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2006年2月12日 (日)

金聖響&東京フィル

沼津市民文化センターでのコンサートを聴く。曲目は歌劇「フィガロの結婚」序曲、ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」、組曲「展覧会の絵」というもの。ピアノは久元祐子。

編成を絞ったモーツァルト、金聖響は極めて自然で流れの良い指揮ぶり。オケの響きも軽快で美しい。コンチェルトの久元さんは以前リストとシューマンを聴いたことがある。
太い音色で豪快な演奏だったと記憶しているが、本日のモーツァルトも実に安定した弾きぶり。特に煌びやかな第3楽章は秀逸だった。第1楽章のカデンツァは初めて聴く珍しいもの。誰のだろう?

後半は「展覧会の絵」、モーツァルトでは美しい響きを楽しめたが、大編成となると響きの精度はいまひとつ。金管楽器の一部に弱さがあり個別のソロの部分にも不満は残る。

ただ楽器の鳴らし方とバランスの良さはなかなかのもの、特に「カタコンブ」の強弱のコントールの良さは指揮者の優れた才能の証明。「キエフの大門」の盛り上がりも充分の迫力。アンコールはなし。

それにしても金聖響、長身でかっこよかった。客席の前の方は若い女性で占められていました。

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