12のコルシカの歌
暖かい一日で今週は始まった。明日からまた天気は崩れるようだ。
今日はトマジの「12のコルシカの歌」を聴いた。演奏はマルセイユの女声合唱団、ガブリエル・フォーレ合唱団によるもの。指揮は創設者のテレーゼ・ファレ=フィズイオ女史。
IPG原盤でテイチクから出ていたLPで、昭和52年度芸術祭参加アルバム。
曲、演奏ともに素晴らしい。コルシカ地方の民族的な色彩の濃い無伴奏合唱曲集。冒頭エレジーのゆらゆらと揺れるハミングに乗った神秘的な響きから聴き手の心をしっかりと掴んでしまう。
同じ組み合わせで92年の再録音がCDでも出ている。
これが同じ演奏者とは信じ難い稚拙な演奏。
あまりの落差に、とても最後まで聴き通すことができない。
同じくフォーレの名を冠した合唱団、ガブリエル・フォーレ少年合唱団のフォーレも聴いた。
VOX原盤の日本コロンビア廉価盤LPの70年代末に購入した懐かしい音盤。こちらは少年合唱団による別団体で指揮者の記載はない。
「ラシーヌの雅歌」「アヴェ・ヴェルム」「小ミサ曲」「レクイエムから」などの数曲をオルガン伴奏で歌っている。敬虔な祈りに満ちた少年合唱の純な響きに心が洗われるようだ。
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