ギーゼキングのラフマニノフ
本日振休。やるべき仕事は山積だが、ここらで気持ちをリセットして仕切り直しも必要だろう。明日出勤すると、机上は決裁待ちの書類やら各種メモでおそらく阿鼻叫喚状態だろうな。
音楽を聴きながらノンビリ一日を過ごそうとも思ったが、だいぶ前に中途で止めていた蔵書その他の整理が気になり、朝食後に片付け始めたところ結局丸一日かかってしまった。
そもそも自分は物を捨てられない性分なので、片付けといっても右から左へ移動するだけの場合が多いのだが、さすがにもう収納の限界点に達してしまった。
とにかく古雑誌を中心にまとめて古紙回収に出すことにした。夕方には紙紐で縛った古雑誌の山がガレージの隅にモニュメントのように積みあがった。もう読みそうもない本はブックオフに出す事にしよう。溜まったエアチェックビデオも厳選してDVDに落とした後に処分することにしよう。
夜になってギーゼキングの弾くラフマニノフを聴いた。1940年の古いライヴ録音で、メンゲルベルク指揮するコンセルトヘボウ管の伴奏。2番と3番のコンチェルトが入っているArchipelから出ているCD。
1940年といえばまだラフマニノフは存命中。2曲ともラフマニノフ自演の絶対的とも言える録音が存在するが、ギーゼキングの演奏も決してひけをとらない。
2番冒頭の弔鐘のような深いピアノの響き、クリスタルガラスのような硬質なタッチと輝かしいトリル。幻想的でロマンティックなメンゲルベルクの指揮にピタリと付けるオケのうまさも鳥肌もの。録音は悪いが演奏の凄さの前にはさほど気にならない。
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