第九、本番終わる
今日は沼響3回目の「第九」いよいよ本番。
井崎先生が初めて沼響を振った第20回定演は台風直撃となってしまったが、今日は朝から良い天気。昨日早めに寝たので体調もよい。
10時前にはホールに到着、軽くウォーミングアップの後、ステージ上ではプログラム順に歌劇「魔笛」序曲のファンファーレでゲネプロが始まる。
あれ?Allegroでヴァイオリンが合わない。やはり朝一番となると直にエンジン全開とはならないようだ。
しかしゲネプロともなると団員の集中力はいつもの練習とは段違い。次第にアンサンブルに凝集力が加わっていく。続く「第九」も先生の注意に反応する皆の目付きが全然違う。
通常の練習とは異なる崖っぷちに追い詰められたような、この緊張感に満ちたゲネプロの雰囲気が好きだ。演奏の精度もみるみるうちに上がっていく。
そしてソリストと合唱が加わる第4楽章。懸念された合唱も今日は格段に良い。「第九」の演奏で感じる独特の高揚感がここへ来て初めて感じられるようになった。素人集団相手によくぞここまで、と思う。
井崎先生のひとことひとことに合唱団のメンバーは、まるで幼い子供のように素直に反応している。やはり「第九」の演奏にはこのひたむきさが不可欠なのだ。
ラトルがウィーンフィルとの録音時に、わざわざアマチュアの合唱団をバーミンガムから呼び寄せて演奏させた理由が判る気がしてきた。
そして本番。沼響第一回定演の冒頭を飾った思い出の曲歌劇「魔笛」序曲で始まる。
1番ホルン渡部さん2番ホルンは私、これは23年前と同じ顔ぶれだ。二人ともあの頃20代で若かった。今ではお互いに老眼が始まる年になってしまった。
第九も緊張感に満ち、井崎先生のきりっとした指揮に良く反応できた演奏で今までの第九の中では最も完成度が高かったと思う。ブラボーの声も上がり聴衆の反応も良かった。
そしてアンコールとしてフィナーレの最終部分をソリストも合唱に加わり演奏。
対向配置、速めのテンポのピリオド系のスタイルという、沼響にとって大きな挑戦となった演奏会だが今までにない大きな収穫があったのではないかと思う。演奏していてこれほど楽しめたのは久しぶりだ。
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