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2006年9月27日 (水)

テユーレックのゴールドベルク変奏曲

朝から降っていた雨は午後には上がった。朝、胃のレントゲン検査を済ませ職場に向かう。朝食抜きはちょいと辛い。

今日は先月ヤフオクで落としたボールト&ロンドンフィルのチャイコフスキーの交響曲第5番を聴くことにした。日本コロンビアから60年代に出ていたLPで、ミラーインターナショナルによる普及盤。ボールトのチャイコフスキーは「イタリア奇想曲」や「白鳥の湖」「くるみ割り人形」の録音があるが交響曲は珍しい。

P9270566第1楽章から平板でユルイ演奏。しばらく聴き進めたがあまりにも凡庸な演奏で退屈してきた。ボールトの演奏は、穏健で自然体な中にも格調の高さが感じられるのだが、この録音はルーティンな演奏に終始している。第2楽章が終わったところでB面に変えようとレコードを手に取りレーベルを見て、思わず目が釘付けとなった。

なんとそこにはJohn Prichardの文字。プリッチャードの演奏だったのだ。ジャケットは裏も解説もエードリアン・ボールトとなっているのに。
日本コロンビアには時々この種のチョンボがある。コマンドレーベルの音源をシリーズ化したときに、ジャケット表示は「アパラチアの春」なのに実際は「ロデオ」が収録されていたLPを製品化したのも日本コロンビアだった。

期待していただけに第3楽章以降を聴く気が萎え、そのまま袋に入れてしまった。

P9270567お口直しにロザリン・テユーレックの弾く「ゴールドベルク変奏曲」を聴くとする。
これは6年ほど前に外盤で格安で出回ったCD200枚の大物セット、「20世紀の偉大なピアニストたち」シリーズ中のCD2枚組。国内盤は20万円近くで出回っていたが外盤では3万円台で買えた。

止まりそうなほど遅い冒頭アリアに驚かされるが、全て必然性を持ったテンポであることが後の変奏曲が証明してくれている。淡々とした中にも深遠なバッハの世界が自然と広がる素晴らしい演奏だ。

P9270565沼響のHPの聴き比べコラム「ラフマニノフの2番を聴く」をアップしました。
今回はテノール歌手のホセ・クーラの振る演奏。連載36回目。

涼しくなってきたので、そろそろ「第九」の聴き比べも再開しようかとも思う。

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コメント

プリッチャードはBBCのライヴでブラ2を出していて、これがなかなかの熱演。最後の和音が終わらないうちに飛び出す大喝采に驚いたものです。それ以来気になる指揮者ではあるのですが、実際に購入したのは「プロムスにおけるウィーンな夜」と題された1枚だけでした。ボールトと比べては少しかわいそうかも。

投稿: ぶりちょふ | 2006年9月28日 (木) 21時31分

ぶりちょふさん。

プリッチャードは、シュワルツコップの伴奏指揮やプロムス・ラストナイトコンサートで良い味を出していましたが、ボールトの演奏だと思って聴いたもので、少々厳しい感想となっちゃいました。

今日、チャイコフスキーの後半2楽章を聴きましたが、フィナーレなどなかなか堂々としていて良かったです。

投稿: 山本晴望 | 2006年9月28日 (木) 22時56分

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