2008年5月 7日 (水)

Y.シトコヴェツキーのシベリウス

GWも明け(休めたのは二日のみだったが)今日は初夏を思わせる良い天気。職場の空調も本日から冷房の試運転だが、天井から黴臭い空気が降り注ぐのには閉口。

P1010405 今日はロシアのヴァイオリニスト、ユリアン・シトコヴェツキーのシベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴いた。

息子のドミトリは現在活躍中だが、父ユリアンはコーガンと並び称され、将来を嘱望されていながら32歳の若さで世を去った。残された録音は少ない。

今日のディスクはチェコスプラフォン原盤の米パーラメントのLPで、伴奏はゲンナジ・ロジェストヴェンスキーの父のニコライ・アノーソフ指揮のチェコフィル。

カップリングはスメターチェク指揮のプラハ響によるシベリウスの「悲しきワルツ」と「トゥオネラの白鳥」。当初こちらがお目当てだった。

ところがヴァイオリン協奏曲が非常に良い。何かに憑かれたような尋常でないハイテンションな演奏。男性的で豪快なヴァイオリンに見事に付ける伴奏もお見事。モノラルながら録音は非常に良い。

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2008年5月 5日 (月)

GWの鎌倉

曇り時々雨、蒸し暑い一日。連休とはいえ本日出勤し粛々と仕事。昨日は東京の帰りに鎌倉に立ち寄った。

GWの鎌倉の混み具合は覚悟していたのだが、JR横須賀線に乗った時点で品川から完全満席状態。横浜でも一向に乗客の減る気配はなし。北鎌倉到着後も、あまりの混雑に改札前で長蛇の列。おまけに家内が行きたがっていた北鎌倉駅前にあるはずの小滝美術館が見つからない。

自宅の庭木の剪定をしているおじさんに尋ねたところ、つぶれてしまったとのこと。鎌倉行きは家内と娘たちの希望だが、後悔の念がフツフツと湧き上がってきた。さらに追い討ちをかけるように雨が降ってきた。

P1010398 雨の鎌倉も良いものだと開き直り、近くの円覚寺から建長寺、鶴岡八幡宮へとのお定まりのコース。前も後ろも長蛇の列。ちょうど昼時だが、どのお店も長い行列ができている。やむなく路上の煎餅屋さんで購った煎餅を齧りながらをトボトボと歩く。

P1010400 ようやく着いた鶴岡八幡宮もすごい人出で入場制限中。引いたおみくじはなんと「凶」。どうもこれからの行く末を暗示しているようだ。

P1010404 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」にストコフスキーの演奏の感想をアップしました。

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2008年5月 4日 (日)

「ラ・フォルジュルネ2008」

今年もGWは「ラ・フォルジュルネ」。今回のテーマはシューベルトで、購入したチケットは、クワメ・ライアン率いるボルドーアキテーヌ管と小菅優によるウェーバーとベートーヴェンのコンサート。

連休初日の5月3日は朝から雨。午後から止むと見て傘は持参しなかったが、東京に到着しても止む気配はない。2時45分の開演まで時間があるので、雨空をうらめしく見ながら東京駅前の地下道を通り、新丸ビル地下のハンバーガーショップで軽い食事の後丸ビルへ。

ここでは関連イベントとして假屋崎省吾がシューベルトの作品にインスパイアされた作品展をやっていた。2時から本人のトークとゲストを招いてのコンサートもあるという。開場前の受付では假屋崎氏本人が準備をしている。本物目の前にした娘たちはずいぶんと興奮の様子。だが作品を軽く一巡し開場を後にする。假屋崎氏がこちらを見ているのが気になったが、2時からでは小菅優のコンサートにかぶってしまうので仕方がない。

P1010391 エスカレーターを下っていると拍手の音が聞こえてきた。1階フロアでもコンサートをやっているらしい。手持ちのパンフレットを見てもこの時間は何も書いていない。どうやら雨天のため、別会場の野外コンサートのイベントがこちらに移ったようだ。

