2025年5月24日 (土)

定演が終わってシベリウスロス、ザンデルリンクのシベリウスのことなど

曇りのち雨、明日に掛けて大雨の予報。

 

高温多湿のシーズンになって九州南部は梅雨入り。
自然と雑草が元気になって、しばらく放置していると庭と畑の地面が緑一面に。

 

今年はトマトの生育が早いようで、もう実を付け始めている。

 

定演が終わってしばらくシベリウスロス。

 

 

シベリウスの交響曲第5番は、聴くと実際に演奏するのとでは大違いだった。

実際に演奏してみて、初めて気が付いた部分も多く。シベリウスが相当力を入れて作曲したことを今さらながら思う。

 

例えば印象的な長い休符に挟まれた最後の6つの和音。

変奏曲となっている第2楽章では最初の主題が6回変奏していく。
どうも6という数字がこの曲の全体のキーワードのひとつのようだ。

 

今まで聴き慣れた演奏をいくつか聴き直しているけれど、新たな発見が多く全く印象が変わってしまった演奏もある。
こんな凄いことをやっていたのか、とあらためて驚く演奏もあれば、なぜにここをスルーするのかな、と意外に思う名指揮者の演奏があったりと。


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シベリウスの交響曲第5番を始めて聴いたのはバルビローリの旧録音。

 

聴いてすぐにこの曲を好きになった思い出の演奏だけれど、こちらに書いた通り今聴くと悲しい事実も判明。

LP時代から自分のレファレンスになっているのは、ザンデルリンク指揮ベルリン響のオイロディスク盤のLPだった。


ザンデルリンクのシベリウスは、最初に録音された第3番と第5番の評判が良くて、後に全集録音にまで発展している。


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譜面の読みが深く、細かな個所への配慮も凄い。

実際に演奏していて苦労した箇所も実に鮮やかにクリアしている。

 

今聴き直しても立派な演奏だ。

旧エディションの楽譜を使っている往年の名指揮者の録音の多くは、今では生ぬるく感じてしまう演奏が多くなってしまった。

 

かつて不変とも思えた鉄板の解釈も、時代の移り変わりとともに変化していくのだろう。

 

Youtubeはコンドラシン指揮北ドイツ放送響のライヴ、名演です

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2025年5月20日 (火)

三島ゆうゆう祝祭管弦楽団第7回定期演奏会、そして思いがけない再会

本日快晴、最高気温は28℃。
気温は上がり各地で30℃を越えて今年一番の暑さ。

朝、畑に行くと先週刈ったばかりなのにトマトの間に雑草の芽がびっしり。

今年は環境が良いのか、植えたばかりのトマトとピーマンにもう実が成りはじめていた。

 

今日は家の修繕工事に入った職人さんに声をかけての出勤。

 

日曜は隣町の三島で、三島ゆうゆう祝祭管弦楽団第7回定期演奏会。

このオケは三島市民文化会館を拠点とする地元のプロアマ混成のオケ。

 

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年2~3回の演奏会にその都度メンバーを募るオケ。

N響正指揮者の下野竜也氏がアドバイサーとなり、毎回若手の俊英を指揮者に招いている。

 

・歌劇「イーゴリ公」序曲    : ボロディン
・ピアノ協奏曲第3番      : ベートーヴェン
・交響曲第2番         : ブラームス
 ~アンコール
・威風堂々第1番      :エルガー

  伊藤早紀(ピアノ)
  奥田恵悟(指揮)
  三島ゆうゆう祝祭管弦楽団

指揮の奥田恵悟は広上淳一のほかジェルメッティや準メルクルに師事。
ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール第3位の実績を持つ。

ピアニストの伊藤早紀は地元のピアニスト


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このオケを聴くのは昨年の第4回定演以来。

メンバー表を見ると知った人たちが多数。

先週本番を終えたばかりの沼響のメンバーも見える。

 

