N響のアルメニアン・ダンス
今日は最高気温が30度を超え再び夏に逆戻り、とはいえ湿気は少なく吹いてくる風は秋の気配が感じられる。夜もだいぶしのぎやすくなった。
気持ちよく寝入っていた朝5時に、至近距離で突然鳴り響いたドン、ドンという花火の音に目が覚める。あぁ、今日は地区の体育祭だった。慌てて飛び起きた下の娘が準備を始めている。自分は校区祭には参加せず、家の雑事を片付けながら日曜日をゆっくりすごす。
夜9時過ぎ、教育テレビのスイッチを入れたらN響の管打楽器セクションがA.リードの「アルメニアンダンス・パートⅠ」を演奏していた。これは珍しい。指揮は沼響を振っていただいたこともある山下一史さん。
クラリネット中心にだいぶトラが入っているとはいえN響が吹奏楽を演奏するのは初めてだという。びったり揃ったアンサンブル、あちこちに出てくるソロもさすがにうまい。
N響の管楽器のメンバーの大部分は中高校生時代に吹奏楽部に入っていたのではなかろうか。皆、実に楽しそうに演奏している。
聴いていてこちらも愉快な気分になってきた。ジャケットは1983年3月、アルフレッド・リード初来日ライヴの「アルメニアンダンス」が収録されているLPのジャケット。
一流のプロオケのメンバーが吹奏楽を演奏した、同じようなノスタルジーと楽しさに溢れた録音でデニス・ウィック指揮のロンドン・ウィンドーオーケストラによるホルスト、ヴォーン・ウィリアムスの吹奏楽曲の入ったエニグマ盤がある。
クラリネットのブライマーやオーボエのキャムデン、トランペットのウィブラハム、チューバのフレッチャーなど、コンチェルトの録音も残しているイギリスの超一流の管楽器メンバーが一同に会し、吹奏楽のオリジナル曲を演奏した実に楽しいアルバムだ。
これからホルストの「ミリタリー・バンドのための組曲第2番」に針を下ろしてみるとしよう。
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