2024年10月10日 (木)

クレンペラーのケルン放送交響楽団とのライヴ集

今週初めから朝晩の寒暖差が大きく気温が急に下がってきた。
本日朝の最低気温は13度、最高気温は25度。

火曜日の夜には急いで冬物を取りだしたりしていた。

本日朝の狩野川河川敷からの富士山。


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昨日地上は雨で気温も下がったので初冠雪を期待していたけれど雪はなし。


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そして東の箱根連山方面の蒼い空には秋を感じさせるウロコ雲。

 

録画してあったBSの科学番組を見ていたら、恐竜の隆盛は三畳紀に起きた巨大火山の噴火によるCO2の増加による急激な地球温暖化が原因だという。

温暖化により海水温の上昇から海水の蒸発量が増えて降雨量が劇的に増えた。
洪水が日常となったこの「雨の時代」がなんと200万年続き、古代大陸に広がっていた砂漠が緑化して草食恐竜の餌となる植物も巨大化したのだという。

番組の最後に科学者が、現在のCO2の増加量は三畳紀の噴火によるCO2の排出量の数倍なので、このままでは地球がどのようなことになるのかわからない、と困惑気味にコメントしていた。

確かにここ数年の世界的な水害の増加は異常で、これからますますエスカレートしていくということなのだろうか。
戦争などしている場合ではないのだ。

 

通勤の車中でクレンペラーをいろいろと聴いている。
クレンペラーのライヴをいくつか。


Membran Walletから出ていた10枚組CDでケルン放送響とフィルハーモニア管を振ったベートーヴェン、ブラームスそしてブルックナー。
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「オットー・クレンペラー名演集(10CD)」

CD1
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68
 ケルン放送交響楽団
 録音:1955年 モノラル(ライヴ)
 
・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1959年 ステレオ(セッション) 音源:EMI
CD2
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』
 ケルン放送交響楽団
 録音:1954年 モノラル(ライヴ)
CD3
・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
 ウィーン交響楽団
 録音:1958年 モノラル(ライヴ)
CD4
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
 ケルン放送交響楽団
 録音:1957年 モノラル(ライヴ)
CD5
・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1960年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
 ケルン放送交響楽団
 録音:1954年 モノラル(ライヴ)
CD6
・ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 op.36
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1960年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1955年 モノラル(セッション)
CD7
・ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60
 ケルン放送交響楽団
 録音:1954年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1960年 モノラル(ライヴ
ベートーヴェン:劇音楽『エグモント』より
 序曲
 太鼓は響く
 喜びでいっぱい
 クレールヒェンの死
 ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1957年 ステレオ(セッション) 音源:EMI
CD8
・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1955年 モノラル(セッション) 音源:EMI
・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1960年 モノラル(ライヴ)
CD9
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
 マリア・シュターダー(ソプラノ)
 グレース・ホフマン(アルト)
 ヴァルデマール・クメント(テノール)
 ハンス・ホッター(バス・バリトン)
 ケルン放送合唱団、北ドイツ放送合唱団
 ケルン放送交響楽団
 録音:1958年 モノラル(ライヴ)
CD10
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.83
 ゲザ・アンダ(ピアノ)
 ケルン放送交響楽団
 録音:1954年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58
 レオン・フライシャー(ピアノ)
 ケルン放送交響楽団
 録音:1956年 モノラル(ライヴ)
 
 オットー・クレンペラー(指揮)

1954年から1960年までの録音でライヴとEMIのスタジオ録音との混在。

大部分がライヴで、スタジオ録音はEMIへのブラームスの交響曲第3番とベートーヴェンの5番と7番の交響曲。
いずれもフィルハーモニア管による録音で、ブラームスとエグモントのみステレオ録音。

フィルハーモニア管とのベートーヴェンはウィーン芸術週間でのモノラルライヴだが、こちらは音の状態が良くない。

いずれもクレンペラー70代の記録。

この中からコンチェルト2曲とベートーヴェンの1,3,5,6、8番の交響曲と「エグモント」抜粋、そしてブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を聴き終えた。

 

