ボールトのヴォーン・ウイリアムス
今日は朝から雨、駐車場から職場までの間狩野川の堤防沿いを歩く。
途中の小学校の敷地内に樹齢数十年の見事な欅が10数本並んでいたのだが、校舎の新築工事で無残に切り倒されてしまった。お情けに苗が数本植えてあったが、あの威容を取り戻すことができるのだろうか。
今日はボールトのヴォーン・ウィリアムスを聴く。A.デーヴィスの交響曲全集を聴いて以来、苦手のヴォーン・ウィリアムスが身近になった。
ボールトのヴォーン・ウィリアムスは定評のあるところだが、聴いたのはロンドンフィルとの有名な全集ではなく、ロンドン響との1949年録音の交響曲第5番とロンドンフィルとの「A Song of Thanksgiving」と「ひばりは揚る」がカップリングされた一枚。Dutton から出ているCD。
交響曲第5番は、第3楽章スケルツォのオリジナル版と改訂版の両方が収録されている。
最初の2曲は第二次世界大戦中に作曲された曲で、特にオーケストラに合唱、ソプラノとナレーターとオルガンが加わる「A Song of Thanksgiving」は第二次世界大戦の勝利を祈って作曲されただけに、親しみやすい旋律とブラスの輝かしい吹奏が印象的な曲。1944年にボールトによって録音され、終戦の五日後に全英に放送されたという。
いずれもボールトの確信に満ちた雄大な演奏に圧倒されるのみ。やはりボールトは素晴らしかった。DuttonのCD復刻も見事なものだ。「ひばりは揚る」は一転して、控えめでしみじみとした音楽を聴かせてくれる。
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