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2007年3月30日 (金)

コステラネッツのグランドキャニオン

本日早朝から風雨強し、近くで雷も鳴り始めた。出勤時にはかなりの降りだったのが職場に到着する頃には雨あがる。

昨日は2週間ぶりにオケの練習に参加する事ができた。後半のブラ4終楽章のみ参加。
横島先生の個性溢れる情熱的な指揮ぶりは相変わらずだ。オケの出来はまだこれからだが仕事でヘタッた脳に刺激的なカンフル剤、明日への元気をいただく。

今日は早めに仕事を切り上げ、スタイラスクリーナーを買おうと「すみや」に寄ったところ月末棚卸で本日19時開店とのこと。待つ気にもなれずそのまま帰宅。

今日は、朝の雷に影響されてグローフェの「グランドキャニオン」を聴く。
レスピーギの「ローマ三部作」のアメリカ版みたいな曲で、バブリーな大編成のオケと多彩な打楽器群で聴かせる曲。実演ではまだ一度も接したことがない。ソロの多い曲でヘタクソなオケでは聴き映えのしない曲だ。

P1010829 聴いたのは、アンドレ・コステラネッツ指揮彼のオーケストラによる日本コロンビア10吋盤。
実音入りの元祖として有名な録音。最初にコオロギらしき虫の鳴き声で始まるのにキモをつぶされる。「山道を行く」ではロバの足音と鳴き声、「嵐」の途中では雷鳴の音も響いている。

演奏は、各楽器のソロの歌いまわしや軽妙な音楽運びに独特の味がある見事なものだ。実音付加などよけいなことだ、演奏のみで充分なほどの名演。録音も良い。

ここでコステラネッツは、オリジナルのジャズバンド版の影響を受けた独自の版を使用していて、「山道を行く」のカウボーイの歌はホルンソロではなくミュートを付けたトロンボーン。
アルトサックスの音も聞こえてくる。

P1010827 グローフェ自作自演も聴いた。先日聴いたイベールの「寄港地」と同じく東芝から出ていた「二つの・・・」シリーズの2枚組LP。
グローフェ&キャピトル響のモノラル録音の方の自演と、スラトキン父&ハリウッドボウル管の二つの「グランドキャニオン」が入っている。

スラトキンは通常の大編成オケ版、自演はコステラネッツ盤に近い小編成の独自の版のようだが、サックスは加わらず「山道を行く」のカウボーイの歌もホルンソロ。
どちらもアメリカのオケならではの独特の軽いノリが楽しい。

P1010828 ロチェスター管との自演ステレオ再録もちょいと聴いてみたが、聴き比べて興味深い部分は版の相違ぐらいで、演奏の傾向はどれも同じようなものだ。

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