80を過ぎてからのクレンペラーの演奏には出来のムラが大きかったが、ここに収められた演奏はクレンペラー最盛期の演奏。

巨匠の風格を感じさせながら力強く突き進む熱くも雄渾な演奏ばかり。

中でもケルン放送響との演奏が強い緊張感と熱気が感じられていて素晴らしい。

ゲザ・アンダとのブラームスのピアノ協奏曲もソリストがバリバリ弾きまくって痛快そのもの。

ブルックナーでは比較的速めのテンポで進めているのが意外だった。

オケがパリッと引き締まった音で鳴り響き、スケール感にも不足しないのが巨匠の芸。

ケルン放送響は創設の1947年にはジャン・メランとリュポミール・ロマンスキーが首席指揮者を務めたもののそれぞれ一年で退任、以後1964年にクリスト・フォン・ドホナーニが就任するまで首席指揮者不在の時代が続いた。

だがオケの水準は非常に高い。

中でもオーボエ首席は大変な名手だ。
調べてみたらLothar Faberという人。

録音はモノラルながらケルン放送響の一連の録音は音が良い。

放送録音かしらん。

Youtubeはマーラーの弟子だったクレンペラーのマーラー、交響曲第9番終楽章ライヴ

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2024年10月 8日 (火)

ワルター・カーロスの「スイッチト・オン。バロック」

晴れのち曇り夕方から雨。

夜遅くから雨が強くなって気温も下がってきた。

 

お彼岸に埼玉の娘夫婦が帰省した時に、新鮮な魚を食べさせようと隣町の清水町の鮮魚店「魚龍」に刺し身の盛り合わせを買いに行った。

この店は今や数少なった個人経営の鮮魚店。

沼津魚市場で直接セリ落とした鮮魚はスーパーのものとは一線を画す。

お店は小さいけれどご主人のキャリアは長くて、自分が小学生の時に母に連れられて本家筋の鮮魚店に行った時に若き日のご主人が鮮やかな手つきで魚をさばいていたのを今でも覚えている。

本家は昭和の時代に廃業し、分かれた「魚龍」は孤軍奮闘。

 

久しぶりに行くと店内の魚が少ない。


ご主人に聞くと、駿河湾の水温が高くなって地物の魚が全然取れないのだそう。


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諸物価値上がりに魚不足。
今回は二千円だったけれど5年前は同じ盛りで千円だった。

すまなそうな顔を見せながら馴染みの好み(よしみ)でサービスしていただいた。

ご主人は80半ばの高齢。いつまでもお元気で頑張ってください。

 

「スイッチト・オン・バロック」

シンセサイザーによるプレーヤーとしての先駆けだったワルター(ウェンディ)・カーロスのアルバムから「スイッチト・オン・バロック」(正式にはThe Well-Tempered Synthesizer)
手持ちは国内初出LP.


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・ステレオ テスト信号
・「オルフェオ」組曲     :モンテヴェルディ
・ソナタ ト長調 L.209
・ソナタ ニ長調 L.164   :スカルラッティ
・組曲「水上の音楽」からブーレ、エア、アレグロ・ジョコーソ
・ソナタ ヘ長調 L.430
・ソナタ ニ長調 L.456   :スカルラッティ
・ブランデンブルク協奏曲第4番 :バッハ
・「聖母マリアの夕べの祈り」から主よ、早く私を助けに
                :モンテヴェルディ

 ワルター・カーロス(シンセサイザー)

バッハはブランデンブルク協奏曲第4番のみで、あとはモンテヴェルディとスカルラッティにヘンデル。
いずれも比較的ポピュラーな曲によるシンセサイザー化。

最初に装置をチェックするテスト信号が入っている。

 

リリースされたのは1969年。


モーグシンセサイザーによる演奏で冨田勲の一連の録音はこの後。

1968年に発表された「スイッチト・オン・バッハ」でグラミー賞3部門を受賞し、センセーショナルに登場(だったらしい)したワルター・カーロス。

この「スイッチト・オン・バロック」はセカンドアルバムになる。


手持ちのLPにはグレン・グールドが長文のメッセージを寄せている。

譜面に極力忠実に再現した演奏。

冨田勲の色彩豊かなシンセサイザーのアルバムを聴いてしまうと、こちらはずいぶんと地味に聴こえる。

カラー写真とモノクロ写真ほどの差が感じられた。

 

耳当たりの良い音が鳴っているので、難しいことを言わず気楽に聴くには良いかもしれない。

 

Youtubeはモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」から

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2024年10月 7日 (月)

