ラリュー&ラクロワの忠実な羊飼い
今年のお盆で休めたのは16日と昨日のみ。今日も職場で机に向かう。
連日の猛暑の中、甲子園では素晴らしい試合が続いている。試合がおこなわれている間、道を行く人の数が少なくなったようにも見える。
ここ数日、古今の名フルート奏者たちの演奏を楽しんでいる。夏にはフルートの涼しげな音が良く似合う。
今日はフランスの名手、マクサンス・ラリューのヴィヴァルディ。
1974年来日時の録音で、デンオンのPCM録音、マスターソニックシリーズのLP。現在クレストシリーズの1,000円CDでも出ている。
チェンバロとレリザシオンはロベール・ヴェイロン=ラクロワ。曲はフルートソナタ集「忠実な羊飼」。
3度目の録音だという、ラクロワの控えめながら雄弁なチェンバロが聴きもの。ラクロワの作り出す自然な音楽の流れに、見事に同化しているラリューののびやかなフルートも素晴らしい。
録音も良く、奥行きがあり、しっとりとした響きのデンオンのLPの再生音が実に良い。
仕事の帰りに立ち寄ったハードオフで見つけたレオンハルトのバッハも聴いてみる。
「フランス風序曲」と「イタリア協奏曲」、そしてリュートのために書かれたBWV.998の「プレリュードとフーガ」が入ったハルモニアムンディ原盤によるティチクLP。1967年、キルヒハイム、フッガー城糸杉の間における録音、105円也。
マイクがチェンバロに近く、繊細なラクロワ音の後と比べるとずいぶんと仰々しく大味に聞こえる。「イタリア協奏曲」の豪快な響きは軽薄さも感じてしまう。ところが「フランス風序曲」では同じ楽器でありながら、落ち着きが感じられのが面白い。
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