伊藤さんのピアノは、堅実なテクニックで奇をてらわずベートーヴェンの世界を丁寧に紡ぎあげていく。中でも第2楽章ラルゴが出色。

奥田氏の指揮は、アンサンブルを整えながらじっくりと腰を落ち着けた着実な音楽造り。


際立った個性は感じられないけれど、ベートーヴェンの音楽を自然の流れの中で聴かせてくれた。


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ベートーヴェンのピアノ協奏曲曲第3番は、沼響草創期の第5回定演(1989年)で取り上げている。

この時のソリストは三島市在住で家内とは幼馴染みの坂本祐子さんだった。

坂本さんは沼響との共演後、ウィーン国立音大教授のミヒャエル・クリスト氏と結婚されてウィーンに渡られた。

ふと伊藤さんの経歴を見ると、師として坂本クリスト祐子とヒャエル・クリストの名があった。

へぇー、そうなんだ・・・
ご夫妻は今頃ウィーンでどう過ごされているのかな・・・・

などと思いつつ、しばらく伊藤さんの姿に坂本さんの姿をオーバーラップしながら聴いていた。

 

休憩時間になり席を立つと、すぐ後ろの席に外国人の男性とそのご婦人らしき二人の姿。

あれ、もしかすると坂本さん???

思い切って声を掛けたら、なんと坂本祐子さんと夫のクリスト教授(現在は名誉教授)ご夫妻だった!!

 

30年ぶりの思いがけない再会にお互いびっくり!

 

坂本夫妻は数年前から日本に移住しているという。

休憩の短い時間の間に、共演当時の沼響のメンバーの話や家内の家族のこと、坂本さんの近況などで盛り上がった。

この演奏会の選曲も坂本さんの提案なのだという。

 

沼響との共演後の今から30数年前、私は生まれたばかりの娘を連れて家内と一緒に三島の実家に帰省中の坂本御夫妻の家に遊びに行き、ご夫妻と楽しい時間を過ごした。


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その時娘のために書いていただいた素敵な二人のサインは、今でも大切にピアノのある部屋に飾ってあります。


坂本さんの実家を辞する別れ際に、ご主人のクリスト教授が私に「あなたとは、またどこかで会えるような気がします」とおっしゃった言葉を今でも覚えている。

その言葉が30数年を経て実現。

たまたま自分が座った客席のすぐ後に、坂本さんご夫妻がいたという偶然。

 

気分は舞い上がって後半のブラームスも気持ちよく聴きました。

 

・・・・よき一日

 

 

 

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2025年5月17日 (土)

レオンハルト/バッハのメヌエット~バロック・チェンバロ・リサイタル

5月半ばの土曜日は朝から雨。
雨風強く傘がさせないほど。


定演の後、私事でいろいろあってブログの更新も滞りがち。


一昨日には孫たちが来て大暴れ、昨晩遅くに帰って行った。


まさに台風一過。


先週天気が良い時の昼寝中のポコ。



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現在家の改修中で、ポコの住まいを一時的に玄関先に移動している。


ポコは自分が家族の一員と錯覚していて、しきりと玄関から家の中に入ろうとする。


なにせ築百年の老朽古民家。


最初大きな傷みに限定して直すつもりが、次々とやばい個所が出てきて、最終的に一か月を超える工事になってしまった。


 


グスタフ・レオンハルトの弾くチェンバロ音楽の小品集。
PHILIPSから出ていたCDで聴く。


何度も書いているけれど2001年に静岡のAOIで一度だけ体験したレオンハルトの実演は強烈な印象を残している。


 


「レオンハルト/バッハのメヌエット~バロック・チェンバロ・リサイタル」



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・ルイ・クープラン:フローベルガー氏を模したプレリュード
・パーセル:グラウンド ニ短調『祭壇を飾れ』
・パーセル:グランド ハ短調
・パーセル:ハープシコード組曲 第7番 ニ短調
・クーナウ:聖書ソナタ『ヤコブの死と埋葬』
・J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988~アリア
・J.S.バッハ:4つの小プレリュード(BWV.924、BWV.927、BWV.940、BWV.929)
・J.S.バッハ:メヌエット ト長調 BWV.Anh.114
・J.S.バッハ:メヌエット ト短調 BWV.Anh.115
・J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ホ長調 BWV.878
・D.スカルラッティ:プレリュードとフーガ ホ長調 BWV.878
・ロワイエ:アルマンドハ短調
・ボワモルティエ:蚤(ロンドー)
・フェヴリエ:とても心地よいもの
・ラモー:鳥のさえずり


 グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
 録音:1988年9月、ハーレム(デジタル)


 


絶妙の選曲と曲順。
このアルバムは、古い時代からバッハまでの小曲を集めた内容で、レオンハルト自身がセレクトし、曲順を編んでいる。


この中ではパーセルの作品3曲にもっとも感銘を受けた。


イギリス音楽中興の祖パーセルの偉大さを初めて知る思い。


 


小さな子供でも弾くことができる、伝バッハのメヌエットがなんとも感動的に聴こえることか。


 


Youtubeはレオンハルトのバッハ、ミュゼットニ長調


 

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2025年5月14日 (水)

モントゥーのストラヴィンスキー、火の鳥のことなど

5月も半ば、朝昼の寒暖差も緩くなり気候も安定してきた、


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先週、雨上がりの庭で珍しいカエルを見つけた。


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濡れた地面に貼りついていたので、最初はゴムかプラスチックの作り物かと思った。

そのうちピクリと動いた。

緑色でところどころの黒い斑点。体長はは6センチほど。
最初巨大化したアマガエルかと思ったけれど、どうも違う。


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いろいろ調べたら、なんと準絶滅危惧種のモリアオガエルだった。

モリアオガエルは自然豊かな森の中にいるものだと思っていた。

大変珍しいので、あらためてじっくり観察。


するとじっと動かなかったのが、突然素早く跳び跳ねて近くの溝に隠れた。


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空を見るといつの間にかカラスが来て上空を旋回している。

 

定演も終わり、ちょっぴりシベリウスとストラヴィンスキーロス。

ストラヴィンスキーとの交流が深かったモントゥーの「火の鳥」を聴いてみた。

手持ちはいろいろ。

 

バレエ「火の鳥」の音楽には四管編成の全曲のほか、3つの管弦楽組曲が存在する

・1910年版全曲(全22曲) 四管編成    
・1911年版組曲(全8曲)  四管編成 バンダなし 子守唄、終曲なし
・1919年版組曲(全7曲)  二管編成   
・1945年版組曲(全12曲) 二管編成

モントゥーはストラヴィンスキーの「春の祭典」と「ペトルーシュカ」は初演を指揮しているが、初期の作品「火の鳥」の初演では第1ヴァイオリン奏者として参加している。(初演の指揮は作曲家でもあったガブリエル・ピエルネ)

モントゥーの「火の鳥」の正規録音は1種のみ。


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・1956年  パリ音楽院管弦楽団 スタジオ録音

この録音は1919年版とされているが、実際には1911年版組曲から「 火の鳥の嘆願」「 金のリンゴと戯れる王女たち」を除き、1919年版組曲の「子守歌」と「終曲」を加えた版。


すなわち初演時の四管編成を1919年版に似せて編んだ独自の版。
「魔王カスチェイの凶悪な踊り」の1919年版での特徴的なトロンボーンのグリッサンドは入らない。

1956年録音ながらステレオなのがありがたい。


オケの明るくカラフルな音色なのは魅力的であるものの、アンサンブルはかなりラフ。
絶妙なバランスでの高音部のぶつかりが緊張感を呼ぶ「カッチェイの踊り」などはストラヴィンスキー独特のオーケストレーションが十分に音になっていなかったりする。

 

他のモントゥーの「火の鳥」も聴いてみた。
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・1953年4月11日   ボストン交響楽団    ライヴ

West Hill Radio Archives WHRA 6012から出ていたライヴ録音。

この演奏のベースは明らかに1911年版。
「 火の鳥の嘆願」「 金のリンゴと戯れる王女たち」が入っている上に、最後に1919年版組曲にある「子守歌」と「終曲」を加えて演奏している。

 

さらに20年ほど前、米国のDisco Archivaから多量にモントゥーのライヴが発売され、その時買い集めた手持ちの中にも、ボストン響との「火の鳥」ライヴが2種ある。


