ニコラエーワのインベンション
今日は暖かな一日だった。家の暖房用に灯油をドラムカン1本分購入。なんと2万円を超えていた。昨年に比べると随分高くなったものだ。
今日はロシアの女流ピアニスト、タチアーナ・ニコラエーワのバッハ、「インベンションとシンフォニア」を聴く。1977年来日時の録音。
ニコラエーワは実演で何度か聴いているが、全てバッハの演奏だったように記憶している。
このLPはスタジオ録音だが、この来日時には演奏会でも取り上げていて、NHKFMでもライヴ録音が放送されたはずだ。
リヒテルのようなロマンティックなバッハを想像していた当時の自分には、随分と即物的な演奏に聴こえたのが印象に残っている。
あらためてスタジオ録音を聴いてみると、長調と短調の曲が交互に登場する中、硬質で健康的な長調と柔らかでロマンティックな短調の曲の対比。さらに調性の特徴の違いまでも明確に変化を付けながら弾いていることに初めて気がついた。大変なピアニストもいたものだ。
もうひとつL.ジョーンズ指揮のリトルオーケストラ・オブ・ロンドンによるハイドンの交響曲第13、64,29番の3曲。
マンガチックなジャケットが特徴の米ノンサッチのLP。イギリスのPye原盤。
このコンビはハイドンの初期交響曲の多くを録音しているらしい。
オケは名前のとおりの小編成のようだ。第13番ではチェンバロの音がチンコロ・チンコロと響いている。第64番のアンダンテなどホルン低音の音程が相当怪しい。どうやらロンドンの優秀なフリーランサーを集めたオケでもなさそうだ。
昨今のピリオド系の演奏と比べるとノンキな演奏だが、懐の深いハイドンならばこれでも充分楽しめる。
どうも沼響のHPのサーバーがコケているようだ。聴き比べコラムが更新不能状態。
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