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2006年2月11日 (土)

ラフマニノフの交響曲第1番

P2110056 沼響HPのコラムに、ラフマニノフの交響曲第1番の初演の模様を紹介しているうちにこの曲が聴きたくなった。手が伸びたのは、アンドリュー・リットン指揮のロイヤルフィルの演奏。Virgin classicsから出ている交響曲全集中の1枚。

ラフマニノフの初めての交響曲は、がっちりとした両端楽章に軽めのスケルツォの第2楽章、美しくも叙情的な第3楽章といった第2番と同じような構成。
初演時、指揮をしたグラズノフが曲を理解できなかったうえに極端な練習不足のため、歴史的な失敗作となったとされている曲だが、第1楽章ではボロディンやリムスキー・コルサコフの影響も聴かれ、同時代の他の作品に比べてもさほど斬新な作品には聴こえない。
ロマンティックでちょっとオセンチなラフマニノフ独特の甘い旋律も既に健在。第1楽章の最後には「怒りの日」の断片が鳴り響く。

ワンパターンのリズムの繰り返しが多い第2楽章は冗長な気がしないでもないが、第3楽章の美しさはグラズノフやタネーエフら同時代のB級交響曲作家の作品よりも、掛け値なしに上だと思う。第4楽章は目まぐるしく移り変わるリズムの変化が印象に残るが、これは演奏するにはかなり難物、練習不足で臨んだ初演時のロシア響の演奏が悲惨な結果となったのも納得。

リットンの演奏は、複雑なリズムの絡みを鮮やかに処理していきながら、テンポの変化を自由に付けて非常にわかりやすく聴かせてくれる。1989年録音。

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