ロザンタールのラヴェル
ここのところ不眠症気味で昼と夜が逆転してきた。仕事もハードとなりちょっと疲れ気味。
ヤフオクで落札した品が二点届いた。
ひとつはラヴェルの弟子だったロザンタールのラヴェル管弦楽曲全集。Adesから2003年に出た3枚組CD。
ラヴェル直伝の演奏として非常に有名な全集で、既にAdesのLPで全集は所有している。
しかし、これがキングから出ていた国内盤LPに比べて音が硬い印象があったので、最新のリマスタでは改善されているかと思い落札したアルバム。
試みに「クープランの墓」を聴いてみたが、細部の明瞭度は増しているものの、LPで感じられた仄かに香るアンニュイな雰囲気が失われてしまっている。LPの方が音がよかった、がっくり。
もうひとつは、コンドラシンがコンセルトヘボウ管を振った晩年のライヴ。Tahraから出ていた2枚組CDで、シューベルトの「ロザムンデ」抜粋、ベルリオーズの「ロメオとジュリエット」抜粋、フランクの交響曲とシベリウスの交響曲第2番というもの。
全て初出らしい。コンドラシンの晩年のライヴはフランクとシベリウスの交響曲第5番がフィリップスから出ていた。最近聴いたコンセルトヘボウとのラフ2のライヴが凄まじい演奏だった。この中のシベリウスが同じ頃の演奏で、これは期待できそうだ。
今日は、オーマンディ時代のフィラデルフィア管首席オーボエ奏者のジョン・ディ・ランシーの吹く「オーボエと管弦楽のためのフランス音楽」というアルバムを聴いた。プレヴィン指揮のロンドン響がバックを付けているRCAのLP。ランシーに献呈されたフランセの「花時計」、サティ~ドビュッシー編曲の「2つのジムノペディ」、イベールの交響的協奏曲がカップリングされている。
プレヴィンにこの手の曲を演奏させると実にうまい。可憐さと艶っぽさの絶妙な共存。フランス系の流れを組むランシーの絹のような滑らかな音色も美しい。
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