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2006年5月22日 (月)

小林道夫のフランス組曲

P5220353今日は小林道夫のバッハを聴く。聴いたのはフランス組曲全曲の2枚組LPから第1、2番。70年代に東芝EMIに録音されたアルバム。

ここではチェンバロではなく、ピアノで弾いている。リヒテルのようなロマンティックさをあえて避け、淡々と弾いている謙虚なバッハだが、各舞曲の性格の違いを実に明確に打ち出している。
音量の変化を抑え目にしながら、芯のある打鍵で厳しい音楽の動きを見事に打ちだした第1番終曲のジーグを聴いていると、あえてチェンバロを用いなかった理由が判るような気がする。

P5220352続いてフランス組曲と同じ路線で作曲されたグリーグの組曲「ホルベルク時代から」。
オリジナルのピアノ版では、舞曲を連ねた古典的なスタイルがより明確になるのだが、今日は有名になった弦楽合奏編曲版を聴く。

聴いたのは、バウムガルトナー指揮によるルツェルン祝祭管によるオイロディスク原盤による国内盤LP。
こちらは石英の結晶のようにカチリとしたグリーグ、バッハに通ずる古典的な佇まいが明確に伝わってくる演奏だ。いくぶん醒めた印象も受ける。
叙情的でロマンティックに演奏しがちな曲だが、グリーグが意図したのはこのようなスタイルだったのだろう。アンサンブルの精度は申し分ない。

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