ボールトのサマーセットラプソディ
今日から4月となった。本日ゆっくりと休養、読んでしまった本と雑誌、そしてもう聴かないであろうエアチェックテープを仕分けして処分する。
夕方、カセットテープと不要なDVDのプラケースをゴミ袋に詰め、ゴミ集積所に向かう。裏山で梟がホウホウと鳴いていた。
今日はイギリス音楽を中心に聴いた。まず来日公演を聴いたこともあるイギリスの軍楽隊、コールドストリームガーズによる80年代の録音から、吹奏楽の定番であるヴォーン・ウィリアムスの「イギリス民謡組曲」と、ホルストの「ミリタリーバンドのための組曲第1番、第2番」。
ハイテンポの行進曲調の演奏に、ヴォーン・ウィリアムスではいくぶん固さが感じられるが、ホルストではブラスの溶け合った響きに手慣れたうまさが感じられる。通常版とは異なる版を使用しているようで、「シャコンヌ」ではシンバルが2度鳴っている。
「イギリス民謡組曲」と同じ素材を使ったホルストの「サマーセットラプソディ」も聴いてみる。
演奏はホルストと直接親交のあったサー・エードリアン・ボールト。ロンドンフィルを振ったLyrita盤CDで、「ハンマースミス」「日本組曲」「ベニモラ」などのカップリング。
牧歌的な穏やかさの中に自然への讃歌を織り込んだ佳品。ボールトの演奏は壮大なスケールに満ちた風格溢れるもの。後半の息詰まるクライマックスは感動的だ。
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