H.M.シュナイトのハイドン
怠け癖が付いてしまったのか、なんとなく気が重い朝。昨日休んだこともあり、いつもより一時間早く出勤。職場には守衛さんに以外はまだ誰もいない。無人のオフィスにてメールをチェックする。一日空けただけなのに机の上は書類の山。
今日は昨日聴いて気に入ったハイドンのト短調交響曲、第39番を聴いた。アルテ・ノヴァから出ていたCDで、ハンス・マルティン・シュナイト指揮する南西ドイツ放送響によるもの。
カップリングは第44番、第71番、こちらはエストマンと若杉弘が同じオケを振っている。
宗教音楽で名演を聴かせるシュナイトのハイドン。深く陰影を付けた中身の濃い名演だった。第一楽章なかばの突然のルフトパウゼも嫌味を感じさせないのが見事だ。
そしてヴァルヒャの弾くバッハのオルゲルビュッヘラインを聴く。1947年から53年までのアルヒーフへのモノラル録音旧全集盤でDOCUMENTから出ているCD。
銘器シュニットガーのオリジナルの状態を伝えるカペル教会の美しいオルガンの響きが素晴らしい。BWV639「主イエス・キリストよ、われ汝をよぶ」で聴かれる高貴な高音の響きはまさに神の音楽だ。
ヴァルヒャのバッハへの畏敬の深い心と、敬虔な祈りがストレートに伝わる感動的な名演だった。
これほどの名演がCD10枚組で1,690円前後です。モノラルながら録音も驚異的に良い。
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