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2007年5月24日 (木)

アドリアンのメンデルスゾーン

今日は、メンデルスゾーンとシュポアのヴァイオリン協奏曲のフルート編曲版を聴いた。
演奏は、バイエルン放送響の首席だったトA.アドリアンのフルート、D.シャローン指揮のシュトゥットガルト放響による伴奏のorfeo版LP。

P1010051 メンデルスゾーンの編曲はハンブルクフィルのW.ポップ、シュポアはゲヴァントハウス管のC.G.ベルケという、いずれも19世紀半ばのオケのフルート奏者だった人。
メンデルスゾーンには、自身のフルート編曲版があったらしいとLPの解説には書いてある。

フルートで演奏すると高音部分が強調され気味となり、どうしても底の浅いものになりがちだが、アドリアンのドイツ風の落ち着いた音色が多少の救いとなっている。曲の印象としてはシュポアの方がよりフルートに合っていると思う。

P1010052 オリジナルのメンデルゾーンの協奏曲も聴いてみた。演奏はケネディのヴァイオリン、テイト指揮のイギリス室内管のEMI外盤CD。瑞々しく、自由闊達な素晴らしい演奏だ。

聴いているうちに、フルート版で感じた違和感の理由が判ってきた。ヴァイオリンのG線を使用した低音の深い響きをフルートで再現するのは不可能なのだ。モーツァルトがフルートを嫌っていた理由もそのあたりにあるのではないだろうか。

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