カラヤン、カイルベルト、二つのハイドン
ここのところ仕事は小さなトラブルはあるものの小康状態、オケの練習にもさほど遅刻せずに参加できるのがありがたい。PTAの役員任期もあと一ヶ月半を残すばかりとなった。
今日はカラヤンとカイルベルトのハイドンを聴いた。ピリオド系の全盛期の今となっては古いタイプの演奏となってしまったが、同年同月生まれの名指揮者二人、対照的な道のりを歩んだ二人を象徴するような異なる個性の2つのハイドンだった。
カイルベルトはバンベルク響を振った独テレフンケンのLPで、「時計」と第85番のカップリング。ステレオ初期の録音で「時計」かつて日本キングの千円盤「世界の名曲シリーズ」でも出ていた。
質実剛健のいかついハイドン。ザラリとしたオケの響きも素朴さを助長しているが、このタイプの演奏は嫌いではない。録音はステレオとはいえ音はあまりよくない。
「時計」第一楽章のリピートは、日本キング盤ではカットされていたように記憶している。
一方のカラヤンは、第82番「熊」と第86番のカップリング。こちらはベルリンフィルを振った晩年のデジタル録音で独グラモフォンのLP。
スマートにして流麗なカラヤンのハイドン。心地良い演奏だが、カラヤンにしては音の彫琢の度合いがいまひとつ中途半端なように思う。音に微かな濁りが感じられるのだ。
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