マルティノンの「夏の牧歌」
ここのところ寝不足と不規則な食事、運動不足が崇り、ウエスト膨張気味で購入するズボンはアジャスターのついたものばかり、これでは完全に生活習慣病予備軍だ。
今日は天気も良いし、通勤に自転車を使うことにする。朝の渋滞の合間をスイスイと通り抜けるので、思いのほか通勤時間も掛からない。カルガモのつがいを眺めながら狩野川沿いの堤防を走る時などなかなか爽快。
だが、仕事で帰りが遅くなってしまうと辛いものがあることも事実。夜道の中、ペダルを懸命に踏んでもなかなか前に進まず、次第に空しい気持ちになってきた。
今日はマルティノンの指揮するオネゲルの「夏の牧歌」を聴いてみた。1953年録音でオケはラムルー管。マルティノンが世界に雄飛する直前のラムルーの常任指揮者時代の録音だ。
「マルティノン・フランス音楽集」というタイトルのエピック原盤のフィリップスの国内盤LP、他にドビュッシーやフォーレ、ルーセル、デユカスなどが入っている。
早いテンポでスイスイとすすめたスタイリッシュな演奏。毅然とした気品も感じられ、中間部の陽光が降り注ぐようなキラキラとした感覚も見事なものだ。
再録音も聴いてみる。こちらはフランス国立放送局管を振ったオネゲル作品集。「パシフィック231」、「ラグビー」、「クリスマス・カンタータ」が入ったEMIの国内盤LP。
こちらは旧録音よりも多少遅くなったが、標準よりも早めのテンポの明晰な演奏。内声部の細かな動きもはっきりと響いてくる。だが旧録音の溌剌とした気分はかなり薄れている。
さらにラムルー管時代のマルティノンを聴こうと、ルーセルの「バッカスとアリアーヌ」の2つの組曲が入ったエピック盤に手が伸びたが、B面のフルネのドビュシーの「小組曲」の演奏に聴き惚れ、今日は仕舞いとした。
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