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2006年3月12日 (日)

ティボーのシャコンヌとエネスコのヘンデル

P3120153今日は往年の名ヴァイオリニスト二人の名演を聴く。
聴いたのは鈴木メソードで有名な才能教育研究会が発行した「世紀のバイオリン名演集」というタイトルの2枚組LPで、東芝EMI製作。
ヴァイオリンを弾く友人からの頂きもので、ティボー、クライスラー、エネスコ、ヌヴーらの弾く小品が入っている。

この中からティボーの弾くヴィターリのシャコンヌとエネスコのヘンデルを聴く。
繊細な音に気品と華が感じられるティボー、最初の格調高い深い音から思わず姿勢を正したくなるようなエネスコのヘンデル、いずれも素晴らしい。

このエネスコの弾くヘンデルのヴァイオリンソナタ第4番には特別な思い出がある。
家の近くに「あずみ野」という民芸喫茶があり、クラシック音楽好きの店主さんがいつも静かにクラシック音楽を流しているのだが、ある日私がカウンターでコーヒーを飲んでいる時にこのエネスコのヘンデルがかかった。

尋常でない最初の一音に、私は金縛りにかかったような深い感動を覚えた。他のお客も同様だったようで、横にいた30代くらいの女性は聴いているうちに切なくなってしまったのか涙をポロポロ流していた。

1920年代の古い録音で、このLPの復刻も最上とは言えない。だが演奏の素晴らしさが完全に時間を超越してしまっている。人間の到達し得る最高の境地まで達した名演。

P3060136沼津交響楽団HPの聴き比べコラムに「新世界より」を聴くをアップしました。今回はジュリーニ若き日の演奏。連載93回目

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