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2006年3月21日 (火)

A.デーヴィスのヴォーン・ウイリアムス

肌寒い朝を迎えた春分の日。墓参りを済ませた後職場へ直行。

P3210184ここ数日ヴォーン・ウイリアムスの交響曲を聴き続けている。聴いているのはA.デーヴィス指揮BBC響による全集で、9つの交響曲にタリスとグリーンスリーヴスの二つの幻想曲、「ひばりは揚がる」、仮面劇「ヨブ」、「すずめばち」序曲が収録されているセット物CD。

V.Wの交響曲はどこか掴み所がない印象があって敬遠気味だった。V.Wの曲で実演で聴いたことがあるのは吹奏楽のための「イギリス民謡組曲」くらい、そもそも国内のコンサートでV.Wの交響曲が採り上げられることってあるのだろうか。
そういえば日曜の「N響アワー」で、ネヴィル・マリナーが振った「トマス・タリスの主題による幻想曲」を放送していた。通常の弦楽オーケストラに加えて、舞台の雛壇上に独立した小編成の弦楽オーケストラが鎮座していた。全く独特の世界だ。

今まで定評のあるバルビローリやボールトで聴いても今ひとつしっくり来なかったのだが、このデーヴィス盤を聴いてV.Wの良さが初めて解ったような気がする。

中でも田園交響曲に非常に大きな感銘を受けた。全ての楽章が遅いテンポ、しかも第2楽章は第1楽章の主題そのままで楽器を変えただけでという不思議な曲だが、霧の合間から草原が時折姿を見せるような茫洋とした音の風景が延々と続いていく。
第2楽章の長大なトランペットソロと第4楽章で遠くから聴こえてくるソプラノ独唱の美しさも印象に残る。

V.Wのとてつもなく大きな包容力と暖かな心が、聴き手の心の中に静かに入りこむような音楽だ。

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コメント

2003年12月7日(日)京都フィロムジカ管弦楽団 第14回定期演奏会で、RVWの田園交響曲を聴いたことがありますよ。 素晴らしい演奏でした(当サイトに感想文あります)

なおこのアマオケ、ほとんど行けてませんが、前回はロットの交響曲第1番、それ以前にもバターワースのシュロップシャーの若者、エルガーの交響曲第1番などを演奏している気鋭のオケです。

ちなみにA.デイヴィスのRVWは、この田園交響曲のみ持ってます。
確かに包容力を感じさせるいい演奏ですよね。

投稿: 安田裕隆 | 2006年3月22日 (水) 18時46分

安田さん、コメントありがとうございます。
田園交響曲の実演をきかれたのですかぁ、いいなぁ。

ロットやバタワースを演奏してしまうとは、
アマオケならではの大胆なプログラムですね。
プロのオケではなかなかできないことだと思います。

かつて都響がフルネの指揮でオールショーソンのプログラムで演奏した時など、さすがのフルネでも空席が目立っていました。

投稿: 山本晴望 | 2006年3月23日 (木) 23時05分

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