寝る前にアランのオルガン曲

晴れのち曇りの月曜日。
天気は再び下り坂。

10月に入っても気温は下がらずオフの日は半袖短パンで過ごしている。

土曜日に伊豆三津シーパラダイスに孫たちを連れていった。

1930年開業の日本で2番目に古い水族館。


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幼かった娘たちを連れて以来およそ30年ぶりの訪問。

建物も施設もほとんど変わっておらず、施設の記念撮影の場所も変わらず。
30年前と同じ場所で今度は大人になった娘と孫たちとで記念写真。


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キッズスペースなど新しいコーナーもできていて、ほぼ完成された形の、イルカとトドのショーは大人も楽しめるもの。


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寝付きの音楽として枕元にCDラジカセを置いて静かに流している。

ずっとバッハだったのがブクステフーデのオルガン曲に変わり

その後はストラヴィンスキーの「プルチネルラ」の原曲にも使われているドミニコ・ガロのトリオソナタ集

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そして今はフランスの作曲家ジャン・アラン(1911-1940)のオルガン曲集を聴いている。

ジャン・アランはオルガニストにして作曲家。パリ音楽院に学び作曲はポール・デュカスとジャン・ロジェ=デュカスに師事、オルガンはマルセル・デュプレに学び二つとも首席で卒業している。

大変な才能の持ち主でありながら夭折。

アランの作品ではエラートのLPで聴いた「旋法的なミサ」が10分足らずの曲ながら純な美しさに魅せられた。

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この曲1曲で好きになった作曲家。仏 ERATO STU 71542

 

アランはバイクが趣味で、第二次世界中にフランス東部で機甲師団の伝令としてバイクに乗り偵察中ドイツ軍の一団と遭遇し戦死。
名オルガニスト、マリー・クレール・アランは妹になる。

作曲家としては10年の間に残されたのは、オルガン曲やミサ曲などを中心に100曲ほど。

聴いているのはノルウェーのSimax Recordsから出ていたオルガン曲全集CD2枚組。


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ジャン・アラン(1911-1940):オルガンのための作品全集

リタニア JA119(作品79)
空中庭園 JA71(作品50)
小品 JA33
幻想曲 第1番 JA72(作品51)
幻想曲 第2番 JA117(作品73)
オルガン組曲 JA69/70/82(作品48)
前奏曲とフーガ JA75/57
アンダンテ JA89bis
妄想 JA63
シトー修道会の聖体奉拳のためのコラール JA134
課題提出曲 JA37
哀歌 JA14
ドリア旋法のコラール JA67(作品47-1)
フリギア旋法のコラール JA68(作品47-2)
アリア JA138
3つの舞曲 JA120A(作品81)
モノディ JA135
昔の様式の悲歌 JA38
クレマン・ジャヌカンの主題による変奏曲 JA118(作品78)
賛美歌「輝く創り主」による変奏曲 JA27(作品28)
2つの世俗的前奏曲 JA64/65
アグニ・ヤヴィシュタのための2つの踊り JA77/78
ジュール・ルメートルの詩に JA62
間奏曲 JA66bis
戻らなくなった2つの音による子守歌 JA7bis(作品2)
グラーヴェ JA32
一風変わった空気 JA79
フリギア旋法のバラード JA9
終課のための後奏曲 JA29

 

ラーシュ・ノットゥー・ビルケラン(オルガン)
 (ファーゲルボルグ教会のゴル・オルガン(2007年)
   録音 2010年2月18-20日, 4月24-25,27-28日
      ファーゲルボルグ教会(オスロ)

2年前にも聴いていた

 

一見難解な音楽だけれど、今回は睡眠への導入として意識を集中して聴いているわけではないので、わけの分からないうちに眠気を誘うのが良い。

 

Youtubeはアランの「旋法的なミサ」

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2024年10月 5日 (土)

高祖父藤平の明治30年道中記

10月最初の土曜日は雨。

昨日から孫達が来ている。

 

木曜はオケの練習。

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鈴木衛先生の指揮で「新世界より」第1、3,4楽章。

 

母方の高祖父小池藤平(天保7年生まれ)の道中記を見つけた。


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明治30年(1897年)3月、高祖父藤平は55歳になった記念に22歳の娘のはまを連れて、三島の自宅から成田山と日光へと参詣の旅に出た。徒歩と人力鉄道、開通してまもない鉄道を乗り継いでの一ヶ月余り。

各所の名所を巡りながらの旅。

宿は知人や親戚、宿屋など。


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かなり細かく自分の感想も交えて書いてあり、小田原国府津間の馬車代が36銭、横浜から品川までの汽車賃40銭。

饅頭3個で3銭など、

 

上野では弾痕の後も生々しい寛永寺の戦跡を見て、宮内庁所管の動物館(現在の上野動物園)では奇なる異類に感心。

 

