サヴァリッシュのシューマン
家に古くからある夏みかんが今年はいつになく豊作となった。本来は6月まで待たなければ甘くならないのだが、裏山にいるハクビシンに食べられ始めたので思い切って収穫。バケツ3杯ほどになった。
実り始めた冬に食べた時は口が曲がりそうなほどの酸っぱさだったのが、かなり甘くなっていた。
最近シューマンに凝っている。今日聴いたのはサヴァリッシュの交響曲第3番「ライン」。ドレスデン国立管を振った全集中の1枚。
サヴァリッシュの数多くの録音の中でも代表的な名演で、あまりにも有名な演奏。
ロマンティックで自然な音楽の流れの中に、ドレスデンのオケの柔らかで品格に満ちた響きが非常に良いバランスで響いている。
もうひとつヤニグロの弾くボッケリーニのチェロソナタを聴く。
ウエストミンスターから出ていたボッケリーニ室内楽曲集のLPで、他にトリオソナタが2曲とフルート五重奏曲が入っている。トリオソナタはワルター・シュナイダーハンらウィーンの音楽家達。フルート五重奏曲はハース指揮のロンドンバロックアンサンブル。
明るさだけでなく内省的な落ち着きも感じられる佳品を、ヤニグロは確実な技巧と幾分柿色を連想させる渋い響きで弾いていた。
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コメント
サヴァリッシュのシューマンの交響曲全集、いいですよね~。 同じLPを以前に中古で捕獲して持っています(サイトにも掲示済み・・・お恥ずかしながら)。
くまぐすさんちのブログでも、くまぐすさんご自身がシューマン大好きだそうで、マイナーな曲(失礼)が採り上げてられていて勉強になります。
モーツァルトの影に隠れていますが、今年は没後150年。 もっと聴かれていいですよね~
投稿: 安田裕隆 | 2006年4月19日 (水) 12時39分
毎年のようにN響に客演していたサヴァリッシュも、最近は情報が入って来なくなってしまいました。一度実演を聴いてみたいと思っています。
今うちのオケで練習しているシューマンのピアノ協奏曲のを聴いているうちに、最近シューマンが急に好きになりました。
ニフティにも書き込みされていたくまぐすさんのブログも拝見しました。
一度ヤフオクで落札したCDの送り主がくまぐすさんだったことがあって、驚いたことがあります。
投稿: 山本晴望 | 2006年4月20日 (木) 07時31分
サヴァリッシュの「ライン」は私の唯一の実演体験でありまして、そのN響定期公演の映像はLDとしてリリースされています。端正な様式ながらよく歌っており、熱気も十分な名演でした。最近ブックオフの250円コーナーでドレスデンとのCDを購入。車の中でよく聞いています。私はシューマンの第1と第4が苦手なくせに、この「ライン」と2番は大好きなんです。
ピアノ協奏曲も好んでおり、時折勝手に頭の中で鳴り出してしまう困った曲です。
投稿: ぶりちょふ | 2006年4月20日 (木) 21時52分
ぶりちょふさん。
サヴァリッシュの「ライン」を実演で聴かれたのですか、いいなぁ。
サヴァリッシュとスウイトナーはかつて毎年のように来日していたので、いつでも聴けるだろうと思っているうちに、スウイトナーは引退同然となり、サヴァリッシュも健康の不調が伝えられ、どうやらこのまま聴けずに終わってしまいそうです。
買い逃したCDがあっという間に廃盤になって入手不可能になってしまうのと同様で、演奏会もチャンスがある時に聴いておかないとだめですね。
投稿: 山本晴望 | 2006年4月21日 (金) 00時10分