メリク・パシャエフのシェエラザード
今年も残り少なくなってしまった。今日は朝から小雨だがそれほど寒くはない。
久しぶりにギンギンのロシア音楽が聴きたくなった。
聴いたのはメリク・パシャエフ指揮する「シェエラザード」のメロディア盤モノラルLP。オケはボリショイ劇場管。
ヴィヴラートたっぷりのトロンボーンとホルンの響きが大きな広がりを持って迫ってくる。いくぶんラフなところもあるが、妖艶で官能的な第三楽章、祭りの喧騒の描写が巧みな第四楽章など、ビジュアル系の豪演。
もひとつR.コルサコフ。同じボリショイ劇場管の演奏で、マルク・エルムレル指揮するメロディアLP。「韃靼人の踊り」など、ボロディンやR.コルサコフ、グリンカなどのロシア歌劇から舞曲系の小曲を集めたアルバム。
聴いたのはR.コルサコフの歌劇から小曲を何曲か集めて、組曲のような形で演奏している中から、歌劇「ムラダ」の貴族の行進。1973年録音。
ロジェストヴェンスキーやスヴェトラーノフらとほぼ同世代のエルムレル。かなりクセのある個性的な指揮者で、「田園」のような曲を振ると???のトンデモ演奏になってしまうが、得意のロシア音楽ではツボにはまったゴキゲンな演奏を聴かせてくれる。
この「ムラダ」も、音を割ったロシアのホルンの咆哮が凄まじく、オケを開放的に鳴らしまくるエルムレルのキャラが最上の形で出た演奏。
この音源も他のメロディア音源と同様、ソ連崩壊後西側に流出してしまった。
現在オーストリアのRCDというレーベルから他の曲とカップリングされた形でCDとなっている。ただしLP時のような、良く配慮された選曲と曲順の妙は全く無視されてしまった。
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