スメターチェクのライヒャ
ここのところココログが思うように更新できない。更新画面にアクセスできない上にようやくアクセスできたと思えばエラーとなってしまう。なんとかして欲しいものだ。
今日で3月も終わり年度変わりの多忙な時期に突入、これから休日返上の毎日となりそうだ。昨日のオケの練習も休んでしまった。
昨日はスメターチェク指揮するアントニン・ライヒャ(レイハ)の「テ・デウム」を聴く。世界初録音、昭和51年度文化庁芸術祭参加レコードということで分厚い解説書が付いている。
ベートーヴェンの友であり、リスト、ベルリオーズ、フランクの師であったボヘミアの作曲家アントニン・ライヒャは木管五重奏曲に馴染みがあるくらいで、さほど興味のある作曲家ではなかった。このレコードもスメターチェクが指揮しているという理由だけで町の電気屋さんの中古盤コーナーで購入したもの。
この曲はライヒャの晩年、パリ音楽院作曲科教授時代の作品だが、ヘンデルのオラトリオのような古典的な格調の高さとベルリオーズにも連なるフランス・ロマン派の萌芽も感じられる隠れた秘曲とも言える名品だった。
オルガンを巧みに用いながら華やかで親しみ易い旋律が展開していく。トランペットとトロンボーンが壮麗に鳴り響きながら合唱の2重フーガが展開していく第4曲などなかなかのものだ。
スメターチェクの緊張感に満ちた指揮と教会の豊かな残響を取り入れた録音も素晴らしい。
ネットで検索してみたら、神奈川混成合唱団が昨年演奏していた。ただし日本初演と書いてあるがこれは誤りで、東京のフィルハーモニック合唱団が1976年に日本初演をおこなっている。
沼津交響楽団のHPに聴き比べ「ラフマニノフの2番を聴く」をアップしました。今回はロシアの巨人ゴロヴァーノフの演奏。連載11回目
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