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2007年3月20日 (火)

クライバー、NBCレコーディングス

花粉症は小康状態だが、どうも集中力に欠ける日々。マンネリ化した仕事がミスを誘う。今日は下の娘の小学校の卒業式だが、残念ながら仕事のため出ることができない。

682k ここのところAndromedaから出ているCD3枚組、E.クライバーNBCレコーディングスを聴いている。
ベートーヴェンの「運命」、ウェーバーのピアノのためのコンチェルトシュトック、シューベルトの第3,5番、ワーグナーの前奏曲集やチャイコフスキーの交響曲第4番、「マ・メールロワ」など1946年から48年までのNBC響を振った放送録音を集めたもので、ピアノ独奏はC.アラウ。

放送録音からのCD化ということだが状態にばらつきがあり、特にベートーヴェンは不安定、チャイコフスキーもラジオの混信のようなアナウンスと、ジャズバンドの演奏が微かに聞こえてきたりしている。
だが、どの演奏も息子カルロスにも共通する生命力に溢れ躍動感に満ちた優れたものだ。

1枚目はアラウの弾くウェーバーが良い。艶の有るファンタジーに満ちたアラウのピアノにぴったりと付ける見事なクライバーの伴奏。
チャイコフスキーも大胆なルバートと意表を突くテンポの変化を聴かせながらオケを壮大に鳴らしきった豪快な名演だ。第一楽章が終わったところで盛大な拍手が自然に沸きあがっている。

深い情感を漂わせたラヴェルの「マ・メールロア」組曲の純音楽的な演奏も良い。録音が良ければクリュイタンス盤と双璧の名演だ。
格調高い「ウィーンの森の物語」では、ツィターソロの部分にアコーディオンかグラスハーモニカのような不思議な音がかぶって聴こえてくるのが珍しい。

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