クレンペラーのケルン放送交響楽団とのライヴ集
今週初めから朝晩の寒暖差が大きく気温が急に下がってきた。
本日朝の最低気温は13度、最高気温は25度。
火曜日の夜には急いで冬物を取りだしたりしていた。
本日朝の狩野川河川敷からの富士山。
昨日地上は雨で気温も下がったので初冠雪を期待していたけれど雪はなし。
そして東の箱根連山方面の蒼い空には秋を感じさせるウロコ雲。
録画してあったBSの科学番組を見ていたら、恐竜の隆盛は三畳紀に起きた巨大火山の噴火によるCO2の増加による急激な地球温暖化が原因だという。
温暖化により海水温の上昇から海水の蒸発量が増えて降雨量が劇的に増えた。
洪水が日常となったこの「雨の時代」がなんと200万年続き、古代大陸に広がっていた砂漠が緑化して草食恐竜の餌となる植物も巨大化したのだという。
番組の最後に科学者が、現在のCO2の増加量は三畳紀の噴火によるCO2の排出量の数倍なので、このままでは地球がどのようなことになるのかわからない、と困惑気味にコメントしていた。
確かにここ数年の世界的な水害の増加は異常で、これからますますエスカレートしていくということなのだろうか。
戦争などしている場合ではないのだ。
通勤の車中でクレンペラーをいろいろと聴いている。
クレンペラーのライヴをいくつか。
Membran Walletから出ていた10枚組CDでケルン放送響とフィルハーモニア管を振ったベートーヴェン、ブラームスそしてブルックナー。
「オットー・クレンペラー名演集(10CD)」
CD1
・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68
ケルン放送交響楽団
録音:1955年 モノラル(ライヴ)
・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1959年 ステレオ(セッション) 音源:EMI
CD2
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』
ケルン放送交響楽団
録音:1954年 モノラル(ライヴ)
CD3
・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
ウィーン交響楽団
録音:1958年 モノラル(ライヴ)
CD4
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
ケルン放送交響楽団
録音:1957年 モノラル(ライヴ)
CD5
・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1960年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
ケルン放送交響楽団
録音:1954年 モノラル(ライヴ)
CD6
・ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 op.36
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1960年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1955年 モノラル(セッション)
CD7
・ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60
ケルン放送交響楽団
録音:1954年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 op.93
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1960年 モノラル(ライヴ
ベートーヴェン:劇音楽『エグモント』より
序曲
太鼓は響く
喜びでいっぱい
クレールヒェンの死
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1957年 ステレオ(セッション) 音源:EMI
CD8
・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1955年 モノラル(セッション) 音源:EMI
・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1960年 モノラル(ライヴ)
CD9
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
マリア・シュターダー(ソプラノ)
グレース・ホフマン(アルト)
ヴァルデマール・クメント(テノール)
ハンス・ホッター(バス・バリトン)
ケルン放送合唱団、北ドイツ放送合唱団
ケルン放送交響楽団
録音:1958年 モノラル(ライヴ)
CD10
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.83
ゲザ・アンダ(ピアノ)
ケルン放送交響楽団
録音:1954年 モノラル(ライヴ)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58
レオン・フライシャー(ピアノ)
ケルン放送交響楽団
録音:1956年 モノラル(ライヴ)
オットー・クレンペラー(指揮)
1954年から1960年までの録音でライヴとEMIのスタジオ録音との混在。
大部分がライヴで、スタジオ録音はEMIへのブラームスの交響曲第3番とベートーヴェンの5番と7番の交響曲。
いずれもフィルハーモニア管による録音で、ブラームスとエグモントのみステレオ録音。
フィルハーモニア管とのベートーヴェンはウィーン芸術週間でのモノラルライヴだが、こちらは音の状態が良くない。
いずれもクレンペラー70代の記録。
この中からコンチェルト2曲とベートーヴェンの1,3,5,6、8番の交響曲と「エグモント」抜粋、そしてブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を聴き終えた。
80を過ぎてからのクレンペラーの演奏には出来のムラが大きかったが、ここに収められた演奏はクレンペラー最盛期の演奏。
巨匠の風格を感じさせながら力強く突き進む熱くも雄渾な演奏ばかり。
中でもケルン放送響との演奏が強い緊張感と熱気が感じられていて素晴らしい。
ゲザ・アンダとのブラームスのピアノ協奏曲もソリストがバリバリ弾きまくって痛快そのもの。
ブルックナーでは比較的速めのテンポで進めているのが意外だった。
オケがパリッと引き締まった音で鳴り響き、スケール感にも不足しないのが巨匠の芸。
ケルン放送響は創設の1947年にはジャン・メランとリュポミール・ロマンスキーが首席指揮者を務めたもののそれぞれ一年で退任、以後1964年にクリスト・フォン・ドホナーニが就任するまで首席指揮者不在の時代が続いた。
だがオケの水準は非常に高い。
中でもオーボエ首席は大変な名手だ。
調べてみたらLothar Faberという人。
録音はモノラルながらケルン放送響の一連の録音は音が良い。
放送録音かしらん。
Youtubeはマーラーの弟子だったクレンペラーのマーラー、交響曲第9番終楽章ライヴ
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