CD-Rの表に、サインペンで管理番号が書いてあるという代物で、届いた時は仰天したが、面白いものも沢山あった。

・1945年1月13日   ボストン交響楽団    ライヴ
・1960年        ボストン交響楽団    ライヴ

エアチェックのようで、曲の初めと終わりにアナウンスが入る。

1960年録音はタングルウッドでの演奏のようだ。

最後に1919年バージョンとアナウンスされているが、カッチェイのトロンボーンのグリッサンドがないことの他、ホルンや打楽器パートに1919年版と異なる部分が散見される。「 火の鳥の嘆願」「 金のリンゴと戯れる王女たち」も入り、明らかに1911年版+「子守歌」「終曲」版

録音は、モノラルとはいえエアチェックとは信じ難い生々しい音で、West Hill Radio Archives から出ているWHRA 6012よりもかなり鮮明。
パリ音楽院管とのステレオ録音よりも細部ははっきり聞えるほど。

「カッチェイの踊り」の凄絶さとフィナーレの感動的な盛り上がりなど、演奏も West Hill Radio Archives盤を凌ぐ。

 

1945年録音はアセテート盤への録音のようで針音が入る。


この時期の録音としてはかなり鮮明。使用している版は、こちらも1911年+「子守歌」「終曲」だが、パリ音楽院管の録音と同じく、「 火の鳥の嘆願」「 金のリンゴと戯れる王女たち」は省かれていて、見かけ上では1919年版と変わらない。

 

他にいろいろな指揮者の「火の鳥」を聴いていると、モントウー盤と全く同じ1911年+「 火の鳥の嘆願」「 金のリンゴと戯れる王女たち」を省き、1919年版組曲の「子守歌」と「終曲」を加えた版。「子守歌」「終曲」版の演奏があった。


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ラインスドルフ指揮ボストン響のRCA盤。

録音は1964年4月で、この年の7月にモントゥーは亡くなっている。


モントゥーの使用していた楽譜を使用したのかもしれない。
ボストン響も手慣れた演奏だった。

 

Youtubeはユーリ・シモノフ指揮の火の鳥

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2025年5月12日 (月)

沼津交響楽団第41回定期演奏会終わる

沼響の定演は無事終わりました。


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本番が始まるとあっという間に終わってしまった感じ。


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・神聖な舞曲と世俗的な舞曲  :ドビュッシー
 

 ~ハープのアンコール
・アラベスク第1番      :ドビュッシー 

・組曲「火の鳥」(1919年版):ストラヴィンスキー
・交響曲第5番 変ホ長調   :シベリウス

~アンコール
・かわいらしい組曲(美しい組曲)からポルカ
                :シベリウス
 松川智哉(指揮)
 有馬律子(ハープ)
 沼津交響楽団

 

以下本番までの先週の備忘録

日曜の本番を控えて先週は火曜、金曜、土曜と週に3日の集中練習。

 

今回のプログラムは全て20世紀の曲でした。


プログラム全体としては短いけれど、かなり密度の濃いハードな内容。


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金曜日の夜はハープの有馬先生が初めて入り、ドビュッシーの初顔合わせ。

ハープが入ると繊細で淡雪のような雰囲気が会場に広がっていく。

後半は「火の鳥」の集中練習。


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「火の鳥」のホルンパートには、自分が苦手としているFisの音が異様に多くて難儀。


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そして本番前日土曜日は午後から夜までほぼシベリウス。


 そして日曜は本番。


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自分としてはだいぶやらかした箇所もあり、オケ全体として危うい場所もあったけれども出来としてはよかったと思う。

ホルンにはキツイプログラムだったけれど、無事に終わって正直ほっとしている。

 

今回はいつものプログラムの曲目解説の他、沼響の後援組織である「友の会」の担当もあり、招待チケットの発送や会報の作成、当日は会員の受付や会費の集金、優先席への案内など演奏以外の雑用も多く、演奏になかなか集中できずに終わってしまった。

