アルベルトのチャイコフスキー
昨日から天気が崩れ始めた。今日も夜から雨。
ここのところ気になっているルドルフ・アルベルトの演奏を聴いてみた。
聴いたのは、70年代はじめに日本コロンビアのダイアモンド1000シリーズとして出ていたチャイコフスキーの交響曲第4番。MS-1061EVという番号が付いている。
オケ表示はパリフィルだが、今回復活したCDではラムルー管となっている。
EVという末尾の記号にもあるように米エベレストのマークがレーベル面に印刷されているが、なぜかジャケットには同くアメリカのマイナーレーベルの米カウンターポイントのロゴが小さく印刷されていた。
どうやら、あちらこちらのマイナーレーベルを彷徨していた音源らしい。
外盤LPでは京都の中古音盤屋で見かけたことがあるが、びっくりするような値段が付いていて印象に残っている。手元にあるのはブックバンクのジャンクコーナーで100円で見つけたもの。
曲の勘所を見事に掴んだ老練な演奏。ラムルー管からボテッとした厚い豊かな響きを引き出している。荒削りながら骨太の演奏で、これは楽しめる。
もうひとつシャーンドルの弾くバルトークの「子どものために」から最初の数曲。フィリップスのアーティストギャラリーシリーズで出ていたLP。
民謡を素材とした平易で親しみやすい曲の数々、変化に富み内容の濃い曲が続く。
ローカル色を前面に出した演奏だが、バルトークの弟子シャーンドルが愛情を込めて弾いている心安らぐ一枚。
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