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2006年4月25日 (火)

プロハスカの「運命」

今日は時々雨がパラついたりと、はっきりしない天気の一日。体調管理のため仕事を早めに切り上げ久しぶりにハードオフに行ってみた。

電気用品安全法の影響で、オーディオ製品にはかつてのような活気は薄れ、特にガラクタが沢山つまったおもちゃ箱を覗き見るような楽しさがあったジャンク品コーナーは面白みがなくなった。

ジャンクLPコーナーからは、目に付いた二つのレコードを購入。
P4250278ひとつはコロンビアが出していた「正統を伝える指揮者たち」シリーズからケンペが指揮するバンベルク響の録音で、「未完成」とウェーバーの「オイリアンテ」序曲、スメタナの「ボヘミアの牧場と森から」が入った一枚。
同時期に録音されたブラームスの交響曲第2番は77年の初出時に購入していたが、この1枚は買いそびれていた。100円。

P4250279あとはキングから出ていた「五大交響曲」というタイトルで、「ジュピター」「未完成」「運命」「悲愴」「新世界より」の5曲がLP2枚に詰め込まれたもの。
演奏は始めの3曲がプロハスカ、「悲愴」と「新世界より」がゴルシュマンで、オケはウィーン国立歌劇場管、米ヴァンガードの音源。

プロハスカの「未完成」とゴルシュマンの2曲は既に外盤で持っていて、これだけ詰め込まれていると音質は相当落ちるが、プロハスカの「シュピター」が聴きたくなって気軽な気持ちで買い求めたもの。200円。

虚心になって聴いてみると、適度にロマンティックですっきりした音楽運びで聴かせるプロハスカの演奏が良い。「運命」の第1楽章展開部のファゴットのみの部分を、ホルンとファゴットを通常の分け方と異なる部分で分担させるなど、初めて聴くアイディアも聴かれてなかなか面白い。推進力溢れる「ジュピター」も好演だ。
初めから大名演は期待していなかったが、ウィーン風のローカルな味わいがなかなか楽しめたアルバム。

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