生涯」 Op. 316
・カドリール (ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会の主題による), Op. 272
・トリッチトラッチポルカ Op. 214
・喜歌劇「ジプシー男爵」序曲

 ヘンリー・クリップス(指揮)
 フィルハーモニア・プロムナード管弦楽団

 録音 1959年
 
テンポの緩急が大きく譜面相当手を加えたポップスに足を踏み入れる寸前のようなウィンナワルツ。

大きく揺れる「皇帝円舞曲」

トランペットをヴァイオリンに重ねたりしているこんなにたくさんシンバルが入る「雷鳴と稲妻」は聞いたことがない。

「常動曲」は終結部のコーダ付き。

いやはや面白い。

 

ヴィヴィッドで痛快。

兄クリップスの典雅なワルツの演奏とは対極の、ウィーン風のティストが希薄なシンフォニックなウィンナワルツ。

 

オケのフィルハーモニア・プロムナード管はフィルハーモニア管の別名らしい。

アンサンブルも緻密、管楽器の個人技も非常に良い。

 

Youtubeはヘンリ・クリップスの喜歌劇「こうもり」序曲

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2021年10月14日 (木)

アレンスキーのヴァイオリン協奏曲

一日中曇り空。

昼間はあいかわらず気温が高く昨日の雨の影響で湿気も多い。

本日帰宅は8時過ぎ。

車から降りると幼児の泣き声が聞こえてきた。

県内他市に住む娘と孫が帰ってきている。

 

家に入り私の顔を見ると泣き声がぴたりと止んだ。

 

「お!」

顔を近づけたら前より一層激しく泣き始めた。

今日はどうも機嫌が悪いようだ。

 

ロシアの作曲家アントン・アレンスキー(1861-1906)のヴァイオリン協奏曲を聴く。

アロン・ロザンドのヴァイオリンで米ターナバウトのLP.

 

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・ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 54  :アレンスキー
・ロシアの主題による協奏的幻想曲 Op.33 :リムスキー=コルサコフ
・演奏会用ポロネーズ  Op.4 :ヴィエニアフスキー

 アロン・ロザンド(ヴァイオリン)
 ルイ・ド・フロマン(指揮)
 ルクセンブルク放送管弦楽団

 

19世紀のロシアとポーランドのヴァイオリンとオーケストラのための珍しい作品を集めたもの。


CDではアレンスキーとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とのカップリングで出てはいるけれどこのLPの組み合わせがオリジナル。

 

アレンスキーはリムスキー=コルサコフの弟子。

ちょうどロシア5人組とラフマニノフとプロコフィエフらとの中間世代の作曲家。

同世代としてはリャードフ、グラズノフ、カリンニコフたちがいる。

なんとなく強烈な個性の大作曲家たちの谷間の地味なヒトたち。

アレンスキーの門下にはラフマニノフやスクリャービン。

 

アレンスキーのヴァイオリン協奏曲はチャイコフスキーの影響が大きく、メロディラインは美しいけれども軽めの曲想、

BGMで流すとぴったりのような空気のような甘い音楽。

個性は希薄。

 

アレンスキーについて、師のリムスキー=コルサコフが早晩忘れ去れるだろうという言葉を残している。

曲としての充実度としてはこの3曲の中ではアレンスキーが一番落ちるように思う。

 

カップリングのリムスキー=コルサコフの「ロシアの主題による協奏曲」はヴァイオリンとオーケストラのための作品。

作品としてはほとんど無名の曲だけれど、オーケストレーションの巧みさと主題の加工の妙で聴かせる。

 

この曲にはもう一曲、ヴァイオリンとオーケストラのための「スペインの主題による狂詩曲」という兄弟作品があり、こちらは後に改訂されて「スペイン奇想曲」となった。

素性がヴァイオリンの協奏的な作品から出発しているので、「スペイン奇想曲」もその名残りとしてヴァイオリンソロが随所で活躍する。

 

徹底した華やかな技巧に徹したヴィニアエフスキも楽しめる作品。

演奏はこの3曲の中でこのヴィニアエフスキが最も良い。

 

Youtubeはアレンスキーの「エレジー」

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2021年10月13日 (水)

ロジェストヴェンスキーのシベリウス、交響曲第5番

今日は朝から雨。

昨日までの半袖短パンの暑さから一転して秋の季節。

長袖のワイシャツを衣装ケースから取り出して上着も羽織っての出勤。

 

狩野川上の橋の上は雨風強し。

出勤するとオフィスの冷房も止まっていた。

 

コロナ感染者数は劇的に減少して昨日の静岡県内の新規感染者は4人。

東京も77人と100人を割り込み3桁は大阪府のみ。

一方海外では未だ多くの国で感染者数が収まる気配がない。

なんとなく世間に気持ちの弛みが感じられる今日この頃。

 

今日もロジェストヴェンスキー。

昨日のチャイコフスキーと同じ頃の録音でシベリウスの交響曲全集から5番と3番を聴く。

この全集は8年前にも聴いている

 

手持ちは日本ビクターの国内盤全集LP。


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・交響曲第5番変ホ長調 op.82
・交響曲第3番ハ長調 op.52

  ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
  モスクワ放送交響楽団 
  録音:1973年

今日は第5番から聴いた。

ギラギラとした原色の絵の具をキャンバスにぶちまけたような熱く濃厚なシベリウス。

抑制された表現だったチャイコフスキーに比べ、タガが外れてヴィヴラートかけまくりのブラスが強烈。

第3楽章で白鳥の飛翔を模したようなホルンの雄大な旋律に強いアクセントを付与。

まるでラフマニノフの曲に聴かれるような鐘の音のイメージだ。

 

第3番は全編に漂う異様な緊迫感が良い効果を上げていた。

ともあれ両曲ともに非常に個性的なシベリウス。

 

Youtubeはロジェストヴェンスキー、来日時のチャイコフスキー

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