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2006年9月25日 (月)

アンリエット・ピュイグ=ロジェの音楽紀行

今日も涼しい、庭先にアブラゼミの遺骸を見つけ夏が去ったことを実感する。

P9250580今日はフォーレのレクイエムを聴いた。聴いたのはバレンボイム指揮のパリ管による演奏。フィッシャー・ディースカウがバリトンを歌っている。バレンボイムがパリ管の音楽監督に就任してまもなくの録音で、合唱は、パリの団体ではなく、エジンバラフェスティバルの合唱団となっている。
バリトンもオケも実にうまいが、あまりにもシンフォニックなフォーレで、清楚なイメージからほど遠いレクイエム。
その中で光っていたのが、アンリエット・ピュイグ=ロジェのオルガン。彼女はクリュイタンスの録音でも弾いていたはずだ。

ローマ大賞を受賞しレジェン・ドヌール勲章まで受け、フランス音楽界の国宝的存在だったピュイグ=ロジェ女史は、東京芸大や国内の音楽大学に何度も招かれ、来日時に貴重な録音を残していった。

P9250581そのなかの一つ、アポロンから出ていた「ピュイグ=ロジェの音楽紀行」を聴く。ダングルベールからラモー、チマローザからセイシャスまでの20曲。フランスからイタリア、スペインに至る南ヨーロッパのクラブサン楽派を巡る珠玉の曲の数々を集めた素敵なアルバム。
余り知られていない曲ばかりだが、ピュイグ=ロジェの手にかかるとたちまち光彩を放つ名品と化していく。

P9250579続いてソニークラシカルへのドビュッシー&フォーレピアノ曲集。「月の光」に始まり「月の光がふりそそぐテラス」に終わるドビュッシーに加えて、フォーレの1番と6番の2つのバルカロールを挟んで5番と6番の夜想曲が演奏されている。

ドビュッシーとフォーレの数多い作品の中から選びぬいた作品を作曲年代順に並べ、しかも均整の取れたプログラムとした見事なアルバムだ。いずれも深く心に残る慈愛溢れる名演。
ただしこれは10年ほど前に出た1,000円のシリーズ物CDだがあまり音が良くない。これはオリジナルのLPを探そう。

P9250578最後に三上明子のフルートでブラヴェのソナタト短調を聴く。
「フランス フルート音楽の系譜」という1989年の録音で、ブラヴェからドヴィエンヌ、ゴーベール、ルーセル、ケックランを経てメシアンに至るフランスのフルート音楽を俯瞰するアルバム。ここでロジェ女史は、チェンバロとピアノを弾いている。

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