スタンリー・ブラックの「ベン・ハー」
今朝は不覚にも寝坊してしまった。5時頃に一度目が覚めたのだが、もう一眠りと思ったのが誤りのもと。急ぎ準備を整え、職場まで最も早く到着するバイクに乗り込もうと車庫に足を踏み入れたら愛犬のドッグフードの袋が破られ、床一面に散乱していた。
どうやら隣家の床下に巣食い毎晩ギャーギャーと不気味な声で鳴いているハクビシンの仕業らしい。今日は先を急ぐので、散らかったドッグフードを適当に横によけバイクに跨る。今日は最後まで不運続きで、帰宅途中で激しい雨に降られてしまった。
10数年前に宝くじの当選金で買ったポンコツバイクは、電気系統がイカレていてアースが充分に取れていないようだ。雨の中を走ると、ビリビリと手が痺れ軽い感電状態となってしまう。
帰宅したら、ヤフオクで落としていたLPが2枚届いていた。ひとつはスタンリー・ブラック指揮のロンドンフェスティバル管、合唱団によるロンドンステレオラボラトリーシリーズの映画音楽集で、「アラビアのロレンス」「荒野の七人」「ベンハー」その他の曲が入っているもの。
もうひとつはロシアのクラリネット奏者、レフ・ミハイロフの吹くサキソフォン曲集で、ヒンデミットのアルトサキソフォンソナタをロシア語のナレーション付きで演奏した珍盤。
スタンリー・ブラックの盤は、「ベン・ハー」組曲のみが聴きたくて購入したもの。中学生の頃にFMで放送されたブラスを豪快に鳴らしたスケールの大きなこの演奏に圧倒されたことを思い出して落札。意外とこの種のLPは探そうとするとなかなか見つからないものだ。
さっそくB面最初の「ベンハー」に針を下ろす。冒頭から派手なブラスの咆哮とチャイムの連打が聞こえてくる。嚠喨と吹き鳴らす音を割ったホルンの音を聴いているうちにゴキゲンな気分になってきた。
ロンドンフェスティバル管は録音用のスタジオオケだが、この録音には優れた金管奏者たちが加わっていたようだ。「戦車の行進」の黒光りするようなブラス群の響きは見事なもの。大編成のオケに合唱を加えたアレンジも良い。
ただしカップリングされた他の曲は、底の浅い軽薄な編曲と演奏に終始。
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