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2006年12月13日 (水)

検査前の待合室で

今日は日中曇り、午後から雨が降り始めた。昨日の内視鏡検査の大腸洗浄の効果だろうか、お腹の中がクリーンになり軽くなったような気分。

昨日の検査で洗浄剤を飲む時に4人の受検者と一緒になった。私以外は皆80過ぎのお婆さんたち。始めは皆不安そうでオドオドしていたのだが、一緒に不味い洗浄剤を飲んでいるうちに不思議な連帯感が生まれて、検査が始まるまでの3時間余りを話し込んでしまった。

自然と身の上話になり、大正生まれの3人のお婆さん達の人生の長い道のりを興味深く聞かせてもらった。
戦争末期に看護婦学校を卒業、卒業式の翌日に従軍看護婦として召集され、集合先の東京駅の構内で赴任先を決める籤を引かされて、そのまま南方へ連れて行かれたというお婆さん。結婚5年目で夫を亡くし、女手ひとつで息子さんを育て上げたという人。
皆、戦争を挟んで、戦後の復興期、高度経済成長期といった大変な時代を生き抜いてきた人たちばかりだ。
孫の世代の自分は、もっぱら洗浄剤の入った重い袋を持ってお婆さんたちにお酌をしながら聞き役に徹した。

Pc110688 沼響のHPの聴き比べコラム新「第九を聴く」の第10回をアップしました。今回から前回の連載で紹介できなかった演奏を古い順に紹介していきます。
今回は電気録音初の全曲録音となった、ワインガルトナー&ロンドン響の1926年録音、英語歌詞版。

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