お客様アンケートを読むと、比較的凝った曲目内容にもかかわらず、楽しんでいただいたことが伝わってくる。

独奏を聴けるのが珍しいハープがやはり好評だった。

今回のドビュッシーへの選曲は私から提案させていただいたもの。


結果的にプログラムとしてセンスの良い内容になったと思う。

お客さんも凝った内容の割には、いつもと変わらぬ入りで安心しました。

よかった。

 

Youtubeはウクライナのキーウ生まれのフィンランド人指揮者、ダリア・スタセフスカのシベリウスの交響曲第5番、彼女はフィンランドのラハティ交響楽団の首席指揮者。入魂の名演です。

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2025年5月 7日 (水)

本日の練習、本番迫る、自分の音程の悪さにあらためてがっくり

今日は晴れて最高気温は24℃

 

今回演奏会の自分のチケットの売れ行きが良い。
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一般に馴染の薄い曲ばかりで心配したけれど、「面白そうだから行きたい」とか、生のハープの音を聞いてみたい、という人からの引き合いが多かった。

わからないものだ。

図書館に置いてあった沼響の演奏会のチラシもなくなっていた。

 

昨日の連休最終日は朝から雨。

気温は下がって最高気温は18℃。

こんな天気だったのでホルンをさらったりしていた。

 

そして夜にはオケ。


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シベリウスの交響曲第5番を松川先生の指揮でしっかり3時間の練習。

皆さん休養十分、集中力もあってよい練習になった。

 

自分も昼間に適度に吹いていたためか、良い出来だと思っていた。

けれども今日、昨日夜の練習録音を聴いて自分の音程のひどさにがっくり。

吹いていては気がつかないけれど、客席であのように聞えていることを思うと内心ショック。

あらためて合奏中で周りの音をまともに聞けていないことを痛感する。

 

いよいよ日曜が本番です。

 

Youtubeはヒュー・ウルフ指揮Hr響(旧フランクフルト放送交響楽団)のシベリウス、交響曲第5番

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2025年5月 5日 (月)

GWは袋井で、法多山とらーめんユタカ

今年のGWは天気に恵まれて今日も良い天気のこどもの日。

最近は大きな鯉のぼりを見かけることがほとんどなくなった。

娘達はこの連休は大阪万博を楽しんだ様子。

 

昨日の午前中は畑にトマト、ナス、キュウリを定植。

苗の数が足らず、午後に「沼津農園」まで買いに行くと駐車場は満車で順番待ち。
今までこんなことはなかった。
野菜が高騰し、家庭菜園を始める人が増えたのかしらん。

 

3日の土曜は、家内の同級生の夫が昨年ラーメン屋を開業したので、県内西部の袋井市へラーメンを食べに行っていた。
袋井までは自宅から東名高速を使って2時間ほどの道のり。

ラーメンを食べるだけではもったいないので、店の途中に法多山に行くことに。

 

法多山尊永寺は、高野山真言宗の別格本山で厄除け観音として知られる。
遠く聖武天皇の時代に行基が開創した名刹。

 

10時過ぎに山の麓の駐車場に到着。
着くとかなりの賑わい。


連休だからかな、と思って駐車場で車を誘導しているお爺さんに聞いたら、今日は法多山の開創1300年祭の中日で、大法会があって本山の高野山からも偉い坊さんたちが来て餅撒きもするとのこと。


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ヘェー、知らなかった。

ちょっと得した気分になって本堂に向かう。


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重要文化財の山門を通ると新しいお堂が見えた。
1300年を記念して建てられた金堂だとのこと。

ちょうどクイズ・ラリーをやっていて、正解者は法多山名物の厄除け団子をいただける。

 

5問のクイズはなかなか難しくて、解いたと思って受付に行ったら一問不正解。
再度挑戦してやっと正解、なんとか団子をいただけることができた。


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一服して本堂へ向かう。

特別な日らしく正面の階段は通行止め。

12時から餅撒きとのことで30分前にはかなりの人。

後ろのあたりに並ぶ。


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12時に始めると思っていたら、偉いお坊さんの講話がありそれが30分越え。