新富座にて、歌舞伎を現在の芸術の域まで高めた伝説の名人九代目 市川 團十郞の演技を堪能。

新橋では食べた天麩羅飯(天丼?)は甘すぎて閉口。

 

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江戸から明治の世となって30年、日清戦争が終わり近代化の途中の当時の社会の活気のある様子が書かれていて面白い。

 

皇居周辺の喧騒の描写


・・・電線は蜘蛛の糸の如く風を遮りて空に鳴り、鉄路縦横馬車轟く・・・・

 

まるで目の前に当時の風景が広がるようだ。

 

字も楷書体で読みやすく、流れるような名調子が良い感じ。

 

 

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2024年10月 2日 (水)

ユリ・ブーコフの「展覧会の絵」

10月に入り朝と夜は過ごしやすくなった。

仕事の合間の畑作業。
昨日はブロッコリーを植えた。
2種類の株を10株ほど。

かつてアスリートだった娘婿殿によると、ブロッコリーはビタミンB群が豊富で野菜の中では際立ってタンパク質が多く筋肉に良いとのこと。

本日出勤日。

昼食は職場の皆と合わせてバーミヤンのテイクアウト。


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私は黒酢豚弁当をセレクト。

 

ブルガリアのピアニスト、ユリ・ブーコフ(1923-2007)の弾くムソルグスキーの「展覧会の絵」。

70年代半ばにフォンタナの廉価盤レーベルのグロリアシリーズとして出ていたLPで、ドラティのムソルグスキー、ボロディンとのカップリング。

オリジナルLPは「展覧会の絵」のほかに、ムソルグスキーのピアノ曲で「夢」「涙」「ゴパック」の3曲を収録していた。


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・組曲「展覧会の絵」   :ムソルグスキー
・交響詩「はげ山の一夜」 :ムソルグスキー*
・歌劇「イーゴリ公」より韃靼人の踊り  :ボロディン*

 ユリ・ブーコフ(ピアノ)
 アンタル・ドラティ(指揮)*
 ロンドン交響楽団

ブーコフはパリ音楽院でラザル・レヴィに師事。

マグリット・ロン、エドウィン・フィッシャーにも教えを受け、1949年ロン=ティボーコンクールで4位。

1947年のジュネーブ国際コンクールでも入賞している。

そこそこ実力はあるようだけれど、自分の中ではブーコフといえば、もっぱら廉価盤のグロリアシリーズでのベートーヴェンの3大ソナタ+告別のソナタ集やショパンの小品くらいで、あまり聴こうとする意欲がわかない存在感の薄い印象でしかなかった。


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外盤ではプロコフィエフのピアノソナタ全集もあるようだが、国内で発売された形跡はない。

この「展覧会の絵」は近くのハードオフのジャンクコーナーで見つけた盤で、最初全部ドラティ指揮だと思ったくらい。

これが聴いてみるとなかなか良い。

 

ブルガリア出身ということで、スラヴ系のコテコテした脂分のある演奏だと想像していたが端正で上品、フランス的な趣の感じられるユニークな演奏だった。

思えばブーコフはパリ音楽院で学び、終焉の地もフランスだった。

技巧がしっかりしているので違和感はない。

 

カップリングのドラティの演奏は、オケを豪快に鳴らした手練れの名演。

ボロディンでは合唱が入っていてびっくり。
ジャケットとレーベルには合唱のクレジットはない。

 

Youtubeはッブーコフの弾くバッハ、リスト編曲の前奏曲とフーガBWV543

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2024年9月30日 (月)

和波孝禧とレオン・グーセンスのバッハ

新たな一週間の始まり。

そして9月も今日で終わり。

昼間の気温は高いけれど朝晩は秋の気配。
ツクツクボウシの声もだいぶ遠くなった。

今日はオフ。

午前中にガス会社の立ち会いの後、DIYショップに買い物ついでに昼食はショップ近くの「JET KITCHEN」でオムハヤシ。


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このお店は人気グルメ番組で紹介されたらしい。

午後は草取りが終わった畑でブロッコリーを植える準備。

お彼岸頃がブロッコリーの植え時と言われているのでまたも出遅れた。

 

和波孝禧とオーボエ奏者レオン・グーセンスのバッハ。


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ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調BWV1060

 和波孝禧(ヴァイオリン)
 レオン・グーセンス(オーボエ)
 ハーリー・ブレッヒ(指揮)
 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ

