ゲールとギーレンのベートーヴェン
本日最低気温は20度を超える夏の陽気となった。今年の春は短かったようだ。素晴らしい青空を窓の外に眺めながら今日一日仕事。
今日はベートーヴェンの初期の交響曲。ワルター・ゲール指揮のフランクフルト歌劇場管による第一番とミヒャエル・ギーレンとウィーン国立歌劇場管の第二番を聴いた。
世界で最も早い時期にステレオレコードを発売したことで知られる米オーディオ・フィディリティのLPで、おそらく50年代中ごろの録音。
この頃の米マイナーレーベルの常で、ジャケットは簡素なボール紙。センターホールとレーベルも中心からずれていて、プレーヤーの上から眺めると目が回りそうだ。
ジャケットを見ただけでも、B級の匂いプンプン。
ゲールの演奏は大編成オケによる恰幅の良い雄大なもの。これはなかなか良い。
一方のギーレンも切れ味鋭く速いテンポでまとめた好演。後年の過激さは聴かれないが、この当時の演奏としては斬新な表現が随所で聴かれる。
いずれも残響の多い豊かな音だが、ステレオ感を強調しすぎて、いささか人工的。
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