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2006年2月 4日 (土)

インバルの「野鳩」

P2040018 今宵、仕事を終えた後明日の小学校の音楽教室のためのオケ練習に参加。体調を崩ししばらく楽器から遠ざかっていたので、勘が戻るのに時間がかかった。ただ「カルメン」や「新世界より」といった何度も演奏した曲なので多少は助かる。

ところで、「新世界より」の第4楽章の終盤のテンポの取り方で練習時に多少の混乱があった。そもそもこの場所はジムロック版、スプラフォン新旧版の3つとも楽譜のテンポ指定が微妙に違っていて、古今の名指揮者たちの解釈もそれぞれに迷いの見られる箇所なので真剣に考えれば考えるほど解らなくなってしまうのは無理もない。

家に帰ってから気になったので、いくつかの演奏のこの部分だけを取り出しスコア片手に聴いてみた。が、ますますわからなくなった。
聴き比べているうちにインバル&フィルハーモニア管のCDにカップリングされていた、ドヴォルザークの交響詩「野鳩」に思わず聴き惚れ、20分近くの全曲を聴き通してしまった。

この曲は、チェコの詩人、カレル・ヤロミル・エルベンによる詩集「花束」による4つの交響詩の中の第4曲。既に9つの交響曲を完成して作曲家としては大家の位置にあった時期の作品だけに、ソツのないオーケストレーションと構成力の見事さで聴かせる曲だが、いささか常識的で面白みに欠けるような気がしないでもない。
インバルは、夫を殺害した未亡人の話という暗い曲を劇的で起伏に富んだ演奏で聴かせてくれる。

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