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2006年2月19日 (日)

マタチッチの未完成とラシライネンのグリーグ

P2190083 多少曇り気味だが静かなる休日。今日はマタチッチのN響ライヴを聴く。1973年12月27日にマチネーでおこなわれた「青少年のためのプロムナードコンサート」のライヴ。ライナーによるとA席が500円だったそうである。
曲は、「未完成」「カルメン第1組曲」「ファランドール」そしてアンコールとしてクロアチアの作曲家ゴドヴァッツの「交響的コロ舞曲」というもの。当日はこの他に「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「マイスタージンガー」の3つの序曲も演奏されたという。今思えば垂涎のプログラム。NHK音源によるAltusのCD。

青少年向けのコンサートとはいえ手抜きなしの全力投球のコンサート。特に速いテンポで進めながら歌心にも不足せず、大きな広がりを持つ「未完成」は大変な名演。
ビゼーはまさにマタチッチの豪快さと不器用さが赤裸々に出た個性的な演奏で、「前奏曲」で大太鼓をどん!どん!と極端に強調するあたりはマタさんの面目躍如。
アンコールのゴトヴァッツの曲は9分近くの大曲、いわばマタチッチのお国物だけにノリノリの祭りだワッショイ!的強烈な盛り上がりが凄まじい。

P2140070 もうひとつはフィンランドの指揮者アリ・ラシライネンのグリーグ。
曲は「ペール・ギュント」の2つの組曲と「叙情組曲」、オケはノルウェー放送管。余白にヘルシンキ・ストリングスによる組曲「ホルベルク時代から」が入っている。ワーナー・クラシックスから出ている国内千円盤CD。

いわゆるスーパーオケでもスター指揮者でもないが、すっきりと清潔に心のこもった演奏で聴かせる。グリーグのようなシンプルな音楽はこのような演奏で聴きたい。それに比べて「ホルベルク」は悪い演奏ではないが、音の密度と求心力で多少劣るようだ。

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