フランチェスカッティのパガニーニ
職場で予想外のトラブルが生じ、ただいま帰宅。
土曜日に迫ったPTA総会の資料も作らねばならぬ。PTA役員も当初この3月で任期切れとなりめでたくお役御免のはずだったのが、後継者が見つからずあと一年続投となってしまった (T^T)。
少子化と通学区域の自由化などで地域のコミュニティが薄れ、年々役員を引き受ける人を見つけるのが難しくなってきた。学校への関心が薄いかと思えば、参観日には苦情と御意見の嵐。難しい世の中になってきたものだ。
これ以上愚痴は言うまい、今日は何かスカッとした音楽が聴きたくなった。
レコード棚から取り出したのはパガニーニの直系の弟子といわれるフランチェスカッティの弾くパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番。
オーマンディ指揮フィラデルフィア管の伴奏の定評のある名盤。この演奏のオリジナルはモノラルだが擬似ステレオ化されて何度か発売され今も現役のはずだ。
艶やかな音色と鮮やかな技巧、確信に満ちた弾きっぷりに聴いてて圧倒されるのみ。オーマンディの伴奏も素晴らしい。
今回聴いたのはML4315という米コロンビアのオリジナルLPで、デンオンのモノラル専用カートリッジDL102で聴く。モノラルながらフランチェスカッティの美音をものの見事に再現し、まさに実在の響きだ。擬似ステレオ化された後のLPやCDと比べると雲泥の差の再生音。
このような音を聴くとオリジナルのLPを探す人の気持ちも理解できる。
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コメント
この録音は父から譲り受けた擬似ステレオの国内初期盤で楽しんでいます。通常は擬似ステレオ盤は持たない主義なのですが、この擬似ステレオ化は上手くいっていて違和感を感じません。
それにしても山本さんのお聞きになる録音は、自分の趣味とよく合致するので驚いています。
投稿: ぶりちょふ | 2006年4月20日 (木) 21時56分