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2007年1月19日 (金)

プリセツカヤのオディール

本日は頼まれ仕事で市民文化センターでのディスクコンサート。新年初っ端で演目を何にしようか迷ったのだが、お客が集まりやすい「白鳥の湖」全曲上映とした。

仕事を早めに切り上げ会場へ急ぐ。夕食をいただきながら今日のホールの予定を見てみると、母校の高校吹奏楽部が小ホールで会場練習をしている。
現在の顧問が高校の後輩だったりするのでちょいと覗いてみた。ステージ上では金管八重奏の練習中。顧問の彼の話では、明日アンサンブルコンテストの県大会だという。しばし会場内で見学。別会場で自分の出番もあるので明日の健闘を祈りながら早々にホールを後にする。

Maya_plisetskaya 今回のディスクコンサートで、数ある「白鳥湖」の映像の中から選んだのは、マイヤ・プリセツカヤの踊るボリショイ劇場による映像。
プリセツカヤの「白鳥湖」の映像は1957年と1976年の2種類があるが、今回使用したのはAlfaから出ていた1976年のLD。
当時の旧ソ連の収録機材は上質とは言えず音声はモノラル。映像はカラーだが画面にチラつきが有り焦点も甘い。しかしプリセツカヤの名演技はそれらの欠点を補って余りあるものだ。
最大の見せ場である2幕のアダージョでは、収録会場の客の一人が盛大な咳をしていてかなり耳障りだが、プリセツカヤの演技はとても50代とは思えない。長い両手の表情の豊かさはプリセツカヤの独壇場だ。脇を固める他のダンサーも粒揃い。

4943674966 プリセツカヤのデビューまもない1947年の「黒鳥のパドドウ」の映像も残されていて現在DVDで見ることもできる。
今日はこの映像と1976年の映像を最初に見比べた。

さすがに20代のしなやかでスピード感溢れる演技は、他のバレリーナと比べても傑出している。モノクロだが画像も鮮明だ。
ところが30年後のさらに洗練された気品の漂う演技はさらに上を行っている。あまりの美しさに上映会場に集まった人たちも思わず息を飲んでいる。

帰宅したら、家内がラフマニノフの作品3の2の「前奏曲」を弾いていた。私の顔を見るなりこの曲のCDが聴きたいと言う。
P1190746 作品3はラフマニノフの自演をはじめとして、多くの名ピアニストが録音している名曲だが、まず一番最初に目に付いたトルコの女流イディル・ビレットの演奏を取り出した。ところが演奏におかしなクセがあり、音もスカスカしていて馴染めない。

そこでArteNovaから出ているロシアのピアニスト、アンドレイ・ニコルスキーの演奏を聴いてみた。かつてBMGから定価880円で出た国内廉価盤CD。
P1190747 鐘の音を模した最初の数小節から懐の深い老成した音楽を聴かせてくれる。こちらの方がずっと良い。ニコルスキーは1987年エリザベート国際コンクール一位の逸材だったが、1995年に突然世を去っている。

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