コレギウムアウレウムのモーツァルト
ここ一週間ほど自転車で通勤する日が続いているが、ちょうど近所の工業高校の通学の時間と重なっている。そのマナーの悪さは目を覆うばかり、昨年バイクで通っている時など、いきなり飛び出した自転車の高校生を避けるために転倒。ズボンが裂けてしまった。
幸い軽い打撲で済んだものの、その高校生はスタコラと遁走してしまった。
今日はコレギウム・アウレウムのモーツァルトを聴く。70年代に古楽器演奏のパイオニアのような形でハルモニアムンディが組織したコレギウム・アウレウム。
今ではすっかり時代遅れの感があるが、そのロマンティックで典雅な響きは捨て難いものがあり、特にティチクのプレスしたハルモニアムンディのLPの独特の艶のある響きが好きで、中古屋で目にすると思わず手が伸びてしまう。
今日もそんな一枚で、ディヴェルティメントK.563。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各一本のための曲で、モーツァルトはこの編成で書いたのはこの一曲だけだ。
ディヴェルティメントとはいえ室内楽曲のこの曲はコレギウム・アウレウムのメンバーは極めてストイックに演奏していく。
もうひとつ、同じくコレギウム・アウレウムの交響曲第40番と第41番。これは1991年のモーツァルト没後200年の際にBMGビクターが出した「素顔のモーツァルト」というCD3枚組シリーズ物のひとつ。かつて駅前のデパートで1セット500円で投げ入りされていたもの。
緻密なアンサンブルの見事な演奏。特に一つの強い意思で貫かれた第40番は、とても指揮者なしの演奏には聴こえない。この集団が極めて高度な技術を持った演奏家たちの集合体だったことが如実に判る演奏だ。
沼響のHPに聴き比べ「ラフマニノフの2番を聴く」をアップしました。
今回はケルン放送響のシェフ、ビシュコフの演奏。フジテレビのドラマ「妹よ」で実際に使われた演奏です。連載28回目
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