A.ブレインのブラームスとモーツァルト
今日は地区の社の祭り。秋晴れの爽やかな一日。自分は模擬店で売る「ヤキトリ」の係りとなり、鉄器に炭を熾し仕入れた材料を仲間数人と焼き始めた。
炭の火力にムラがありなかなか難しい。先端が焦げても手元が生のママといった状況が続く。失敗作はビールと一緒に自分達の腹の中、しばらく焼いているうちにコツが飲み込めてきた。今日一日で焼いたヤキトリ三千本。
今日はレスピーギの「鳥」を聴こうかとも思ったが、デニス・ブレインの父、オーブリー・ブレインの吹くブラームスのホルントリオとモーツァルトのホルン協奏曲第2番を聴いた。
イギリスのPerlから出ていたLPで。グラズノフの「夢」も入っている。
ブラームスのヴァイオリンはS.Dyke、ピアノ Y.Bowen、1926年録音。ブレインは後にブッシュと再録音している。
モーツァルトの伴奏はJ.Batten指揮のロイヤルシンフォニーによるもの1927年録音。グラズノフのピアノはオーブリーの妻マリオン・ブレイン、1924年録音。ライナーノートは名ホルニストのA.シヴィルによる詳細なもの。
この中では、ラウーのF管シングルホルンを楽々と吹き鳴らすブラームスが聴きもの。のびやかでメロウな音色と吹き方はそのまま息子デニスに受け継がれ、より洗練され完成されたものになった。
ところがモーツァルトは、無能な指揮者のためにトンデモ演奏になってしまった。最初は快速なテンポで始まるがソロが入るや急ブレーキ。その後は不可解なテンポの揺れを伴う超スローモー演奏に終始。結局演奏全体がヨタヨタとなってしまって、ブレインのホルンもこれでは台無しだ。
シヴィルの解説によれば、この人は本職の指揮者ではなくプロデユーサとのこと。オケもフリーランサーを集めた臨時編成オケ。
コレギウム・アウレウムのバッハも聴いた。第2番と3番の管弦楽組曲のハルモニアムンディ国内盤LP.フルートはリンデが吹いている。
あい変らず聴いていて幸福な気分に浸れる音と演奏。有名な「アリア」も気品溢れる傑出した演奏だ。
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コメント
コレギウムアウレウムによる管弦楽組曲のこと、
安田もよく聴いていまして、あのアリアはちょっと不思議な感じもする演奏ですね。
サイト原稿のストックにあったりします。 また聴き直してみたいと思います。
投稿: 安田裕隆 | 2006年10月15日 (日) 21時35分
安田さん、コメントありがとうございます。
コレギウム・アウレウムのバッハの「アリア」、
ゆっくりとした歩みの中で聴かれる弦楽器の透明な響きが雰囲気満点の演奏で、最近寝る前によく聴いています。
投稿: 山本晴望 | 2006年10月16日 (月) 23時25分