   録音 1977年7月27-28日
       ロンドン、セント・ジョーンズ・スミス・スクエア教会

20世紀前半を代表するオーボエ奏者、レオン・グーセンス(1897~1988)の生誕80年を記念した録音。

 

3曲とも暖かくほっこりとした感動を誘う演奏。

明るく美しいグーセンスのオーボエは和波のヴァイオリンと相性も良い。

 

年を重ね唇や呼吸法が衰える中で、オーボエという難しい楽器を80歳まで現役で吹き続けるのは驚異的。

BWV.1060第2楽章のテンポがかなり速いのは、高齢のため呼吸に限界のあるグーセンスのペースに合わせたのだろう。

 

この録音がグーセンス最後の録音となった。

 

Youtubeはバッハのヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調BWV1060

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2024年9月28日 (土)

シルヴェストリとN響のドヴォルザーク、チャイコフスキー

列島南の海上にある前線の影響で昨日から曇り空。

雨が降りそうで降らない一日。

今朝の狩野川河畔からの富士山。


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そろそろ初冠雪の時期だけれど、この暑さではまだ先かな。

N響85周年記念シリーズのシルヴェストリのドヴォルザークとチャイコフスキー


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・交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」 :ドヴォルザーク
・スペイン奇想曲Op.34          :リムスキー=コルサコフ
・ルーマニア狂詩曲第1番イ長調Op.11の1* :エネスコ
・交響曲第4番ヘ短調Op.36        :チャイコフスキー *
・スウェーデン狂詩曲第1番Op.19「夏至の徹夜祭」:アルフェーン *
・スラヴ舞曲第1番ハ長調Op.46      :ドヴォルザーク  *

 コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)
 NHK交響楽団

   録音:1964年4月5日、3月21日*、5月2日**
      東京文化会館

N響団員の中でも客演後に賛否渦巻いていたというシルヴェストリ。

いずれもかなり超個性的な演奏だった。

実演ではインスピレーションの赴くまま棒を振ったというシルヴェストリ。

名演として世評高い2種の録音がある「新世界より」は、スタジオ録音と全く異なる解釈で、同じようですらないのが驚きだった。

第1楽章序奏からのっしのっしと相撲の四股(しこ)踏むようなゆったりテンポの動き、大きなうねりの中で意表を付くような突然の休止。

新世界の第4楽章の最後の和音では気が遠くなるほど長く音を伸ばしていた。

この音はlungaというドヴォルザークの指定があるとはいえ今まで聴いた中では最長。

スペイン奇想曲後半の突然の長い休止では、演奏が止まってしまった演奏事故かと思った。

 

チャイコフスキーの交響曲第4番のスタジオ録音では、冒頭のファンファーレのリズムが今まで聞いたことがないような異様なリズムだった。
ライヴではどうかと期待して聴いてみたら、N響盤はこの部分は一般的なリズム処理で、ちょっぴり期待外れ。

だが演奏そのそのものは、グングンと熱狂を煽り立てていく熱狂的なチャイコフスキー。

第二楽章中間部でのピアニシモへ向けての音量とテンポの減衰など名人芸だ。

先の予測が付かない破滅型の爆裂演奏だけれど手に汗握る緊張感が何とも言えず、聴く面白さではフィルハーモニア管とのスタジオ録音よりも上だと思う。

 

エネスコはさすがにお国もの。


というだけでなく聴いていて思わず気持ちが高揚するような躍動感に満ちていて、幾分ラフな感じがラプソディックさをうまく出していた。

アルフェーンも祭りだワッショイ的気分いっぱいの熱演。

 

いずれの演奏も聴いていて面白いのも事実で何度も聴きなおしてしまった。

 

YoutubeはシルヴェストリとN響の「新世界より」と「スペイン奇想曲」、超貴重映像

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2024年9月27日 (金)

本日の練習、小ホールで管打楽器分奏、練習用のメガネを忘れて失敗

曇り、大雨の予報が明け方少し降った程度。

今月初めから突然の床下浸水

すっと地下からの湧水だと思っていたら違っていた。

2階床下の給水管からの漏水であることが判明


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床板に落ちた水が内壁を伝わって1階部分の床下のコンクリート基礎の隙間からしみ出ていたのだ。

 

本日水道の業者さんが来て小一時間ほどで漏水が止まったけれど、壁に伝わった水は乾燥するのだろうか。

家を建ててくれた設計士さんの話だと、断熱材はグラスウールではなくスタイロホームを使っているので水は残らないとのこと。

 

