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2006年3月17日 (金)

リヒテルのドビュッシー

4月のような暖かな陽気の一日。
市民文化センター主催のクラシックレコードコンサートを終え、ただいま帰宅。
レコードコンサートという言葉は今では完全に死語になってしまったが、企画から当日の解説までやらせていただきながら、知らず知らずのうちに20年以上続いている。

途中何度か挫折しそうになったが、遠方から来てくれているお客さんや、毎回楽しみに来てくれる人々に励まされ今まで続けることができた。この経験が仕事や日常生活でどれだけ役立っているか計り知れない。

P3170161帰宅後に聴いたのは、リヒテルのドビュッシー「前奏曲集第二巻」のライヴ録音。
米ターナバウトの外盤LPで、かつて日本コロンビアから出たこともある。

遠くで鳴る教会の鐘の音、やがてピアノに向かうリヒテルの足音が聞こえ、鐘の音が鳴り止まぬ中で第一曲の「霧」が始まる。
途中でバタンと扉を閉める大きな音や汽笛のような音が飛び込んだりと、度を越えた臨場感だが、リヒテルの鬼気迫るピアノに尋常ならざる気配が漂う名演。

P3170162A面の「ヒースの茂る荒地」が終わったところで針を上げ、同じ曲をグレンジャーが室内楽用に編曲した演奏を聴く。ジェフリー・サイモン指揮のフィルハーモニア管によるもので、CALAから出ているドビュッシー管弦楽曲集中の1枚。
非常に珍しいピアノ曲からの編曲が多数収録されているアルバムで、中でもこのグレンジャーとラヴェルの編曲が傑出している。

「ヒースの茂る荒地」は7つの木管楽器にホルン、アルトサックス、ハーモニウムというもの。これが実に絶妙な編成で、冒頭フルートの涼やかな音が流れるだけで部屋の空気が一変する。
あらゆるものが清められ心が洗われるような名編曲だ。フィルハーモニアの演奏も良い。

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コメント

そのDEBUSSY欲しいですねぇ。コロムビアの1000円盤で馴染んだものだが、こどもの耳には少々難物だった記憶もあります。(月光ソナタ、なんか聴いていて頃だから)

なんか、とてもライヴの臨場感が溢れた(録音情報不明の)演奏だった気がします。CDになっていませんよね。

投稿: 林 侘助。 | 2006年3月19日 (日) 15時15分

このリヒテルのドビュッシーは、ライヴなのは明らかですが出所不明の謎の録音です。
私もこのターナバウト盤と日本コロンビア盤しか目撃したことがありません。CDにはなっていないと思います。

ステレオ録音となっていますが、かなり曖昧模糊としています。なぜか楽音以外のノイズが鮮明なのが不思議。

投稿: 山本晴望 | 2006年3月20日 (月) 00時00分

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