ペルゴレージのサルヴェ・レジナ
昨日の雨も朝には上がり、良い天気となった。このような日は花粉が多い。マスクが手放せない一日。
今日はペルゴレージの宗教曲を聴いた。曲は「Salve Regina」。70年代に出たPye原盤のテイチクの廉価盤LPでA..Miskelのテノール、J.Snashall指揮のThe Anglian ensembleというもの。
他にヴィヴァルディのニ短調のギター協奏曲とヴィオラ・ダ・モーレとリュートのための二重協奏曲、伝ペルゴレージのヴァイオリン協奏曲変ロ長調のカップリング。演奏者についてはよくわからない。
現代のピリオド系の演奏と比べると、物足りなさと平和ボケした生ぬるさが感じられるが、曲のカップリングのセンスの良さで面白いアルバムとなった。
「Salve Regina」は名作「スターバト・マーテル」とほぼ同時期の26歳の若さでこの世を去ったペルゴレージのほとんど最後の作品。深い哀愁の漂うペルゴレージ独特の美しいメロディーが全編に散りばめられた傑作。
もうひとつモーツァルトの「木管三重奏のための喜遊曲集」というアルバム。こちらも70年代の廉価盤でエラート原盤の日本コロンビア千円モノラルLP。演奏はオーボエのピエルロ、クラリネットのランスロ、ファゴットのオンニュといったフランスの世界的な名手たちによるもの。
原曲は2本のバセットホルンとファゴットのための5つのディベルティメントK.追加229。モーツァルトならではの親しみやすい旋律のオンパレードの名作。
ウィーンのソナチネというタイトルでピアノ版もあったように記憶している。フルート三重奏や吹奏楽の編曲の音盤も家にあったはずだ。
メロディーを吹くピエルロのオーボエにピッタリ付けるクラリネットのランスロの見事さが印象に残る。まさにアンサンブルの醍醐味を感じさせる名盤。
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