吹奏楽コンクール地方大会
今日は一日休みを取り、娘が出場する吹奏楽コンクールの地方予選を聴きに行った。
場所は富士のロゼシアター。
プログラムを見ると、大部分はオーケストラ作品のアレンジものだ。自分が中学の時は、吹奏楽のオリジナル作品ばかりだった。
「トスカ」や「トゥーランドット」、「ナブッコ」などのイタリアオペラの名作の吹奏楽編がずらりと並ぶのも時代の移り変わりを痛感する。プロコフィエフの「アレキサンドロフ・ネフスキー」まで登場しているのには驚いた。いずれも大作曲家の著名作品であるだけに、それなりに聴かせるが、原曲を知る耳には良い所取りの中途半端さは否めない。
演奏する中学生たちは皆真剣そのものの表情。青春真っ只中の爽快さも感じられ聴いていて気持ちの良いものだ。
ドラを吊るしている紐が切れて大きな音をたてながら転がりだす団体があったりと、予期せぬハプニングが起こるのもコンクールという特殊な場ならではだろう。
娘の学校はプログラムの最後に登場。自由曲はバーンスタインの「キャンディード序曲」という難曲。特にホルンには二つのミュートの持ち替えが煩雑な曲だ。
最初の課題曲はなかなかの好演で、特に打楽器セクションの優秀さが目に付いた。
「よし!なかなかいいぞ」と思ったが、続く自由曲で、メンバーの技量の凹凸がクローズアップされてしまった。一人のソロの僅かなミスが次第に伝染、だんだんと全員がヨレヨレになっていく。なんとも脆いものだ。結果は予想とおりの銀。
中三の娘の夏もこれで一つの区切りがついた。
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