2階のバルコニーからちょいと覗いてみた。演奏はオカリナとピアノの珍しいコンサート。ちょうど「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」をやっている。

これが非常に良い。オカリナの重音奏法も初めて聞いた。下に降りて演奏者名を見ると大沢聡という人。最後のチャルダーシュも素晴らしいテクニック。このような隠れた名手もいるのだ。思わぬ出会いに嬉しくなって外に出ると雨はあがっていた。

P1010394 そのまま東京国際フォーラムへ急ぐ。雨のために昨年ほどの人出はないだろう。・・・と思っていたが国際フォーラムの中庭はすごい人。グラーベン広場ではJR東日本交響楽団が「未完成」を演奏していた。JR東日本の社員とその家族によるアマオケだ。速いテンポの古楽系のすっきりとした演奏だった。

P1010393 隣のブースではギター、フラウト・トラベルソ、バリトンによる三重奏によるキッズプログラム。

古楽器の素朴な音色に幼い子供達が身を乗り出して聴き入っている。曲目は偶然にも先日聴いたばかりのシューベルトのメヌエットだった。

そしてホールAで、小菅優、ボルドー・アキテーヌ管によるコンサート。指揮はクワメ・ライアン、曲はウェーバーの「オイリアンテ」序曲にベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番というもの。チケットを買うのが遅れたために席は2階中ほど。真ん中とはいえ巨大なホールのためステージは遥か下方の彼方だ。ホールはほぼ満席。

最初のウェーバーでは管楽器が突出して響くのが気になった。だがライアンの抑制された棒にしだい美しくまとまってきた。初めて聞くオケだが、なめらかで美しいトーンときっちりコントロールされたアンサンブルの良いオケだ。そして小菅優のベートーヴェンもしなやかで古典的なスタイルの好演。軽くいなせなベートーヴェン。

P1010395 終了後外に出るとミュージック・キヨスクでは海老彰子と裕子によるシューベルトの連弾曲の演奏の真っ最中。これを家族で屋台で買ったクレープを食べながら鑑賞。こちらも太い音色のがっしりとした大人の演奏だ。

これでもう音楽は十分満喫したので、銀座一丁目の「ヤマハ・銀座」へ。仮店舗のためかなり狭く、楽譜売り場は人出も多く、あまりの蒸し暑さに閉口。お目当ての譜面を見つけられない家内を置いて、比較的空いているピアノフロアへ娘達と避難。

Ginza_photo その後家内の従姉妹がお店を出しているプランタン6階へ行ってみた。

いわゆる輸入雑貨のお店だが、楽しくもユニークなデザインの実用的な日用雑貨を集め、お店はなかなかの繁盛のようす。http://www.petitcoquin.net/petit/shop/index.html#ginza

3日の予定はこれにて終了。店員に少し声をかけ、家族を連れて本日の宿に向かう。

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2008年5月 2日 (金)

クラシック名曲初演&初録音事典

曇りのち午後から雨。連休の合間とはいえ研修で二日つぶれ仕事ができず机上は書類の山。

9784479391715 職場に御用聞きに来る馴染みの書店に注文していた待望の書「クラシック名曲初演&初録音事典」(平林直哉著)がようやく届いた。

アマゾンならばさほど時間もかからずに届くのだが、注文して届くまでに2週間以上。今年3月の発行だというのに、頼んだ数日後に書店のおじいさんが品切れの短冊を持ってきたのには驚いてしまった。

この種の本は個人経営の小さな書店経由だと意外と時間がかかるようだ。

内容は期待とおりの面白さだった。古今の名曲374曲の初演時の隠れたエピソードと初録音の紹介。初録音については、できるかぎり実際の音盤を入手して書いているのが凄い。執筆開始から上梓まで10年以上かかったという労作。