これで吸水できる掃除機で水を毎日床下から吸い出していた作業から、やっと解放される・・・

 

木曜夜はオケの練習日。

今回は小ホールで管楽器と打楽器の分奏。


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鈴木衛先生の指揮で「新世界より」と歌劇「ローエングリン」から結婚行進曲にエルザの大聖堂への行進、そして第三幕への前奏曲。

小節を数え間違え、さらに一小節を飛ばして吹いて顰蹙を買う。

 

練習用のメガネを忘れて楽譜が2重に見えていた。orz

 

Youtubeは歌劇「ローエングリン」から第3幕の前奏曲、マゼール指揮ニューヨークフィルハーモニック

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2024年9月24日 (火)

クルツとN響のチャイコフスキー、交響曲第4番

本日最高気温は27度。

秋分の日も過ぎて、振替休日の昨日は朝から秋らしい乾燥した爽やかな風。

あまりの涼しさに目覚めた時に昨晩クーラーを消し忘れたかと思ったほど。

日曜は厚い雨雲が垂れ込めときおりの強い雨。

その日は朝から花火が上がっていた。

鎮座900年を超える古社、日枝神社の例大祭の日。
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あいにくの天気で一日ずれればよかったのに。

昨日は埼玉の娘夫婦と孫が彼岸の墓参りで帰省していた。

3時過ぎに帰路についたけれど、凄い渋滞で到着は9時近くだったとのこと。

 

 

引き続きN響85周年記念シリーズのCDからクルツの演奏

ロシア管弦楽曲集と同じ時期の録音で、チャイコフスキーの曲を集めたアルバム。

 

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・交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
・幻想序曲『ロメオとジュリエット』*

  エフレム・クルツ(指揮)
  NHK交響楽団
     録音 1962年5月21日、6月7日*
       東京、杉並公会堂、 東京厚生年金会館(2)

交響曲は定期演奏会、序曲は放送用公開収録の記録

クルツの曲に対する深い共感が伝わる熱い演奏だった。

幾分前のめりになるような速いテンポ。

キチッと整ったアンサンブルに厳しいトレーニングを感じさせ、第2楽章の良く歌う音楽の流れの中ではクルツのハミングとうなり声が聞こえる。

かなり力の入った演奏で実演で聴いたらさぞ興奮させられただろう。

 

録音はモノラルながら音響効果の良い旧NHKホールの響きをうまく捉えていた。

 

Youtubeはクルツのストラヴィンスキー、ペトルーシュカ

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2024年9月21日 (土)

本日の練習、鈴木衛先生の指揮でワーグナー、そしてクラシック・レコードコンサートの解説のことなど

9月2回目の3連休初日の土曜日。

彼岸に入っても未だヒガンバナは見えず。

残暑厳しく昨日の静岡市の最高気温は39.2度。

昨日の3時過ぎにはカミナリを伴った突然のゲリラ豪雨。

中国大陸に渡った台風14号は、突然向きを変えてこちらにやってきた。

温帯低気圧となったものの再び発達、今日は北陸を中心に記録的な大雨になってしまった。

 

木曜日の夜は沼響の12月1日の名曲コンサートへ向けての練習。

鈴木衛先生の指揮でヴェルディの歌劇「アイーダ」から凱旋行進曲とワーグナーの歌劇「ローエングリン」から第三幕前奏曲と結婚行進曲。
そしてエルザの大聖堂への行列。


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いずれも沼響団員によるスペシャルアレンジ。

 

金曜夜は、市民文化センター主催のクラシックレコードコンサートの解説だった。


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今回は今年生誕200年のメモリアル・イヤーとなったブルックナーを中心に取り上げた。

曲は3年前に沼響が演奏した交響曲第4番「ロマンティック」。

演奏はいろいろ迷った末にギュンター・ヴァント指揮の北ドイツ放送交響楽団。

合わせて後期ロマン派の作曲家のリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」に息抜きとしてシュトラウスファミリーの曲を数曲。

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渋い内容だったので、果たしてお客さんが来てくれるのか心配だった。

けれどもいつもと変わらぬ人数に、新しい方も何人か来ていただきました。

 

年配の方が多く、ブルックナーは初めてという方が大部分。


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途中で眠りに入った人もいらっしゃったけれど、終わったあとに「ブルックナーっていいなぁ」という方もいて嬉しかった。

アンケートでもブルックナーが好評でした。

 

Youtubeはギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団のブルックナー、「ロマンティック」

 

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