グローフェのハドソン川組曲
今日から8月だが、朝から涼しい風が吹き比較的過ごしやすい一日。
ここのところ仕事が倍増、音楽を聴く時間がなかなか取れない。
聴き比べシリーズも中途半端のままだ。LP棚の整理も遅々として進まず、オーディオ部屋は音盤散乱状態。
しかしながら続々と見つかる懐かしい音盤の数々が、自らのストレス解消となっているのも事実。今日はそのような中からグローフェの「ハドソン川」組曲を聴く。
コステラネッツ指揮の彼の管弦楽団による、米コロンビアモノラルLPで、ハドソン川流域の都会の風景をグローフェの巧みなオーケストレーションで聴かせる描写音楽。
第3曲で突然犬の吼える声が聞こえたかと思いきや、ゴー!ボシャーンといったボーリングの玉が転がりピンを倒す音が盛大に聞こえてくる珍曲。
どうやらコステラネッツがこの曲の初演を行ったらしい。ジャケット裏には初演時のリハーサル風景の写真が紹介されている。野外ステージ上のオケの前でボーリングをプレイしている人がいてステージ横にはバイクに乗った警官が立っている。これまた珍な風景。
演奏は、べらぼうにうまいオケを見事にドライヴした痛快なもの。
まさに初演者の貫禄。
カップリングは、カンボジアの大統領だったシアヌーク殿下作曲の「カンボジア組曲」と、ホワイトという人の「蚊の羽音」というこれまた他に類のない珍曲を集めた一枚。
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