沼響のHPに連載中の拙コラムのデータも、何箇所か訂正しなければならない。

さて明日は東京、「熱狂の日」音楽祭。テレビのニュースでも何度か紹介されたようだ。天気が心配だが。

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2008年5月 1日 (木)

ケンプとリヒテルのモーツァルト

今日から5月、本日も一日天気が良い。昨日から研修のため市民文化センターへ通っている。研修会場への廊下を歩いていると、別室にいるわがアマオケの事務局長の姿が目に入った。そういえば今日は来年の定演会場である大ホール会場採りの抽選日。首尾よく当たってくれれば良いが。

P1010379 今日はドイツグラモフォンの古いLPで、ケンプとリヒテルの弾くモーツァルトのピアノ協奏曲を聴く。

ここでケンプは27番、リヒテルは20番を弾いている。二人とも偉大なピアニストだが、硬派のリヒテルに対して女性的なケンプの演奏、個性の全く異なる二人の録音を安易にカップリングしたという印象がぬぐえぬ一枚。

伴奏はケンプに付けているライトナー&ベルリンフィルに比べると、リヒテルの伴奏を担当しているヴィスロツキはだいぶ聴き劣りがする。

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2008年4月30日 (水)

ガソリン売れきれ

明日から暫定税率復活。ということで仕事からの帰り道で見かけるガソリンスタンドはどこも長蛇の列。わが車の燃料タンクはまだ半分ほどの余裕があるが行き着けのGSに立ち寄った。列の最後尾に着け15分ほど待っているうちに若い店員が駆け寄ってきた。

「レギュラーですか?品切れになってしまいました・・・。」「えぇー!」

一挙に気持ちが萎え、帰りにスーパーに立ち寄りビールを購い帰路につく。このビール何本分かを損したと思うと気分は自然と沈みがち。ビールも値上げの予定があると聞く。買いだめしておこうと思う。(T^T)

P1010391 今日はNew Art Wind Quitetの演奏するフランセとニールセンの木管五重奏曲を聴いた。

後にフィラデルフィア菅の首席奏者となるパニッツら50年代を代表するアメリカの木管奏者によるアンサンブル。

中でもオーボエのメルヴィン・キャプランの驚異的なテクニックが素晴らしい。モノラルながら録音は生々しいほど鮮明。米Classic Editions のLP.

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2008年4月29日 (火)

ラ・フォルジュルネ、今年はシューベルト

今年も「ラ・フォルジュルネ」の季節がやってきた。今年の特集はシューベルト。http://www.lfj.jp/lfj_2008/

今年も連休の予定が直前まではっきりしなかったので、チケットは売れ残っていた5月3日の小菅優とボルドーアルテキーヌ管によるコンサート・チケットを購入。フォルジュルネで一枚3千円はちと高いが、その分無料コンサートを効率よく回ろう。

昨年は夜の10時開演のケフェレックのコンサートで非常に良かった。

P1010388 というわけで、今日はシューベルト。シューベルトが好んでいたというギターの入った室内楽で、フルート、ギター、ヴィオラのための四重奏曲とヴァイオリン、ギター、チェロのための8つのメヌエット。

演奏はフルートのブールダンやヴァイオリンのジェラーリ・ジャリ、ギターのアントニオ・メンブラートその他というフランスの人たちによるフィリップスのLP。

Schubertiade01 四重奏曲の原曲はW.マティーカ、メヌエットは作曲者不詳の作品集から、シューベルトがわが家で開催していたサロンコンサートの編成に合わせて編曲したもの。

おそらくシューベルトが手を加えなければ忘れ去られていた作品たち。天才の手で新たな生命を吹き込まれた逸品。

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2008年4月28日 (月)

