民族楽器によるリスト
今日は、ハンガリー国立民族アンサンブルによるリストの「ハンガリー・ラプソディー集」を聴いてみた。有名な第2番をはじめ「ラッコツィ行進曲」の15番の他第13,14,19番の5曲入り。指揮はIstvan AlbertとLaszlo Berkiの二人で振り分けている。ハンガリーのクオリトンのLP。
比較的小編成の弦楽器中心のアンサンブルにクラリネット数本と民族楽器ツィンバロンが加わる。
リストの音楽をベースにテンポを自由に動かし、変化に富んだアドリヴを聴かせるクラリネットとツィンバロン。剣を振り回し乱舞するかのような野趣に満ち、マジャール人の血の沸騰を感じさせる迫力充分の演奏だ。
もひとつハンガリーの名指揮者ドラティの「ハーリ・ヤーノシュ」を聴く。こちらはフィルハーモニア・フンガリカを振ったドラティ2度目の録音で、コダーイ管弦楽曲全集からのデッカのLP。
師コダーイへの深い共感に満ちた、ドラティの隙のない曲運びが見事な演奏だが、熱狂的な民族楽器の演奏の後に聴くとずいぶんと上品に聴こえる。
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