モントゥーの悲劇的序曲
いよいよ本番一週間前となった。本日は午後から夜までの練習となったが、いつものことながら仕事を済ませてから顔を出す。4時頃に文化センター大ホールに到着し、舞台裏手で楽器の準備をしているうちに「悲劇的序曲」が聴こえてきた。
一週間前と比べて響きが全然違う。これには驚いた。弦楽器の鳴りが格段に良くなった。ブラームスの重厚な響きも充分に出ている。棒を振る横島先生の表情も晴れやかだ。
昨年共演した海瀬京子さんからの差し入れもあり今日は楽しい練習となった。
今日はモントゥーの指揮する「悲劇的序曲」を聴いた。モントゥーのこの曲の録音は3種ほどあるが、今日はボストン響を振ったライヴ映像。
VAIから出ているDVDで、1959年ハーバード大学での収録。一晩のプログラムをそのまま収録したものらしい。「悲劇的序曲」に始まり、ヒンデミットの組曲「いと気高き幻想」、そしてモントゥーが初演した「ペトルーシュカ」1910年版全曲というもの。
生前のブラームスに直接会ったことのあるモントゥー。ペンギンの親玉のようなどことなくユーモラスな外観だが、眼光鋭い若々しくも力強い指揮ぶりで、妥協のない引き締まった厳しい音楽を鳴らしていく。とても80を超えた老人とは思えない。
ペトルーシュカでトランペットの妙技を聴かせるのはヴォアザンだろうか。ホルンのスタリアーノ、ファゴットのウォルト、オーボエのゴンバーグなど、ミュンシュ時代のボストン響を支えた名手達の顔ぶれも見える。
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