フォーレの肖像
ココログの障害は解決される気配がなく、夜に更新したくとも出来ない日が続く。これでは乗り換えを考えた方が良いかもしれない。
今日はフォーレ。聴いたのは、東芝EMIから出ていた人気シリーズ「フランス音楽のエスプリ」シリーズからプラッソンの指揮するフォーレの数々。
付随音楽「ペレアスとメリザンド」と「マスクとベルガマスク」と「パヴァーヌ」が収録された盤と、「バラード」「幻想曲」「子守歌」「エレジー」といったピアノ、ヴァイオリン、チェロなどの独奏楽器とオーケストラのための作品を集めたもの。オケはトゥルーズキャピトル管に、ピアノのコラール、チェロのトゥルトゥリエ、ヴァイオリンのデュメイらが加わる。
これはLP末期のもので、いずれもフランスの著名な演奏家たちによる格調高い演奏で楽しませてくれる。
特に通常の組曲の版で演奏される二つの管弦楽曲が独唱や合唱も含めた劇付随音楽の形で聴けるのが嬉しい。ソプラノのシュターデなど、独唱者も豪華版だ。
続いてEMIから出ていた2枚組LP「フォーレの肖像」。その中から自作自演の前奏曲とイザイの弾く「子守唄」、そしてアンゲルブレシュト指揮する「ペレアスとメリザンド」組曲を聴く。
フォーレとイザイは1913年、アンゲルブレシュトは1953年録音。いずれも熟れきった果実のような、独特の崩しが特徴的なフォーレとイザイの演奏。20世紀初めは皆このように演奏していたのだろうか。
一方のアンゲルブレシュトは、現代的でかっちりとした中に脂粉の香りが仄かに漂うような色気が感じられるもの。有名な「シシリエンヌ」を抜群のうまさで聞かせるフルートは、名手デユフレーヌだと思う。
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