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2006年4月11日 (火)

前橋汀子ヴァイオリンリサイタル

今日は、沼津市民文化センターでおこなわれた前橋汀子ヴァイオリンリサイタルに行く。明日の大きな会議の資料作製に追われ、職場を飛び出した時は開演時間を大きく過ぎていた。前半のベートーヴェンの「ロマンス第2番」と「クロイツェルソナタ」は聴き逃したものの、仕事に疲れた頭には後半の小品集で充分。

後半は「モスクワの思い出(ヴィニァフスキ)」、「アヴェマリア(シューベルト~ヨアヒム)」、「ウィーン奇想曲(クライスラー)」「感傷的なワルツ(チャイコフスキー)」「ノクターン(ショパン~ヨアヒム)」「ハンガリー舞曲第5番」「ツィガーヌ」など、これだけで盛りだくさんなプログラム。しかもアンコール3曲。

前橋汀子のヴァイオリンは何度が聴いたことがあるが、かつてフルネ&都響で聴いたショーソンの「詩曲」の名演が忘れられない。

今日のリサイタルでも艶のある音色は健在。特にチャイコフスキーやショパンのように遅いテンポでたっぷりと聴かせる曲が良い。一方のヴィニアフスキやたっぷり歌わせ過ぎの「アヴェマリア」は今日の自分の体調ではちょいと重い。

外で激しい雨が降りしきる中、弦楽器にとって万全なコンディションとは言えないが、曲が進むほどに楽器が豊麗に鳴りはじめた。
「ツィガーヌ」序奏での厚い妖艶な音には、思わず身を乗り出してしまった。髪を振り乱しての後半も印象的。アンコールは「タイスの瞑想曲」が良かった。この種の小品を弾かせると実にうまいものだ。

それにしてもこの人、自分が最初に聴いた20年以上前と容姿がほとんど変わっていないのには驚いた。ピアノはイーゴリ・ウリアシュ。

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