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2006年2月23日 (木)

シュナーベルのベートーヴェン

P2230094 シュナーベルの弾くベートーヴェンのピアノソナタを聴く。
聴いたのはDanteの復刻CDで、ソナタと協奏曲全曲といくつかの変奏曲が入っているHMVにシュナーベルが残したベートーヴェン録音の集大成14枚組。1930年代の録音。

シュナーベルのベートーヴェンを初めて聴いたのは20年以上前のこと。函館山近くの喫茶店の中に「皇帝」のレコードが小さな音量で静かに流れていた。古い録音ながら音にしっかりとした芯があり、堂々たる風格に満ちた実によい演奏、店主さんにお願いしてジャケットを見たところシュナーベルとサージェントの録音だった。
今日聴いたのはソナタの14番から16番までと幻想曲の入った1枚。

巷で言われている精神的な深さよりも、艶のある健康的な音楽がシュナーベルの本質ではないかと思う。
この4曲を聴いてみると出来不出来の差がかなり大きい。技巧の危うさもあり、有名な「月光」など第3楽章のなにげない箇所で躓いていたりする。

ところが、多少指がもつれても妥協せず速いテンポで弾ききっていく第16番を聴いているうちに次第にシュナーベルの音楽に引き込まれていったのも事実。
これを精神的な深さと取るかは難しいところだが、時の流れの中に埋没せず長く聴き継がれてきた何か不思議な魅力のある演奏だ。

猛烈にテンポの速い「幻想曲」は、CDに復刻した際に回転数を間違えたのではないだろうか。あまりにも速すぎシュナーベルが超技巧派のピアニストに聴こえる。

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