マルクジンスキーのラフマニノフ

車庫の天井のツバメの巣作りが本格的になり、一晩で車が糞まみれになってしまった。

ここ数日パソコンの調子が悪く突然電源が落ちてしまう。購入後3年ちょっとだが、さほど不具合も感じてなかったので買い替えるつもりはない。しばらく様子を見よう。

P1010373_2 ポーランドのピアニスト、マルクジンスキーのラフマニノフを聴いた。1937年第3回ショパン・コンクール第3位にしてパデレフスキーに師事したマルクジンスキー。

この年のショパンコンクールの1位はザークで2位は後にギレリス夫人となるタマルキナ。二人ともロシアのピアニストだが、コンクール後の活躍と国際的な名声はマルクジンスキーには及ばない。

マルクジンスキーと言えばやはりショパンだが、ロシア物は珍しい。聴いたのは英コロンビアのモノラルLPで、クレツキ指揮のフィルハーモニア管による伴奏。

第1楽章の速いテンポには驚いた。レコードプレーヤーの回転数を誤ったのかと思ったほどだ。今まで聴いた中では間違いなく最速の演奏。ただし第2楽章からは普通のテンポだった。かなり癖のある個性的なラフマニノフ。まるで別の曲を聴くようだ。第2楽章では、聴いたことがないパッセージが出てくる。マルクジンスキー独自のものだろうか。今度スコア片手でじっくり聴いてみよう。

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2008年4月27日 (日)

ウイルコックスのメサイア

穏かなる日曜日、天気も良い。娘二人は朝から外出し、家の中も実に静か。部屋の片付けなどをしながら終日ノンビリ過ごす。

P1010354 今日は「メサイア」全曲をじっくり聴いた。

演奏は、D.ウィルコックス率いるケンブリッジ・キングスカレッジ合唱団によるEMIの国内盤LP3枚組。オケはアカデミー室内管。独唱、合唱全て男性による禁欲的で宗教的な清潔感漂う演奏。

教会での残響豊かな録音のため、小編成ゆえの迫力不足は感じられない。名手ウイブラハムのトランペットも見事。アルト独唱はカウンターテナー、ソプラノ独唱はボーイソプラノ数人で歌っているが、ボーイソプラノの一糸乱れぬアンサンブルは唖然とするうまさだ。

P1010386 続いて教会からみでオルガン演奏を2枚。

一枚は独テレフンケンのDas Alte WerkシリーズのLPからスイスの歴史的オルガン。

スイス南西部のヴァリス地方の村々に残るオルガンの録音集で、S.ヒルデンブラントがパッヘルベルやフレスコバルディらの作品を弾いている。

電気設備がないために、手動のふいごを録音技師が動かし送風しながら録音したという演奏。清澄でクラシカルな軽く純な響きに酔う一枚。

P1010385 もう一枚は、オーストリアのグラーツの教会に残る16世紀製作のオルガンを集めたE.Tribelによる演奏。

こちらはフローベルガー、フィッシャーら16世紀の作曲家の作品を集めたChristophorusのLP。

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2008年4月26日 (土)

バリサク版、バッハ無伴奏

曇りのち雨、夜は冷えてきた。いよいよGWに突入とはいえ本日出勤。昨日のアリアCDに続きHMVからもCDが届いていた。注文時期は全く異なるのに品物が届くのが不思議と重なってしまう。

281 今回は3点、うち2点は編曲もので激安BRILLIANTからバッハの無伴奏チェロ組曲全曲のバリトンサックス版。オランダの奏者H.V.Twillertによるもの。

2802_2 同じくBRILLIANTのアレンジものから、二台のハープによるフランスピアノ曲集。

内容はフランクの「プレリュード、フーガと変奏」、ドビュッシーの「子供の領分」、フォーレの「ドリー」、そして「マ・メールロア」。オランダのデユオ・ビリティスによる演奏。

238 そして、先日聴き直してして感銘を受けたドワイアンのラヴェルピアノ曲集Accordの2枚組CD。LPでも不足は感じなかったが、こちらはフルネ&ラムルー管による2曲のピアノ協奏曲が入っている。

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