ブラ4初見
今日から来年の定演の練習が始まった。仕事を早めに切り上げ、雨の中練習場へ向かう。
今日は来年の定演のメインとなったブラ4の初見大会。今まではホールでの練習だったが、再び狭いリハーサル室へ逆戻り。会場に着くと既に第一楽章が始まっていた。この曲は第6回定演で取り上げた曲で実に16年ぶりだ。
空いていた4番ホルンの席に陣取り途中から合奏に加わる。前回は2番ホルンだった。ホルンの特性を知り尽くしていたブラームス、音域も無理がなく譜面上は第3番ほど難しくないが、曲を知れば知るほど泥沼に落ち込む奥の深い曲。
初めて演奏する団員も多く、落ちたりずれたり飛び出したり。
それでも止まらず最後まで通ってしまうのが不思議。初見大会は何度やっても楽しいものだ。今日もまたヴァイオリンに新入団員二人、オケの陣容もますます充実してきた。
帰宅後聴いたのもブラームス。当初5番目の交響曲として着想されたとされる「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」でブラームス最後の管弦楽曲作品だ。
演奏は、フェラスのヴァイオリンとトルトゥリエのチェロ、クレツキ指揮のフィルハーモニア管伴奏による米セラフィムLP盤。
ヴァイオリンとチェロがぴったり溶け合った、若々しくもしなやかな響きが素晴らしい。職人技に徹したクレツキの指揮も見事なものだ。
来年の前プロとなった「悲劇的序曲」も聴いてみた。
こちらはストコフスキー指揮するナショナルフィルの1977年録音CBS盤のCD。
ブラームスはストコフスキーにとって重要なレパートリーだった。史上初の交響曲全集録音、フィラデルフィア管のデビューコンサートも交響曲第1番を中心としたプログラムだったはずだ。そして生涯最後のコンサートとなった1974年のロンドンコンサートでも交響曲第4番を演奏していた。「悲劇的序曲」はこれが唯一の録音。
ワルターが13分かけているこの曲をストコフスキーは11分で演奏している。譜面に手を加えることなく、速いテンポで颯爽と駆け抜けた瑞々しい名演だ。この録音時のストコフスキーは実に95才、この5ヵ月後に世を去っている。
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