エリーザベト・シューマンのシューベルト
巣の転落後しばらく姿を消していたツバメが帰ってきた。再び巣を作り始めたようだ。ガンバレ!心の中で密かに応援。
夜の9時すぎから雷を伴って猛烈な雨が降り始めた。
今日はドイツの名歌手エリーザベト・シューマンのリートを聴く。かつて東芝のGRシリーズで出ていたシューベルト歌曲集2枚組LPで、シューマン全盛期の1920年代から40年代末までの録音の集大成。ロック中心の地元の中古レコード店で格安で見つけたもの。
明るく柔らかな声で優しく語りかけてくるシューベルト。コケティッシュな趣の「野ばら」や高貴な香りの漂う「アヴェ・マリア」。優雅で美しい発音の名唱揃いの名アルバム。
シューマン晩年の録音からヴォルフの歌曲も聴く。死の前年1951年の録音で「シューマン、ドイツリートリサイタル」というタイトル。1970年代初めに日本コロンビアから出ていた千円盤のヒストリカルレコーディングシリーズ中の1枚。ヴォルフ、メンデルスゾーン、フランツの歌曲が入っているシューマン晩年のアメリカでの録音。シューマンの生年ははっきりしないが、おそらく70才前後の録音。
明るく明快な声の質は全盛期と変わらない。時おり音程のふらつきはあるが、シリアスで屈折したヴォルフの世界を見事に歌い切っている名唱だ。
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- オランダ王立海軍軍楽隊のアルメニアン・ダンス(2025.06.06)
- ジャン・ラングレーのミサ曲のことなど(2025.06.03)
- クラシック・レコードコンサートは絵画と音楽(2025.06.02)
- アリーナ・イヴラギモヴァのモーツァルト(2025.05.28)
- チューリヒ歌劇場のフンパーディンク、ヘンゼルとグレーテル(2025.05.25)
コメント