天気が良くて日差しも強くしだいに熱くなっていく。

そのうち自分の周りのお年寄りたちが日陰を求めて移動し始めた。
自然と自分は前の方に。

やっと講話が終わったと思ったら記念撮影が始まっている。

 

ようやく餅撒き。

結局自分はベストポジションにいたらしい。

餅を投げるお坊さんの多くはご老人で遠くには投げられず。
自分のいる場所は近からず遠からず。

来ていたジャンパーを広げたら自然に紅白の餅が入ってくる。


たくさん入ったので、途中から横にいたおじいさんに渡したりしていた。


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後で数えたら家内の分も入れて50個を超えていた。

(食べきれないので帰りに友人や親戚に配りました)

本堂でおみくじを引いたら大吉。

良い気分になってラーメン屋に向かう。

 

カーナビ頼りにお店に向かうと延々と続く田園地帯。

河の堤防近くの路がだんだんと狭くなって、不安に思い始めた頃にお店の幟が見えてきた。

時計は2時を回っている。


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奥さんが出迎えてくれた。

住宅地の中のおよそラーメン屋らしくない店構え。


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このようなロケーションで客が来るのかなぁ、と思っていたら先客がいた。

カウンターでご主人といろいろとラーメンの蘊蓄話。

ご主人は定年退職のあと、かねてからやりたかったラーメン屋の開業を目指し、

5年間、県西部の名店「ヤマシロ」で修業。

 

ラーメン「ヤマシロ」は静岡県ラーメングランプリで西部の一位に選ばれるほどの県内でも五指に入るラーメンの名店。

だが昨年惜しまれつつ昨年閉店。


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師匠が暖簾分けを許したと自慢するだけあって、さすがに旨かった。


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スープには5種類のダシを使い麺も自宅の手打ち麺。

話をしているうちに新しいお客が入ってくる。

とてもフラリと入るような場所になく、知らないと来ることができないような店。

 

どうやら閉店した「ヤマシロ」の味を求めてやってくるようだ。


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1日4時間の営業だけれど、毎日仕込みに12時過ぎまでかかるとのこと。

ご主人によると、未だ師匠の域には達していない。

そのうち師匠を越える味を創りたいと、はにかみながら言っていた。

奥様の苦労も大変だろう。

高速を飛ばして2時間なのでとても煩雑には来れないけれども。
近くに来たら寄りたいと思います。

頑張ってください。

 

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2025年5月 2日 (金)

本日の練習、火の鳥にピアノが入った。

5月最初の金曜は朝から雨。
気温が下がり夜はセーターを着たりして過ごしている。

 

今日は雨の中愛犬ポコのトリミング。

画像は昨日のポコ。
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汚れているせいか、だいぶふけて見えます。

 

そして今日雨が降ることを予想していたので昨日は一日畑作業。

父の代から使っている耕耘機を使って、トマトやナスなどを植える下準備。

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畑の隅で見つけた紫の花。

初めて見た。種類はわからない。

 

木曜夜はオーケストラ。
いよいよ本番まで2週間を切って大ホールで松川先生の指揮。

曲は20世紀の巨匠ストラヴィンスキーの「火の鳥」。
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今回からこの曲の重要なパートであるピアノが入った。

エキストラの女性はなかなかの名手。

オケ全体の演奏に厚みが出てきた。

 

自分はこのところスランプ気味で高音が思うように当たらない。

基本に帰って家でYoutubeに出ているホルンのレッスンなどを見ている。

やはり年かな。

 

Youtubeはペトレンコ指揮ベルリンフィルの「火の鳥」からフィナーレ

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2025年4月29日 (火)

ハンス・シュヴィーガーのプロコフィエフとバラキレフ

GWに入って孫たちが再び帰省。

昨日は婿殿も加わり夜は酒を酌み交わしながら近況報告。

この4月から部署も変わりなにかと気疲れの様子。

そして今日は過ごしやすい良い天気の昭和の日。


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畑の檸檬が枯れてしまったので檸檬の苗を庭に植えていた。

檸檬は風当たりの強い場所はだめらしいので、かつて庭にあった大クスノキの切り株跡に植えてみた。


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帰省していた孫が物珍しそうに見つめている。

このレモンが実をつけるのは何年先だろうか。

 

