天城、白雲楼での合宿
土曜の夕方、仕事を早めに切り上げオケの合宿に合流する。場所は天城の奥にある「白雲楼」。狩野川の支流の川沿いにある23年前の沼響旗上げの際にも利用した思いで深い宿だ。現在創立当時のメンバーは私を含め3人を数えるのみとなってしまった。
練習場は昔のままだが小さな第2練習場が出来ていた。宿のご主人は沼響の第九公演にも合唱団員として参加してくれた人だ。
練習の中心はラフマニノフの交響曲第2番。3管編成の管楽器メンバーも全て揃い横島先生の指揮にも力が入る。
お楽しみの夜の宴会は、各種地酒や団員手造りのビールなどを持ち込み、ヤンヤヤンヤの大賑わい。これが楽しみでオケを続けてきたようなものだ。
一夜明けた日曜の天城は雨、二日酔いのメンバーもいるが効率の良い練習が進んでいく。
午後は降り番のシューマンなので、近くの地元の人たちが運営している川沿いの小さな温泉に入れてもらう。入湯料100円を入り口のポストに入れる。地元の人たちと一緒に入ったが、これが熱い。尋常な熱さではなく全身が真っ赤になってしまった。
早々に退散し近くにある梶井基次郎の文学碑を見に行く。晩年の梶井が川端康成と出会った様子が刻んである石碑は川端康成の筆。ただ、以前は手入れが行き届いていたが、今日は周囲が荒れている様子。どうしたのだろうか。
帰りに菓子処「梅月」で家人へのお土産を購う。温泉饅頭にしようかと思ったが柏餅とどら焼きにする。すると店内に爽やかなフルートの調べが流れてきた。はて?と思い耳を澄ますと、なんとドビュッシーの「古代のエピグラフ」のアンセルメ編曲のオケ版ではないか。これは珍しい。
嬉しくなってイチゴ大福まで買ってしまった。写真はアリオンから出ていた原曲の「ビリティスの歌」集成。
なんとなく愉快な気分となり、車の窓を開け温泉に火照った体を冷やしながら車を飛ばす。車中で聴いたのはミトロプーロス指揮するマーラーの第8番、ウィーンでのライヴ。ウィーンフィルが燃えた白熱の名演だ。
家に着いたら鼻水が出てきた。調子に乗って風邪をひいてしまったようだ。
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