ドイツの指揮者ハンス・シュヴィーガー(Hans Schwieger 1906-2000)のプロコフィエフとバラキレフ。


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・組曲「ワルツ集」op.110
・ジプシー幻想曲op.127~バレエ音楽「石の花」  :以上プロコフィエフ
・ロシアの主題による序曲            :バラキレフ

 ハンス・シュヴィーガー(指揮)
 カンサスシティフィルハーモニー

         録音 1959年

米ヴァレーズ・サラバンドから出ていたLPでURANIA原盤。
ステレオ録音。

このLPの解説によると、フルトヴェングラーの指揮する「ウラニアのエロイカ」で有名な米URANIA社の最後の録音だという。
URANIAのLPでステレオ盤は初めて見た。

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(調べてみたら手持ちのグラーフ指揮のベルリオーズのLPに、ステレオ盤が存在することがわかりました。)

シュヴィーガーのURANIA盤ではほかにグラズノフの交響曲第4番の録音もある。
ロシア音楽が得意だったのだろうか?

プロデユーサーはトーマス・フロスト。
彼は後にCBSに移り、オーマンディ指揮フィラデルフィア管との数多くの録音を送り出している。

このLPのプロコフィエフの2曲は、CD初期になぜかフルトヴェングラー指揮のストラヴィンスキーとのカップリングで発売されている。
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ほとんど無名の指揮者とオケで、しかもマイナーな曲。
とても売れそうにもなく、やむなくフルトヴェングラーと抱き合わせたのかもしれない。

ハンス・シュヴィーガーはケルン生まれ。

マインツ州立歌劇場の音楽監督の時、妻がユダヤ人であったために辞任して渡米。
その後カンサスシティフィルの音楽監督。

ュヴィーガーはアメリカに渡る際に日本に滞在して、1937年から1年の間東京音楽学校で教鞭を執っている。

その後再来日して1974年から1976年まで東京芸術大学に在職。

 

この盤はいずれも珍しい曲で、バラキレフの曲はチャイコフスキーの交響曲第4番の終楽章に使われているロシア民謡「白樺は野に立てり」による変奏曲。

プロコフィエフのワルツを集めた組曲は、旧作のオペラ「戦争と平和」、バレエ「シンデレラ」、伝記映画のための音楽「レールモントフ」からワルツを抜き出して1946年に1つの作品にまとめた作品。

オケの響きが薄いけれども、テンポの変化に工夫を凝らしたワルツ集など、曲の良さを知るには過不足のない演奏。

録音もステレオ初期ながらまずますの音。

 

Youtubeはプロコフィエフの「石の花」

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2025年4月26日 (土)

本日の練習、本番まで3週間

4月最後の週末の土曜日。

寒暖差が大きくて朝に冬物のジャケットを出した。

一昨日クリーニング店のおばちゃん曰く、先週冬物セールをやったのにあまり集まらなかったとのこと。


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庭の純白のツツジが満開だ。

今年は例年よりも遅いようだ。

昨日は畑の雑草を取り、石灰を撒いての下準備で一日が終わる。

 

今日は朝から沼響の後援会の入会案内の印刷発注で、アップロードがうまくいかずに四苦八苦。

午後は帰省している孫たちを連れて入院中の岳父の見舞いに行っていた。
かつて同業他社で活躍していた岳父も齢90を超え、だいぶ弱ってきた。

 

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木曜日は沼津市民文化センター小ホールでオーケストラ。

沼響の本番も迫り、松川先生の指揮でシベリウスの交響曲第5番。

 

その日は仕事で遅れての到着。
しばし舞台袖でオケの音を聞いていた。


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だいぶまとまってはきたけれど、響きが曖昧模糊として混沌としたシベリウス。

自分は第2楽章最後の低音のCで四苦八苦。

 

Youtubeはハンヌ・リントウ指揮フィンランド放送響のシベリウス、交響曲第5番

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